Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

クランクの 手入れ

2013-08-26 20:42:48 | わかり易い 自転車整備
前回フレームにハンガー小物を装着したので それに取り付けるクランクの
手入れをします 自転車ではわりと目立つ部品なので綺麗な方が良いですね




私が今回のお買い物自転車に使っているのは
SUGINO スギノのマイティコンペです






これの大ギアは(一般車では前ギアと言った方が
通りが良いですね) この様なクランクピン 5個で
止められています




その 5ピンを取り外すのには この様な工具を使います
一つは通常のアーレンキー 5mm 最近はここに頭が星型の
トルクスネジを使う事も良く有ります






これらは裏のナットを押えるための工具 色々な形が
有りますが 1つは用意しておいた方が良いでしょう
ナットを緩める時に共マイしたら本当に困ります
下の物は Park Tool CNW-2 価格 670円程です




ギア板を外す時は 5mm のアーレンキーを使い
5 ピンを緩めて行きます この時対角順に進めた
方が良いでしょう






もし裏のナットが一緒に回ってしまう時は先程の
ナットレンチを使います








クランクピンを全て外します






5 ピンが全て外れたら ギア板は簡単に取れます




まだ歯はほとんど減っていません 45t です




実はこのマイティコンペは元の形が解らない程
切削しています その時にアルマイトを剥し磨きを
掛けているので アルミ素材がむき出しです 

今回又磨きを掛けて綺麗にしてやりましょう それに
使うのはコンパウンドやピカール その磨きの状態に
合わせ使う物を選びます




今回はピカールの練りタイプを使いましょう






ウエスにピカールを取りクランクを磨いて行きます




ただひたすら磨きます 根気の要る作業です




研磨剤で磨き 新しい柔らかいウエスで仕上げました




クランクの磨きが終わったので ギア板をクランクに
取り付けましょう








5 ピンに塗っていた古いグリスをパーツクリーナーを
併用し綺麗に拭き取ってしまいます






5 ピンの用意が出来たので クランクの 5 アーム
ここのギア板装着部に グリスを塗ります




そこへギア板を重ねます




寄り道



ギア板にはその歯数が刻まれています これは 49T
ギア板をクランクに取り付ける時






試合で使う時には この様にクランクの下に隠れる
様に取り付ける事も有ります これは対戦相手に
自分のギア比を知られたくない時なんかにこうします






又はこの様に歯数を削ってしまう事も有ります
私はここにテープを貼っていました
ちょっと驚かれるかも分らない事ですが 試合って
選手皆が真剣なんですよ








作業を進めましょう 裏側のナット全体にグリスを
塗ります これはアルミのクランクと良く固着を
起こすのでグリスは絶対に塗った方が良いですよ






表のボルトにもグリスは塗っておきましょう






全ての クランクピンを取り付け 万遍なく均等に
締め込みます 裏のナットが共に回ったらナット
レンチを使います ※ 正ネジです

締め具合は トルクと言う数字で考えた事は有りませんが 
5mm のアーレンキーの長さで しっかりと締めれば丁度良い
位だと思います





これでギア板が取り付きました






はみ出したグリスは綺麗に拭き取りましょう
残っていると汚れを呼びます





今回磨いたスギノのマイティコンペ クランクの裏には 98'8 168 の刻印が
有ります これはインチで設計をしたので 6-5/8 インチ 168mm と言う長さに
なったのでしょうね この上には 171mm のクランクが有りました

これでクランクの準備も出来ました次回は自転車に取り付けましょう

前回の作業 【 ハンガー小物 取り付け調整 】

次回の作業 【 チェンホイールの取付け 】

コメント (2)
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リーズナブルな 昼食

2013-08-25 21:06:41 | よもやま話
お昼ご飯を さて何を食べようかと良く迷いますよね 特に初めて入るお店は
勇気が要ります




ここは私の自宅から歩いて行ける距離に有るお店
この場所はお店が良く変わります その中には
あれだけ良かったのに何故?から まああれじゃ
仕方がないよねと言うものまで色々です




そんな当たり外れが多いお店に勇気を出して
訪ねてみると 案内されたのが他の部屋と
セパレートされた落ち着いた空間




出して下さったお茶を飲みながら メニューを拝見




お昼のメニューに単品は少なくほとんどが定食と
呼べるお料理 その中でお願いしたのが なんとか
寿司御膳 これでお値段は 1480円




当然これは外せない ご注文をお伺いします
先にビール! もう口癖みたいなものですね(笑)






このお店の箸袋 屋号は 和平さん






可愛いお茄子の煮物 そして天ぷら その中の
紫の丸いものは葡萄でした




食事を終えるとタイミング良く お茶をお替えしますと
最初とは種類の違うお茶とおかきが出て来ました 
ファミリーレストランに毛が生えた程度のお店だと
思っていたのに少し憎い演出です





おかきは思わず食べてしまいました こんな可愛いものを食べている私を
想像しない様に・・(笑)

