さいごの色街 飛田 著:井上理津子
ドキュメンタリーとは違うのですが、
大阪にある「飛田新地」のレポというのか、ルポというのか、
その取材によって得られた、街そのもの
それを描いた本であります
大変興味深いものでありました
ちょっと前から気になっていましたが、
手に入れてみてびっくりの第6版ということで、
かなり隠れた人気図書になっていると伺える代物、
内容としては、飛田の「料亭」について、
いや、飛田という街そのもののことと、
そこにまつわる様々な人々を描いたものでありました
かなり長い取材が行われていたようでありまして、
出版にこぎつけるまでに、かなりの障壁があったんだろうかなと
あてずっぽうを書いてしまいますが
なかなか読み応えのある本でありました
知っている人は知っているという感じでありますが、
大阪に飛田という街がありまして、
まぁ、そこに「料亭」と呼ばれるお店がある
綺麗な女の人と出会える、というか、なんというか
つまるところそういう街なのでありまして、
割と有名といえば有名だよなと思うところ
しかし、本にもあるとおり、言ってみると
おいおいどこの昭和だよと、戦慄を覚えるような
不思議な夢空間というのか、
なんか、某夜の湯屋みたいな風情がなんというか
違う意味で感動を与えてくれるのでありますが
いわゆる、昔の赤線なのだそうであります
いろいろ警察諸般というか、なんやらはあるもの
それはそれとして、ひっそり息づいているこの街のことを
住んでいる人や、かかわっている人から、
本当か嘘かもわからない話を集めてまわるという
なかなか大変な取材をされたんだと、それがよくよく伝わるのであります
結局かかれていたことは、なんというのか、
その取材の風景のようなもので、本当の、
まったく街の真ん中のあれこれについては当然
近づけるわけもないような、もしかしたら近づいたけども
かけなかったのかもしれないと思いあたるような、
少し、残念に思える描写が垣間見えるものの
こういう街があって、人間模様があってという
一つのドラマ的な何かと思うとずいぶん面白い本だったと感じるのであります
歴史的な価値というか、街を示す本としては、
出色とまではいかないものの、一つの資料となりうるような
ステキなできばえでありまして、
その名前と、街の様子から、そういう本かしらと思うと
だいぶ手痛いというか、それは違うという内容になっておるんですが、
なかなかどうして読みでがあってよかったのでありました
そんな、歯切れ悪すぎて、なんか本自体にも
当たり障りない感じになっているわけですが、
ともあれ、一つの文化遺産といったらいいんだろうかな、
あの感じが、なんとなく、伝わってくるような本で
ステキだわと思ったのでした
もそっと、廓のならわし的な話が書いてあると
より面白かったのになぁと残念に思うが、
存外、今の時勢、そういう情緒は求められないくらい
この街も逼迫してんだろうなと、亡羊に思うのでありました
おもしろし
ドキュメンタリーとは違うのですが、
大阪にある「飛田新地」のレポというのか、ルポというのか、
その取材によって得られた、街そのもの
それを描いた本であります
大変興味深いものでありました
ちょっと前から気になっていましたが、
手に入れてみてびっくりの第6版ということで、
かなり隠れた人気図書になっていると伺える代物、
内容としては、飛田の「料亭」について、
いや、飛田という街そのもののことと、
そこにまつわる様々な人々を描いたものでありました
かなり長い取材が行われていたようでありまして、
出版にこぎつけるまでに、かなりの障壁があったんだろうかなと
あてずっぽうを書いてしまいますが
なかなか読み応えのある本でありました
知っている人は知っているという感じでありますが、
大阪に飛田という街がありまして、
まぁ、そこに「料亭」と呼ばれるお店がある
綺麗な女の人と出会える、というか、なんというか
つまるところそういう街なのでありまして、
割と有名といえば有名だよなと思うところ
しかし、本にもあるとおり、言ってみると
おいおいどこの昭和だよと、戦慄を覚えるような
不思議な夢空間というのか、
なんか、某夜の湯屋みたいな風情がなんというか
違う意味で感動を与えてくれるのでありますが
いわゆる、昔の赤線なのだそうであります
いろいろ警察諸般というか、なんやらはあるもの
それはそれとして、ひっそり息づいているこの街のことを
住んでいる人や、かかわっている人から、
本当か嘘かもわからない話を集めてまわるという
なかなか大変な取材をされたんだと、それがよくよく伝わるのであります
結局かかれていたことは、なんというのか、
その取材の風景のようなもので、本当の、
まったく街の真ん中のあれこれについては当然
近づけるわけもないような、もしかしたら近づいたけども
かけなかったのかもしれないと思いあたるような、
少し、残念に思える描写が垣間見えるものの
こういう街があって、人間模様があってという
一つのドラマ的な何かと思うとずいぶん面白い本だったと感じるのであります
歴史的な価値というか、街を示す本としては、
出色とまではいかないものの、一つの資料となりうるような
ステキなできばえでありまして、
その名前と、街の様子から、そういう本かしらと思うと
だいぶ手痛いというか、それは違うという内容になっておるんですが、
なかなかどうして読みでがあってよかったのでありました
そんな、歯切れ悪すぎて、なんか本自体にも
当たり障りない感じになっているわけですが、
ともあれ、一つの文化遺産といったらいいんだろうかな、
あの感じが、なんとなく、伝わってくるような本で
ステキだわと思ったのでした
もそっと、廓のならわし的な話が書いてあると
より面白かったのになぁと残念に思うが、
存外、今の時勢、そういう情緒は求められないくらい
この街も逼迫してんだろうなと、亡羊に思うのでありました
おもしろし