Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

リクエストに依り もう一つ制作 木製スタンド

2017-06-17 20:10:45 | よもやま話
私のブログで度々登場する木製の自転車スタンドですが またご希望が有りましたので
先方がお望みの物を作りました






もう今迄に結構な数を作ったので寸法や
木材の無駄のない取り方も解ってきました
それに従って墨を罫書いています




墨に沿って木材をカットします






ベースになる角材と ホイールを挟む板ですが
板の内側には先に色を塗りました






縦板の部分はここで組んでしまいます






私の名前とお使いになる方の名前を落書きしました






組立ては自転車に合せ施工しますが 今回はロード用を
希望されていたのでホイールがギリギリ入る巾に仕上げました
こうすると汎用性は有りませんが自転車が傾く事なく安定します




外側にはニスを塗って完成です






縦板の高さにも依りますが 今回は内巾 46mm 程度で
作っています これでギリギリホイールが入ります
窮屈であれば縦板を何時もより高くしているので
天端を 10~20mm 切れば良いですね



そして

私のロード用のホイールに合せて作りましたが
今整備中の Campagnolo BORA ボーラに合せてみると
スポークが少し窮屈です








少し余裕が欲しいので 頭を 10mm 程切りました
これで少しホイール巾の狭い所まで下がったので
気持ち良く使えます ほんのわずかな事なんですが
人間って違いを感じますね




これでロードバイクの後輪専用のスタンドが出来ました





ご近所の庭で育てられている琵琶ですね 以前は良く食べました
※ これはビワじゃないですよ、と言うご指摘を頂きました 梅だったのでしょうか・・・

自転車競技場で自転車を立て掛けていると風で自転車が倒れる事が有るらしいです
特に地元の明石自転車競技場は浜風が強い日が有ります そんな時でもこのスタンドは
倒れないらしいです 試合会場にはアップ用のロードも持って行くのでその為のリクエストでした

コメント (6)
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Campagnolo CHORUS クランク取付け ウルトラトルク

2017-06-16 20:33:49 | 自転車整備 B.B
Campagnolo CHORUS カンパニョーロ コーラスの BB カップを取り付けましたが
今回はクランクを取付けます ウルトラトルクと呼ばれる構造のクランクです





BB 付近から音鳴りがするという事で預かった友人の CARRERA ERAKLE TS です
駆動系を見直す為に分解洗浄後 新たに組み直しています 今回はクランクを取付けます






自転車を整備する時に邪魔になったのでチェーンを
サドルから吊るしていました








これもここまでです 紐を解き元の状態にしましょう




クランクは圧入されたシールドベアリングのグリスアップも
済ませています






先日取り付けた BB カップの内側にグリスを塗布します
ここは水の浸入も考えしっかりと塗り込んだ方が無難です
グリスは Campagnolo LB-100 を選びました




クランクの用意をします






クランクにシャフトが装着されているウルトラトルク
クランク側にはベアリングが有りこれが BB カップに収まります
このシャフトとベアリングにはグリスを塗っておきます






クランクシャフトを BB カップに差し込みます
この自転車にはチェーンキャッチャーが付いているので
チェーンを外に交わすのを忘れてはいけません




右側のクランクはこの段階では差し込んでいるだけです






左側の BB カップです




この内部にもグリスを塗ります 分解した時にクランクが
抜けなかったので防錆の為にしっかり塗った方が良いです






左側にはこの波型のワッシャーが入ります これは
ウルトラトルクでは絶対に必要な物です








ワッシャーにもグリスを塗りカップの中に入れておきます








左のクランクをカップに差し込みます 右側のクランクの位置を
良く確認して下さい 変な方向に取り付けてはいけません






右側に戻ります クランクの穴の中に見える部分に
これからフィキシングボルトをネジ込みます






左右のクランクを結合させる為のボルトです
頭は 10mm の六角になっています






ワッシャーが一枚入っていますが ネジも含めグリスを塗ります
Campagnolo はここはグリスではなくネジの緩み止め剤を使う様に
勧めていますが 分解した時にグリスが使われていました 私も
グリスで行きます






10mm のアーレンキーを使いネジをねじ込んで行きます
最後はモンキーレンチでアーレンキーを銜えこれで締め込みます
締め込みトルクは 40~60N.m と案内されています でもこれは
緩み止め剤を使った時の事なので今回は上限一杯に締め込むのが
良いでしょう






工具を滑らさない様に気を付け目一杯締め込みました




右側のクランクにはこのクリップを取付けます
クランクの抜け止めです 正確にはカップにハメ込みます






右側の BB カップには対角上の 2ヶ所に小さな穴が有ります
ここに先程のクリップの先を差し込みます






上とその真裏側に確実にクリップの先端を差し込みます






少し手が入り難いだけでそれ程 難しい作業では有りません
フィキイングボルトが緩んだ時 クランクの脱落防止クリップです






これでクランクの取付けが完了しました クランクを回して
みます 整備前はグリスが汚れシャリシャリしていましたが
グリスの手応えを感じる回り方をしています






油汚れを拭き取りワックスを掛けておきます
今回の整備では良くワックスが出てきますが
塗り重ねる事でより深い艶がでます こんな事は
整備とは関係有りませんが綺麗な自転車にする為の一手間です






