13歳からの地政学: カイゾクとの地球儀航海 著:田中孝幸
小説風ではあるけども、これは、そういう体をとった地政学の解説本
実際、地政学という言葉は出てこないし、
そんな難しい話をしているわけではないのがミソなんだが、
13歳くらいで、世界の成り立ちというものを伝える教材的なもので、
なかなか楽しく読めたのでありました
アンティークショップの謎の老人から、
扱っている面白い地球儀をかけて、7日間の授業を受けるというお話になってるのだが、
国とは何か、国同士ではどういうことが起きるか、
実際の国に置き換えて考えてみるとどうかと、
そんな感じで、だんだんと地球儀をめぐらせながら、ユーラシア大陸とアメリカ、
アフリカの貧困なんていう部分をクローズアップしていく内容で
なかなか楽しかったのでありました
遠い国とは仲良く、近い国とは争うという古くからの考えが、
最近では遠いことが遠くなくなってきていることや、
深海という原潜を隠しておける場所を持っている国が意外と少ないこと、
そしてそれが欲しいから、中国が南シナ海にしつこく出張っていることが書かれていて
なるほどなと感心してしまった
深海に原潜を隠すということが、核兵器の有効性を高めているというのは
正直考えてもみなかったのである
また、アフリカの貧困の仕組みというのを、だいぶざっくりだけども
大国による理不尽の結果であることや、指導者たちの動向というものがどういうものか、
何よりも民族という主体の考え方なんかも書かれていて、
丁寧に人間社会の問題点をあげ連ねていて面白い
結局、だからどうしたらいいかは、考えないといけない
そういうレッスンでしたという物語なんだが、
物語として、このカイゾクと呼ばれたアンティークディーラーが、結局のところ何者だったのか、
まったくわからん感じで終わっているのが、物語としてどうなんだと思ってしまったんだけども
そういう体はさておき、地政学という、国家がどこにあって、どういう成り立ちかにより
人間社会が大きくとらえられる、また、違う角度から見れるという話が
大変わかりやすく書かれていて、よかったと思うのでありました
でも、想定しているであろう子供が読んで楽しいかというと
そんなことないよなとも思ったりしてしまうんだが、
子供向けという体で、相当簡単に大人に向けて書いたものなのかとも思ったりしつつ
とりあえず、楽しんで読んだのでありましたとさ
小説風ではあるけども、これは、そういう体をとった地政学の解説本
実際、地政学という言葉は出てこないし、
そんな難しい話をしているわけではないのがミソなんだが、
13歳くらいで、世界の成り立ちというものを伝える教材的なもので、
なかなか楽しく読めたのでありました
アンティークショップの謎の老人から、
扱っている面白い地球儀をかけて、7日間の授業を受けるというお話になってるのだが、
国とは何か、国同士ではどういうことが起きるか、
実際の国に置き換えて考えてみるとどうかと、
そんな感じで、だんだんと地球儀をめぐらせながら、ユーラシア大陸とアメリカ、
アフリカの貧困なんていう部分をクローズアップしていく内容で
なかなか楽しかったのでありました
遠い国とは仲良く、近い国とは争うという古くからの考えが、
最近では遠いことが遠くなくなってきていることや、
深海という原潜を隠しておける場所を持っている国が意外と少ないこと、
そしてそれが欲しいから、中国が南シナ海にしつこく出張っていることが書かれていて
なるほどなと感心してしまった
深海に原潜を隠すということが、核兵器の有効性を高めているというのは
正直考えてもみなかったのである
また、アフリカの貧困の仕組みというのを、だいぶざっくりだけども
大国による理不尽の結果であることや、指導者たちの動向というものがどういうものか、
何よりも民族という主体の考え方なんかも書かれていて、
丁寧に人間社会の問題点をあげ連ねていて面白い
結局、だからどうしたらいいかは、考えないといけない
そういうレッスンでしたという物語なんだが、
物語として、このカイゾクと呼ばれたアンティークディーラーが、結局のところ何者だったのか、
まったくわからん感じで終わっているのが、物語としてどうなんだと思ってしまったんだけども
そういう体はさておき、地政学という、国家がどこにあって、どういう成り立ちかにより
人間社会が大きくとらえられる、また、違う角度から見れるという話が
大変わかりやすく書かれていて、よかったと思うのでありました
でも、想定しているであろう子供が読んで楽しいかというと
そんなことないよなとも思ったりしてしまうんだが、
子供向けという体で、相当簡単に大人に向けて書いたものなのかとも思ったりしつつ
とりあえず、楽しんで読んだのでありましたとさ