時代劇作品が続いていて嬉しい昨今
割と評判よいと聞いて、楽しみにして見てきたのでありました
てっきり藤沢周平の新しい必殺剣だと思っていたんだが、
まったくそういうのではなく、原題は落語の噺だそうで
それをアレンジした作品の映像化
日本的復讐劇と、どっかで紹介されていたが、つまるところ「仇討ち」を描いた作品でありました
昨今、仇討ちというジャンルがそもそも認識されてないということかと
ちょっと驚いたというか、考えてしまったんだが
そんなことないのかあるのか、
でも、作品にはその執念というか、晴らさねばならぬことという思想が
ばりばり感じられて、凄くよかった
こういう話が見たかったとすら思えるくらいで
そう考えると、落語なりの噺を映像化する時代劇というのは
チャンバラとしてもすごく面白いのではと今更ながらに思ったのである
講談はよくしらないから、こういう方面でたくさん見たいかも
と、まぁそんなことを書きつつも
話しの方は、かなり静かなもので、タイトルにもある碁を打つシーンが結構多くて
ちょこちょこ囲碁棋士が出てたそうだが、多分あれが井山さんだよなと
それしかわからなかったわけだけども、町人にしちゃぁ手が綺麗すぎんかと
思ったりしつつ、まぁ、そこはそれとして
碁のルールもわからないまま見ていたので、迫力のそこかしこが理解できなかったのが
少々無念であった、特に最初の萬屋との一局と、終盤の仇との一局がどういう碁だったか
ストーリー上すごく大切な一局だったのだが、いかんせん知識がないので
どうであったか、そこがいまいちわからなかったのが残念だった
映画としてはそれでは話にならないので、
ちゃんと自然に碁の内容がどうであったかを語られているわけだけども
それを碁の盤面から読み取れたら、もっと面白かっただろうなと
少々悔しく思ったのである
こういうのの将棋版ないのかなぁと思ったが、多分俺の棋力では結局わからない気がするな
清廉さというもの、それに関する良し悪しが見える展開がよくて
必ずしも正しいものが正しいとも言い難い、
世の中によくあるそれを丁寧に描いていて、
序盤で萬屋が、凄く嫌な感じの登場から、毒気が抜けたように
いや、実際抜けたんだと思うのだが、見事によろしくなって、
その思いとすれ違いと、せっかくの思いとかが
実にうまく台無しとまでいわないが、折れてしまう、枯れてしまうといった感じで
これが歯がゆくてすごくよかった
当然、演じてる國村さんが抜群に美味いからというところもあるけど
朴訥とした草薙くんの演技も素晴らしくて
後半仇を追う場面になってからの、髭面がいかにも素浪人という感じがぎらぎら出ていて
凄くよかったと思うのである
殺陣シーンもそこそこあるし、見せ方があっさりしてるけど
そこだけに絞っていたのがすごくよかった
だらだらと長丁場のそれではなくて、何度も斬りあいをするのではなく
一発で決まる、それが見事に描かれていて個人的にはいい殺陣だと感激したのでありました
何より、娘役の清原さんがこれまた抜群によくて
時代劇もすごい似合うなと感心したんだが、
物凄く美人になったなと、あどけなさが抜けてきて
妖艶さとでもいおう美しさが伴ってきてて
時代劇のヒロインとして、完璧な町娘に仕上がってたのが
見所の一つにあげられるほどだったと思うのである
武家の娘といわれてもなんら違和感がない、凛とした佇まいも出せるし
でも、長屋暮らしでも違和感がない、子供相手にはお姉ちゃん感が出てるしという
いやー、凄くよかったなとほれぼれするのであった
全体的に地味ではあるんだが、話は人情話のようでもあるが
はっきりと敵討ちのそれを真向から描いていて、
それでありながら、一辺倒に本懐を遂げて終わりなんてこともなく
よいラストが用意されていたところも含めて
大変楽しく見られたと思うのである
渋いけど、いい映画、いや、時代劇だった
割と評判よいと聞いて、楽しみにして見てきたのでありました
