将棋・棋士の素顔 知られざる千駄ヶ谷の魔境 著:青野照市
将棋の周辺についてつづった実録記、いや、よもやま話というか、
昭和将棋列伝的な内容で、大変面白かった
にわか将棋好きとしては、正直、ここ数年の話くらいしかわかっていなかったので、
読んだ本でも羽生世代からといった、そういう感じだったが
その前の世代の当事者であった青野先生の実録というのが面白くて、
さらにいえば、大山先生の時代をよりはっきりと生きていたというのが
これはもう、伝説だなという感じで、わくわくと読めたのでありました
個人的に、羽生先生が出てくる前のことというのが、
中原、米長、加藤といったところがしのぎを削っていたと思ってしまうんだが、
そこの少し下くらい、谷川先生のあたりまでというあたりにいらしたということで、
今お話を伺えるのが、大変ありがたいというべきか、
面白すぎる昭和の将棋棋士のあれこれが実感を伴って書かれているのが白眉でありました
青野先生にとって、凄いとなると、
大山先生でもあるんだろうが、その兄弟子である升田先生になるのか、
升田先生に関する記述が多くて興味深かった
また、正直、あげられている名前のうち、知らない方も多かったりしたんだが
いずれも早世されているというのが、結構衝撃で、
将棋棋士って、早死にする人も多いんだろうかなんて考えたりしたのである
世間の母集団に対するそれよりも、明らかに早死にする人が多いんじゃないかと
200人ちょっとしかいない組織に対して思わされたのである
でも、天才って早死にしそうだから、つまりそういうことなんだろうかと
余計なことを考えてしまった、いかん本は面白いのに感想がつまらん
静岡愛の話が出てきていたんだが、将棋と地方というテーマは考えるところが多くて、
棋戦を支える新聞社のこともクロスして、
そういったことが将棋をとりまく様々なものを支えてるんだなと
改めて思い知ったのでありました
スポンサーに新聞社が前提であるというのは、時代とこれまでのことを思えば
その通りではあるし、その恩ともいうべきことは、
青野先生の赤貧時代(失礼)を思えば、そりゃ蔑ろにできるはずもないし
これからも大事にしていかないとという人情を催すに十分であるなと感じた
でも、そういうことがあるからなのか、米長先生が会長時代に
様々な手をつけて、電王戦の発足につながったというのは、
これまた、経営という大きな盤上でのそれだったようにも思えて
凄いことだと感動したのでありました
これを佐藤会長が今に続けているし、それぞれの棋士がみんな
真剣にそういったことを考えつつ、それでいて、あの勝負を繰り広げてんだろうと思うと
新たな感動を覚えるばかりだったのでありました
見る将には、すごくいい本だったと
感激したとメモっておくのである
将棋の周辺についてつづった実録記、いや、よもやま話というか、
昭和将棋列伝的な内容で、大変面白かった
にわか将棋好きとしては、正直、ここ数年の話くらいしかわかっていなかったので、
読んだ本でも羽生世代からといった、そういう感じだったが
その前の世代の当事者であった青野先生の実録というのが面白くて、
さらにいえば、大山先生の時代をよりはっきりと生きていたというのが
これはもう、伝説だなという感じで、わくわくと読めたのでありました
個人的に、羽生先生が出てくる前のことというのが、
中原、米長、加藤といったところがしのぎを削っていたと思ってしまうんだが、
そこの少し下くらい、谷川先生のあたりまでというあたりにいらしたということで、
今お話を伺えるのが、大変ありがたいというべきか、
面白すぎる昭和の将棋棋士のあれこれが実感を伴って書かれているのが白眉でありました
青野先生にとって、凄いとなると、
大山先生でもあるんだろうが、その兄弟子である升田先生になるのか、
升田先生に関する記述が多くて興味深かった
また、正直、あげられている名前のうち、知らない方も多かったりしたんだが
いずれも早世されているというのが、結構衝撃で、
将棋棋士って、早死にする人も多いんだろうかなんて考えたりしたのである
世間の母集団に対するそれよりも、明らかに早死にする人が多いんじゃないかと
200人ちょっとしかいない組織に対して思わされたのである
でも、天才って早死にしそうだから、つまりそういうことなんだろうかと
余計なことを考えてしまった、いかん本は面白いのに感想がつまらん
静岡愛の話が出てきていたんだが、将棋と地方というテーマは考えるところが多くて、
棋戦を支える新聞社のこともクロスして、
そういったことが将棋をとりまく様々なものを支えてるんだなと
改めて思い知ったのでありました
スポンサーに新聞社が前提であるというのは、時代とこれまでのことを思えば
その通りではあるし、その恩ともいうべきことは、
青野先生の赤貧時代(失礼)を思えば、そりゃ蔑ろにできるはずもないし
これからも大事にしていかないとという人情を催すに十分であるなと感じた
でも、そういうことがあるからなのか、米長先生が会長時代に
様々な手をつけて、電王戦の発足につながったというのは、
これまた、経営という大きな盤上でのそれだったようにも思えて
凄いことだと感動したのでありました
これを佐藤会長が今に続けているし、それぞれの棋士がみんな
真剣にそういったことを考えつつ、それでいて、あの勝負を繰り広げてんだろうと思うと
新たな感動を覚えるばかりだったのでありました
見る将には、すごくいい本だったと
感激したとメモっておくのである