777 作:伊坂幸太郎
安心安定の殺し屋シリーズでした
割と短いのでさくさくっと読めたし、
今回は悪いやつが、悪いんだけども、嫌悪が少ない
いや、そういう描写が少ないだけで、実際は嫌な奴だったんだけども
勧善懲悪ではないが、それに近い感触もあるような
独善を嫌うような話で、独善的な物語を書いているという
一種矛盾しているようにも思えるつくりで面白かった
肯定できる内容ではないはずだが、
でも、なんかこっちの方がよさそうだから応援しようという
無責任なそれをあおられるというか、
気づいたら、そう思わされているような内容で、
不気味といえば不気味だが、気持ちよく終わったとも思えるのでよし
映画にもなった、マリアビートルに出てきた天道虫が登場人物の一人として出てきて、
また輪をかけたように不幸というか、すったもんだを繰り広げていくコメディでもあるんだが、
殺伐とした殺しもふんだんに用意されていて、
笑顔で人を殺すようなやつばっかり出てくるなと思うんだが
そういうの同士で殺しあうので、あまり気にならないというのが
なんか麻痺させられているようでもあって、面白い
あれこれと騙しあいもあるし、大きな仕掛けも出てくるんだが
話しとしては、そういうドタバタを楽しむだけで、
マリアビートル同様に、様々なタイプの殺し屋がでてきて
これまた、それぞれ動機らしい動機もなく
仕事としてこなしていくんだが、漫画的というには落ち着いているというか
文章でないと、この味わいがでないなという独特のキャラ造詣が素敵だと思うのであった
みんなヤレヤレ系というでもないが、そういうのに近い空気があって、
多分漫画だとコケるが、文章、それも、伊坂幸太郎の文章だから生き生きして見えると
そんな匠の技が感じられるキャラ物小説だったと思うのである
スピーディーに話は進むし、なんだかんだ
はらはらしながらも、不審というか、気持ち悪さがなくて
ほどよく楽しめてよかったと、安心して読み終えた
そんな娯楽小説でありました
安心安定の殺し屋シリーズでした
割と短いのでさくさくっと読めたし、
今回は悪いやつが、悪いんだけども、嫌悪が少ない
いや、そういう描写が少ないだけで、実際は嫌な奴だったんだけども
勧善懲悪ではないが、それに近い感触もあるような
独善を嫌うような話で、独善的な物語を書いているという
一種矛盾しているようにも思えるつくりで面白かった
肯定できる内容ではないはずだが、
でも、なんかこっちの方がよさそうだから応援しようという
無責任なそれをあおられるというか、
気づいたら、そう思わされているような内容で、
不気味といえば不気味だが、気持ちよく終わったとも思えるのでよし
映画にもなった、マリアビートルに出てきた天道虫が登場人物の一人として出てきて、
また輪をかけたように不幸というか、すったもんだを繰り広げていくコメディでもあるんだが、
殺伐とした殺しもふんだんに用意されていて、
笑顔で人を殺すようなやつばっかり出てくるなと思うんだが
そういうの同士で殺しあうので、あまり気にならないというのが
なんか麻痺させられているようでもあって、面白い
あれこれと騙しあいもあるし、大きな仕掛けも出てくるんだが
話しとしては、そういうドタバタを楽しむだけで、
マリアビートル同様に、様々なタイプの殺し屋がでてきて
これまた、それぞれ動機らしい動機もなく
仕事としてこなしていくんだが、漫画的というには落ち着いているというか
文章でないと、この味わいがでないなという独特のキャラ造詣が素敵だと思うのであった
みんなヤレヤレ系というでもないが、そういうのに近い空気があって、
多分漫画だとコケるが、文章、それも、伊坂幸太郎の文章だから生き生きして見えると
そんな匠の技が感じられるキャラ物小説だったと思うのである
スピーディーに話は進むし、なんだかんだ
はらはらしながらも、不審というか、気持ち悪さがなくて
ほどよく楽しめてよかったと、安心して読み終えた
そんな娯楽小説でありました
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