CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

この世で一番おもしろいミクロ経済学

2012-04-24 22:31:41 | 読書感想文とか読み物レビウー
この世で一番おもしろいミクロ経済学  著:ヨラム・バウマン

ほぼ漫画であります
それも海外のそれなので、コマ割りがどうしたというよりは、
昔懐かしいビゴーの風刺画みたいなのが
つらつらと出てきつつ、ミクロ経済学を教えてもらえると
そんな本でありました
なるべく分かりやすくするためになんでしょうが、
かなり短くまとめられておりまして、
いつものとおり、読んだ後に、ああ頭よくなったなと
そんな気分に浸れるステキで、罪悪の塊のような本であります

で、これによってミクロ経済学をちゃんと
理解できたのかどうかは、確かめる術すらないので
まったくわかりゃしないんですが、
ともかく、個人の行動が全体に波及するのかどうか、
その問題はミクロ経済学では理解や、読み解くことはできない
そういう話だったように思います
でも、ミクロ経済学というのは、いわゆる経済を学問にした
最初のほうのお話なので、これを
一つずつ理解していくと、やがて、その大きな問題に
近づいていける、自然、その後にマクロ経済学に目を向けるようになる
そんなお話でありました

・個人は最適化していく
そういうお話から始まりまして、
まぁ各個人は与えられた何かしらの状況のなかで、
なんとかよい方向にいこうと思ったりするだろうから、
よいことをし始める

しかし、どっこい、みんながそれをしてしまうと、
全体にとってよくないことがおきることがある
渋滞とかがよい例だと、そんなお話から始まる

で、取引という概念がやってくる
これを行うと双方によりよいことがおこる可能性が示唆される
そして、その取引はいくつか種類があったりして、
まぁ、その加減というか、分配の方法が様々に検討されていく
やがて競争が生まれて、ゲーム理論に到達するなどなど

あれやこれやと触っていくのでありますが
一番いいなというか、役に立った気にさせてもらったのが、
未来の金銭にかかわる現在の価値を計算する式
これであります
なんのことはない、複利計算の大本のところで
10年後に1億円もらえるというのは、現在いくらの価値があるのか
それを計算でぱぱっと出せちゃうよという
ステキ極まりないお話でありましたとさ

年利とか、そういうのがどうして大切なのか
なぜ、あんなにお金は動いていくのか、
税金はどういう仕組みなのか

そのあたり、いちいちが、特に税金が経済というそれに
ものすごい影響を与えるという話まで見えたような気がして
なかなか、ためになる本でありました
これのマクロ版も出るらしいので
ちょっと興味あるのですが、とりあえず
ミクロ版を読んだという足跡を残すのであります