ヤラセと情熱 水曜スペシャル『川口浩探検隊』の真実 著:プチ鹿島
面白おかしい本かと思い、また、紙質をわざとなのかカストリっぽくして、
雰囲気たっぷりに、かつ文章も序盤は完全にノリが川口浩探検隊のそれでと
やややりすぎで、鼻白むようですらあったのだが、
後半にさしかかるにつれ、川口浩探検隊の話ではなく、
テレビとは、ヤラセとはという概念的な討論に入っていくという
なかなか凝った作りの本で、かなり面白く読んだのでありました
また、オチにテレビの業界人とはこれだ、みたいな人を連れてきたという独白もいれて
ここもまた、ある意味で川口探検隊的だなと思ったのでありました
内容は真実なんだろうが、演出がという話を
本としても体現していて面白かったのでありました
正直なところ、川口浩探検隊という番組自体を
見た覚えがあるようなないような、そういう年齢なので、
ここに書かれている情熱というのが、もう一つつかみきれない
ドストライクだったと思う著者と、情熱において若干の隔たりを感じてしまったので
同好の士には大変面白い本だったのだろうと思われる内容であった
さておき、書かれている当時の状況というのは非常に面白くて、
これを映像現場の歴史として、学校で講義に浸かっているというのも納得で、
また、これを教本としてヤラセとは何か、それを生んだ背景に何がということにも踏み込んでいて
かなり刺激的でよかったのでありました
とはいえ、これに関わった人たちが「怪物」的な扱いを受けて、
その横暴ぶりが、一種すがすがしく昭和のテレビマン像として、これがもう未知の生物でもあろうし、
視聴者や大衆が求める何かというのではないかと思うのでありました
それを半面教師とするべき部分もあれば、そこにある真実ともいうべきものがありそうと、
ここが重要で、フィクションのありかた「ありそう」と「ある」、「ヤラセ」と「ヤリ」の違いと書かれて
なるほどとも思うようにできてるし、実際そうだとも思えるのだが
これもまた、できすぎている、詭弁のそれではないかとも感じるのであった
まぁ、大上段になんとか!という本ではないので、これでよいのだが、
この本もまた、ヤラセというか、壮大な作り話をきかされているようでもあって
楽しく過ごしたのである
言葉遊びの極致というのもまた違う、真に受けるべきか、そうではないか
考えさせられる内容だったと感じたのでありました
面白おかしい本かと思い、また、紙質をわざとなのかカストリっぽくして、
雰囲気たっぷりに、かつ文章も序盤は完全にノリが川口浩探検隊のそれでと
やややりすぎで、鼻白むようですらあったのだが、
後半にさしかかるにつれ、川口浩探検隊の話ではなく、
テレビとは、ヤラセとはという概念的な討論に入っていくという
なかなか凝った作りの本で、かなり面白く読んだのでありました
また、オチにテレビの業界人とはこれだ、みたいな人を連れてきたという独白もいれて
ここもまた、ある意味で川口探検隊的だなと思ったのでありました
内容は真実なんだろうが、演出がという話を
本としても体現していて面白かったのでありました
正直なところ、川口浩探検隊という番組自体を
見た覚えがあるようなないような、そういう年齢なので、
ここに書かれている情熱というのが、もう一つつかみきれない
ドストライクだったと思う著者と、情熱において若干の隔たりを感じてしまったので
同好の士には大変面白い本だったのだろうと思われる内容であった
さておき、書かれている当時の状況というのは非常に面白くて、
これを映像現場の歴史として、学校で講義に浸かっているというのも納得で、
また、これを教本としてヤラセとは何か、それを生んだ背景に何がということにも踏み込んでいて
かなり刺激的でよかったのでありました
とはいえ、これに関わった人たちが「怪物」的な扱いを受けて、
その横暴ぶりが、一種すがすがしく昭和のテレビマン像として、これがもう未知の生物でもあろうし、
視聴者や大衆が求める何かというのではないかと思うのでありました
それを半面教師とするべき部分もあれば、そこにある真実ともいうべきものがありそうと、
ここが重要で、フィクションのありかた「ありそう」と「ある」、「ヤラセ」と「ヤリ」の違いと書かれて
なるほどとも思うようにできてるし、実際そうだとも思えるのだが
これもまた、できすぎている、詭弁のそれではないかとも感じるのであった
まぁ、大上段になんとか!という本ではないので、これでよいのだが、
この本もまた、ヤラセというか、壮大な作り話をきかされているようでもあって
楽しく過ごしたのである
言葉遊びの極致というのもまた違う、真に受けるべきか、そうではないか
考えさせられる内容だったと感じたのでありました
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