てっきり藤沢周平の新しい必殺剣だと思っていたんだが、
まったくそういうのではなく、原題は落語の噺だそうで
それをアレンジした作品の映像化
日本的復讐劇と、どっかで紹介されていたが、つまるところ「仇討ち」を描いた作品でありました
昨今、仇討ちというジャンルがそもそも認識されてないということかと
ちょっと驚いたというか、考えてしまったんだが
そんなことないのかあるのか、
でも、作品にはその執念というか、晴らさねばならぬことという思想が
ばりばり感じられて、凄くよかった
こういう話が見たかったとすら思えるくらいで
そう考えると、落語なりの噺を映像化する時代劇というのは
チャンバラとしてもすごく面白いのではと今更ながらに思ったのである
講談はよくしらないから、こういう方面でたくさん見たいかも
と、まぁそんなことを書きつつも
話しの方は、かなり静かなもので、タイトルにもある碁を打つシーンが結構多くて
ちょこちょこ囲碁棋士が出てたそうだが、多分あれが井山さんだよなと
それしかわからなかったわけだけども、町人にしちゃぁ手が綺麗すぎんかと
思ったりしつつ、まぁ、そこはそれとして
碁のルールもわからないまま見ていたので、迫力のそこかしこが理解できなかったのが
少々無念であった、特に最初の萬屋との一局と、終盤の仇との一局がどういう碁だったか
ストーリー上すごく大切な一局だったのだが、いかんせん知識がないので
どうであったか、そこがいまいちわからなかったのが残念だった
映画としてはそれでは話にならないので、
ちゃんと自然に碁の内容がどうであったかを語られているわけだけども
それを碁の盤面から読み取れたら、もっと面白かっただろうなと
少々悔しく思ったのである
こういうのの将棋版ないのかなぁと思ったが、多分俺の棋力では結局わからない気がするな
清廉さというもの、それに関する良し悪しが見える展開がよくて
必ずしも正しいものが正しいとも言い難い、
世の中によくあるそれを丁寧に描いていて、
序盤で萬屋が、凄く嫌な感じの登場から、毒気が抜けたように
いや、実際抜けたんだと思うのだが、見事によろしくなって、
その思いとすれ違いと、せっかくの思いとかが
実にうまく台無しとまでいわないが、折れてしまう、枯れてしまうといった感じで
これが歯がゆくてすごくよかった
当然、演じてる國村さんが抜群に美味いからというところもあるけど
朴訥とした草薙くんの演技も素晴らしくて
後半仇を追う場面になってからの、髭面がいかにも素浪人という感じがぎらぎら出ていて
凄くよかったと思うのである
殺陣シーンもそこそこあるし、見せ方があっさりしてるけど
そこだけに絞っていたのがすごくよかった
だらだらと長丁場のそれではなくて、何度も斬りあいをするのではなく
一発で決まる、それが見事に描かれていて個人的にはいい殺陣だと感激したのでありました
何より、娘役の清原さんがこれまた抜群によくて
時代劇もすごい似合うなと感心したんだが、
物凄く美人になったなと、あどけなさが抜けてきて
妖艶さとでもいおう美しさが伴ってきてて
時代劇のヒロインとして、完璧な町娘に仕上がってたのが
見所の一つにあげられるほどだったと思うのである
武家の娘といわれてもなんら違和感がない、凛とした佇まいも出せるし
でも、長屋暮らしでも違和感がない、子供相手にはお姉ちゃん感が出てるしという
いやー、凄くよかったなとほれぼれするのであった
全体的に地味ではあるんだが、話は人情話のようでもあるが
はっきりと敵討ちのそれを真向から描いていて、
それでありながら、一辺倒に本懐を遂げて終わりなんてこともなく
よいラストが用意されていたところも含めて
大変楽しく見られたと思うのである
渋いけど、いい映画、いや、時代劇だった
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