ノースライト 作:横山 秀夫
バブルの敗残を味わったある建築士たちのお話でした
とはいえ、企業経済的なそれではなく、
ずっと人間ドラマを続けていく、
そういった状況を味わった、そういう人たちの生活や、
人生というものが、とっくり描かれていて
共感とは切り離された感動がありました
非常に面白い小説だった
バブル華やかなりしころに、それこそ凄まじい給金で、
その時代を謳歌していたと思われる
一級建築士という人種、職業というよりは一種人種だと思うそれ、
そんな人たちが、その時期をすぎて、
辛酸を嘗めたり、その頃の何かに魂を引きずられたり、
どこか、今にあわせつつも、その頃の何かに囚われているような
そんな錯覚すら覚える生き方、ちょっと
投げやりですらあるような人生において、
誇りや、大切なものを取り戻すようなお話
結構入り組んだ内容で、読んでいて、出てくる人たちに
どうしても感情移入できない、なんか、どこか馴染めない
そういう印象のある男、女、それぞれの
言動や、やり方なんかに不快とまではいわないけど、
どこか、共感を遠ざけるものを感じるんだが、
それでも、その人たちの生き方、抱えているものには
惹かれるというか、物語に誘われていくように読み込んでしまった
ある種のファンタジーといってもいい、
輝いていた人間が、再度それを取り戻す、
あるいは、誰もが秘めたものをくすぶらせていて
今一度それを燃やす瞬間がある、
その結晶が、とてもまばゆい、そうであるに違いない
そんな物語になっていて、
全体としては、少し悲しいお話なのに、すっきりとした読み応えで
面白かったと思える一冊でありました
言葉を尽くした、建築物への賞賛と、
その描写が心くすぐる内容で、
最後のミュージアムについては、それこそ、
絵が、姿が浮かぶような、
決してはっきり見えるんじゃないけども、
それはきっと素晴らしいものだという印象が浮き上がるような
そんな文章を読めて、大変満足でありました
美辞麗句というのではない、
文章そのものから、顕そうとするものの熱意みたいなのが伝わる
そういうのが好きだなぁと読んでいて思ったのである
そういう熱意が、仕事だったり、
何か輝くものになるんだろうかなとも
感じたのであった
バブルの敗残を味わったある建築士たちのお話でした
とはいえ、企業経済的なそれではなく、
ずっと人間ドラマを続けていく、
そういった状況を味わった、そういう人たちの生活や、
人生というものが、とっくり描かれていて
共感とは切り離された感動がありました
非常に面白い小説だった
バブル華やかなりしころに、それこそ凄まじい給金で、
その時代を謳歌していたと思われる
一級建築士という人種、職業というよりは一種人種だと思うそれ、
そんな人たちが、その時期をすぎて、
辛酸を嘗めたり、その頃の何かに魂を引きずられたり、
どこか、今にあわせつつも、その頃の何かに囚われているような
そんな錯覚すら覚える生き方、ちょっと
投げやりですらあるような人生において、
誇りや、大切なものを取り戻すようなお話
結構入り組んだ内容で、読んでいて、出てくる人たちに
どうしても感情移入できない、なんか、どこか馴染めない
そういう印象のある男、女、それぞれの
言動や、やり方なんかに不快とまではいわないけど、
どこか、共感を遠ざけるものを感じるんだが、
それでも、その人たちの生き方、抱えているものには
惹かれるというか、物語に誘われていくように読み込んでしまった
ある種のファンタジーといってもいい、
輝いていた人間が、再度それを取り戻す、
あるいは、誰もが秘めたものをくすぶらせていて
今一度それを燃やす瞬間がある、
その結晶が、とてもまばゆい、そうであるに違いない
そんな物語になっていて、
全体としては、少し悲しいお話なのに、すっきりとした読み応えで
面白かったと思える一冊でありました
言葉を尽くした、建築物への賞賛と、
その描写が心くすぐる内容で、
最後のミュージアムについては、それこそ、
絵が、姿が浮かぶような、
決してはっきり見えるんじゃないけども、
それはきっと素晴らしいものだという印象が浮き上がるような
そんな文章を読めて、大変満足でありました
美辞麗句というのではない、
文章そのものから、顕そうとするものの熱意みたいなのが伝わる
そういうのが好きだなぁと読んでいて思ったのである
そういう熱意が、仕事だったり、
何か輝くものになるんだろうかなとも
感じたのであった
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