特にこれだ! と言うものは無いですがまた行ってみたいと思えるお店でした
誰か自転車小屋に 遊びに来て頂いた時にはご案内いたしましょう

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ハンガー小物 取り付け調整

2013-08-24 20:11:35 | わかり易い 自転車整備
ハンガー小物の取付けの準備が出来ましたので今回はこれをフレームに
取り付け玉当りの調整まで行います





丁寧に洗浄した Campagnolo カンパニョーロのハンガー小物 購入後相当年数も
経っていますがまだまだ健在です






どのグリスを使うか少し考えましたが 今回は当時物より
惜しげなく使えるカンパの現行品 LB-100 を使う事にします




クリア塗装をしお化粧をしたフレーム






水が廻り錆が出ていたハンガー内部も綺麗に
掃除をしました




今回の作業で用意した工具達です








ハンガーシェルの内部にグリスを塗布します
これは錆止めとネジの固着を防止するのが目的です




ちょっと整備台を回転させ 反対側も行います






作業は右ワンから行います ネジにグリスを塗布






ワン内部にもグリスを塗りますが今回は防水を考慮し
かなり多めの量を使います








フレームの右側 ハンガー小物の取付けはこちらから
準備した右ワンをねじ込みます ※ JIS 規格の右側は
逆ネジです




手で締まる所まで締めます






使う工具は上の写真の様なハンガーワンスパナか
下の右ワン廻し






今回は確実に作業が出来る道具を使います
HOZAN ホーザン C-358 右ハンガーワン廻しです
工具をセットしました




取っ手、ハンドルを付けました





先程のハンガーワンスパナは工具の掛りが浅く良く滑らせますが このホーザンの
工具はまず大丈夫です 右ワンは良く緩むので出来るだけ強く締めれば良いでしょ






工具を外しはみ出したグリスは拭いておきます




次はフレームの左側からの作業です








右側にリテーナーを入れます グリスはケース内まで
不足なく塗布します






そのリテーナーを右ワンに装着します






リテーナーには方向が有ります




カンパニョーロはこの方向で使います これは
メーカーに依って違う事も有るので良く確認して下さい






一旦シャフトを入れ間違い無くリテーナーが入って
いるか確認しています






ハンガーを分解した時、水が良く廻っていたので
今回はウォーターシーフを使います カンパの純正が
運良く有りました






右ワンに接触する部分にグリスを塗り ハンガーシェルの
中に入れます 右ワンに当っている事を手応えで感じましょう






シャフトに錆を防止する為にグリスを塗ります






シャフトをハンガー内へ通します






左ワンの準備です 右側同様ネジや玉当り部に
グリスを使います








リテーナーの方向に注意しワンの中へ収めます








ウォーターシーフの適所にグリスを塗り 左ワンに
取り付けます 内部側の先端がテーパーになっており
先に入れた筒の内側へと入って行く構造です






準備した左ワンをハンガーシェルにねじ込みます
※ 左側はどの規格も正ネジです






ベアリングがシャフトに当るまで締めます
固ければピンスパナを使います Park Tool SPA-2
1500円程度です




玉当りの具合を見ています






次はロックリングを取り付けますが 今まで使って
いた物はハンガーシェルと接触している部分のメッキが
剥げ錆の状態が良く有りません 錆が錆を呼ぶ事も
有ります






カンパの純正部品なので どうしようかと思いましたが
補修用に在庫している物に交換する事にします この
辺は整備を進めながら柔軟に対応すれば良いですね








左ワンのネジやハンガーの接触部にグリスを使い
錆び付きを防止します ロックリングをねじ込みます
※ 正ネジです






ワンを締めたり緩めたりし 丁度良い回転具合の
場所を探します 指先の感覚が頼りです






玉当りの具合の良い場所を固定する為にロックリングを
締めますが ここで使う工具はフックレンチ HOZAN ホーザン
なら C-205 の品番で出ています お値段は 2100円






工具の凸部を ロックリングの凹部に掛けます
ここは工具、部品共とても傷めやすい所なので
確実に進めたい作業です






左ワンにピンスパナを使い固定しフックレンチで
ロックリングをしっかりと締め込みます そして
回転具合の確認 これが思った玉当りで無ければ
もう一度ロックリングを緩め 初めからやり直します






自分が望む玉当りの調整が出来ました 今回は一度で
決まらず何度か調整し直しました はみ出したグリスは
ウエスで綺麗に拭いておきましょう





丁寧に進めて行ったハンガー小物の取付け作業 長い記事になりましたね
お付き合いを頂きお疲れ様でした 一万字を越えています(笑)

玉当りの調整 競技レベルではガタが出る一歩手前で調整します、これはかなり
シビアな調整で絶えず注意を払い短期間でのメンテナンスも必要です 普段の脚に
使う一般車ではもっと渋く、指先にベアリングが回転するのを感じる位の調整で良い
のじゃないでしょうか これが長く使える一般車の整備でも有ります

