中野のお父さんの快刀乱麻 作:北村薫
シリーズ3作目だとおもわれる
なんだかんだ、全部読んできた気がするけども、
最初のやつは、ここまで古い本のことを詳しく紹介してただろうかと
あやふやになってきてんだが、ともかく、中野のお父さんが、
古い本に書かれていたことをいくつかつなぎ合わせて、
ちょっとした謎を解いてしまうというお話で、
今回も、昭和初期、それよりも以前の作家についてのあれこれや
文化が描かれていて、なかなか面白かったのでありました
落語を何できいていたか、ラジオだよ
という話が出てくるのに、ものすごく時代を感じたわけだが、
落語を戦後聞いていたという話、そこにあった物語というのが面白くて、
これが、レコードの録音というところにつながるのは、
なかなか探偵もの(違う)として、飛躍しているようでいてそうではなく、
すごく面白かったし、感動的でありました
いわゆる演奏以外が入っている、ライブ盤みたいなのには、
そういう楽しみ方もあるんだなと、結構感動をしてしまったのであった
これとは関係ないけども、サッチモの盤に客と掛け合いしてるのがそのまま録音されてるのがあるけど、
ああいったものが、音楽の一部のようでもあるし、でも、当事者たちにとっては
その場面の記録であるというのが、凄いなと感心してしまった
もうひとつ、本命はこちらを読みたかったという短編で
将棋を扱っているのが楽しかった
実際に小説に出てくる先崎九段が、ツイッターで宣伝してたのを見かけたので
是非読みたいと思ってたんだが、小説内でも先崎先生は先崎先生だなという感じで
すごくよかった、また、合い方がむろやんなのも、よくわかってるという感じで
実際に取材のときに、同じ質問をぶつけているんだろうか、
その生の声を小説にアレンジしてんだろうかと、
このあたり気になったんだけど、大変面白かったのである
ネタバレにならない程度に書いておくと、江戸時代のとある棋譜について尋ねて、
これは一方的な素人将棋と断じているところなんだけども、
なかなか興味深くてよかった、その謎の方は、実際どうだったのか
現在のプロが見てそうだとなると、この引用元となった棋譜というのははてさてと
思ったり考えたり、そもそも、これを書いた作家の腕前わ?とか
思いつつ楽しめたのでありました
近代文化史的な内容も多いのがよいところだなと
読んでいて、軽いタッチのキャラクタが、やんやしているというのも楽しいしと
ほのぼの読める小説でありました
シリーズ3作目だとおもわれる
なんだかんだ、全部読んできた気がするけども、
最初のやつは、ここまで古い本のことを詳しく紹介してただろうかと
あやふやになってきてんだが、ともかく、中野のお父さんが、
古い本に書かれていたことをいくつかつなぎ合わせて、
ちょっとした謎を解いてしまうというお話で、
今回も、昭和初期、それよりも以前の作家についてのあれこれや
文化が描かれていて、なかなか面白かったのでありました
落語を何できいていたか、ラジオだよ
という話が出てくるのに、ものすごく時代を感じたわけだが、
落語を戦後聞いていたという話、そこにあった物語というのが面白くて、
これが、レコードの録音というところにつながるのは、
なかなか探偵もの(違う)として、飛躍しているようでいてそうではなく、
すごく面白かったし、感動的でありました
いわゆる演奏以外が入っている、ライブ盤みたいなのには、
そういう楽しみ方もあるんだなと、結構感動をしてしまったのであった
これとは関係ないけども、サッチモの盤に客と掛け合いしてるのがそのまま録音されてるのがあるけど、
ああいったものが、音楽の一部のようでもあるし、でも、当事者たちにとっては
その場面の記録であるというのが、凄いなと感心してしまった
もうひとつ、本命はこちらを読みたかったという短編で
将棋を扱っているのが楽しかった
実際に小説に出てくる先崎九段が、ツイッターで宣伝してたのを見かけたので
是非読みたいと思ってたんだが、小説内でも先崎先生は先崎先生だなという感じで
すごくよかった、また、合い方がむろやんなのも、よくわかってるという感じで
実際に取材のときに、同じ質問をぶつけているんだろうか、
その生の声を小説にアレンジしてんだろうかと、
このあたり気になったんだけど、大変面白かったのである
ネタバレにならない程度に書いておくと、江戸時代のとある棋譜について尋ねて、
これは一方的な素人将棋と断じているところなんだけども、
なかなか興味深くてよかった、その謎の方は、実際どうだったのか
現在のプロが見てそうだとなると、この引用元となった棋譜というのははてさてと
思ったり考えたり、そもそも、これを書いた作家の腕前わ?とか
思いつつ楽しめたのでありました
近代文化史的な内容も多いのがよいところだなと
読んでいて、軽いタッチのキャラクタが、やんやしているというのも楽しいしと
ほのぼの読める小説でありました