前回の作業 【 自転車 ハンガー小物の洗浄 】

次の作業 【 クランクの 手入れ 】

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おのみどり 第12回 てづくり絵本展

2013-08-23 20:04:12 | よもやま話
愛知県瀬戸市の絵本作家 おのみどりさんの絵本展が 兵庫県芦屋市で
開催されているのでお邪魔して来ました





毎年この様に手書きの案内書を下さいます 今年はグリーン基調の
とても綺麗な仕上がりです






兵庫県芦屋市 皆さんもご存知だと思いますが
関西の高級住宅地です その芦屋川の河口近くに
会場が有ります






会場はご老人の施設 あしや喜楽苑






施設の中へ入ってみましょう 落ち着いた空間ですね
絵本展はここのギャラリーで開催されています






会場内へ入らせて頂きました 白い壁には 画家であった 
みどりさんのお父さんの絵が飾られています






他の壁には みどりさんお手製のポップアップカードの
展示 これは販売もされています






テーブルの上には今迄描き溜められた自作絵本を
手に取って見せて頂けます







少し見せて頂きましょう これは少し古い制作 ペンギンのアイスクリーム
この様な柔らかい絵に 日本語と共に英語でも物語が書かれています
海外生活の経験も有る Midori さんなので語学も達者です







こちらは ゆめのなかで 子供が家族の夢を覗きに行ってそこでイタズラをする物語で
本当に有りそうで子供でなくても楽しい絵本でした






これは昨年には無かったフォトフレーム 材質は桜の木
らしく 制作は義理のお兄さんだとの事です






交友関係の広い Midoさん お友達からお花も
届いていました






行く前に何か要りませんか? と連絡をしたら
お昼のお弁当! のリクエスト 松茸の弁当を
奮発しましたよ 片方は中華弁当ね(笑)




そんなお弁当をリクエストした Mido さん






始めの方でご案内した ポップアップカードの一日教室が
8月25日の日曜日に行われます お子様を連れて行かれても
喜ぶのじゃないかな この間のお好きな時間に・・





落ち着いた雰囲気の施設内で一日楽しませて頂きました 普段がさつな私には
あまり縁が無い世界ですが 一年に一度お邪魔しています

今年は 8月20日(火)~ 8月31日(土) 10:00~17:00 (最終日は~ 15:00迄)
芦屋市潮見町 31-1 あしや喜楽苑 1皆ギャラリー 無料 24日(土)は所要で
みどりさんはご不在らしいです

ちょとしたほのぼのとした時間を過ごせます お時間の有る方は是非覗いてみて下さい

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自転車 ハンガー小物の洗浄

2013-08-22 20:10:15 | わかり易い 自転車整備
自転車の分解時に取り外したハンガー小物これを洗浄しましょう 
この部品の事を B.B 小物とも言いますが これは同意語です
ちなみに B.B とはボトムブラケットの略です





取り外したままの状態で置いていました 洗浄には SPIN スピンのパーツクリーナーを
使います 洗浄をする時は部品の状態を良く観察しながら進めるのが良いですね




ハンガー内の錆は 部品自体が錆びているのでは無く
縦パイプ内の錆が落ちた物だと思いますが その辺を
良く確認したい処です






汚い物をお見せし申し訳ないですが この様な
状態です いきなりクリーナーで洗浄せず まず
ウエスで拭いてみます








ウエスで汚れを拭き取ると綺麗な金属面が表れました
やはり部品自体の錆では無かったですね ただ錆と
グリスに包まれていたボールは 光沢を失っています




小物全部の汚れをウエスで拭き取りました 一般車であればこのままグリスアップをする事は
良く有ります でも環境が許し洗浄が可能なら洗った方が良いですね、競技レベルの整備なら
洗浄は絶対にするべきです






効果的に洗浄が出来る SPIN のパーツクリーナーを
パレットに取り分けます 綺麗なピンク色です








そっと各パーツをクリーナーの中へ入れました






そのパレットに軽く振動を与えてみました クリーナーの
強い洗浄力も有りますが 綺麗に見えていた部品から
これだけメカニカルダストが出てきました

これはオイルアップやグリスアップをする時の大敵です
これをいかに綺麗にするか メンテナンスの胆ですね




ブラシで丁寧に擦ってやります




綺麗に洗ってもらえ部品達も満足






このパーツクリーナーは再利用が可能です
汚れを濾して別容器で保管しておきます




輝きを失っていたスチールボール リテーナーの
ケースは何の問題も有りません






Campagnolo カンパニョーロの補修部品のリテーナーです
選手時代、走行距離も多いので やはり交換は必要でした
その頃の買い置きです 当時のお値段は 400円・・






しかし街乗り用のお買い物用自転車に もう手に入らない
新しい物を使うのは勿体無いですね まだ使っても問題は
無いので洗った奴を使う事にします






ケースにボールを置いて






指で内側から外へ押してやればケースに収まります






自転車のリテーナーはどの様な物でも この様な方法で
ボールは収まりますよ




もう少し頑張ってもらいます 頼むね





さてこれで組み付けの準備も整いました
次にはフレームに組んでやりましょう

今回の整備で良く登場する SPIN スピンのパーツクリーナーですが
その他の商品やお買い求め方法も含め過去記事で紹介しています
過去記事 【 Spin Oil スピンオイル For Bicycle 】

前回の作業 【 ボトムブラケットに 水抜き穴を開ける 】

次の作業 【 ハンガー小物の 取り付け調整 】

コメント (5)
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