チェーンでフレームに傷が付かない様に養生
していましたが必要なくなりました




かなり整備も進みましたが まだ少しする事も有るので
チェーンの保持をしておきましょう






チェーンレストでチェーンを引っ張っておきます




これで落ち着きました





原因不明の BB 付近からの音鳴り対策 概ねこの様な所だろうと見当を付けて
分解、洗浄、グリスアップをして、そこからもう一度組み付けて来ました
この後は変速機関係を良く見て行きたいと思います 次回もお付き合い下さい

前回の作業 【 Campagnolo CHORUS BBカップ取付け ウルトラトルク 】

次の作業 【 ペダルの清掃 取付け SPEEDPLAY 】 

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Campagnolo CHORUS BBカップ 取付け ウルトラトルク

2017-06-15 20:07:11 | 自転車整備 B.B
BB 付近からの音鳴りで整備を進めているロードバイク CARRERA カレラ 
今回は取り外し綺麗に洗浄した Campagnolo CHORUS カンパニョーロ コーラスの BB カップを取付けます





BB 付近から音鳴りがしますが原因が解りません 可能性の有りそうな部分を分解洗浄し
それらを確実に組み付けて行きます 今回は Campagnolo CHORUS の BB カップを取付けましょう






メンテスタンドに乗せておくとたまにフレームが落ちそうに
なる事が有ります そんな事でヒヤっとしたく無いので古い
トゥストラップで止めていました この BB 規格は JIS です




この後チェーンホイールを装着するとワックスも掛け難く
なります今の間にもう一度磨いておきます




今回取り付けるカンパニョーロの BB カップです








これは先日洗浄し綺麗な状態にして有ります






カンパのウルトラトルクと言う方式のパーツです
アルミで出来ています






ULTRA TORQUE 1.370"×24TPI と印字されています
この数字は JIS 規格のネジの寸法です




今回の組付けには Campagnolo のグリス LB-100 を使います
別にこれに拘る必要は有りません何を使っても結構です






ハンガーシェルの内部にグリスを塗っておきます 
水が入った形跡が有ったので腐食防止が目的です






BB カップの取付けにはグリスを使わずネジの緩み止め剤を
使いカップを手で締めると言う方法も有りますが 
私はネジにもグリスを使い工具で強く締め付けます






ネジに塗り残しが無い様に奥まで綺麗に塗り拡げます
やはり腐食防止です








BB カップのネジ 根元のフレームと接触する部分にも
塗布しておきます 腐食に依る BB シェルとの固着防止が
一番の目的です






白く見えているのは カップに取り付けられた防水シールで
ここはシャフトと接触します 潤滑の為にグリスは必要ですね








用意が出来たのでカップをハンガーシェルにねじ込みます
手で締まるだけ締め込めば OK です JIS 規格の右側は逆ネジです








カンパの BB カップをネジにグリスを塗って取り付ける場合は
工具を使って強く締め込みます この工具の大きさなら目一杯
締め込めば良いでしょう この工具は掛りが甘いので滑らせて
怪我をしない様に注意が必要です






右側のカップが取り付きました はみ出たグリスは
拭き取っておきます






続いて左側を行います する事は先程と一緒です
ハンガーシェルのネジにグリスを塗ります






BB カップのネジと中のシールにもグリスを塗っています




カップを手で締めれるところまで締め込みます ※ 左側は正ネジです






こちらも目一杯締めています ただこれは私の力とこの工具の
大きさなのでこの様に表現していますが、締め加減は人に
依って異なりますね






こちらもこれで完了です 問題無く終わりました





今回 BB 付近からの異音が発生し原因も解らない為にクランク周りの整備を丁寧に
行っています 次回はクランクを取付けましょう、いよいよ最終段階ですね

前回の記事 【 CARRERA カレラ ロードバイク 各部増し締め そして来客 】

次の作業 【 Campagnolo CHORUS クランク取付け ウルトラトルク 】

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CARRERA カレラ ロードバイク 各部増し締め そして来客

2017-06-14 20:08:20 | ロード
友人から預かったロードバイクの CARRERA カレラ 分解した部品の組立て準備が出来ていますが
ここで各部の点検や増し締めを行っておきます





友人の愛車 CARRERA ERAKLE TS この BB 付近から異音がするので預っています
先日までに洗車、チェーンホイール周りを分解しその整備を済ませています






次の作業に掛る前に各部のチェックとネジの増し締めを
行っておきます






最近のストレートドロップアウトのリアエンドを使ったフレームで
見過ごしていけないのはここです 変速機のマウント金物
リプレースエンドの取付けネジの緩みです
このフレームは 2mm のアーレンキーを使います






2 本のネジが使われていますが両方が緩んでいました
知り合いの自転車の整備をすると多くの物が緩んでいます
皆さんが思っていらっしゃる以上に多い症状だと思います
ここは変速の精度を左右する所ですので皆さんも是非チェック
してみて下さい






変速機のワイヤークランプも見ておきます






前の変速機とブレーキのワイヤークランプ部分です






シートポストとステムのフォークコラム部です




ステムのハンドルクランプ この DEDA ZERO 100 のステムは
このクランプキャップの不具合でリコールをされていた物です
その中にはこのネジの締め過ぎが原因だった物も有る様でした
ただ目一杯締めたら良いと言うものでもありません






この様な点検をしていると来客が有りました 何か
白いロード用のフレームを持って来ています・・・ 
色を塗り替えて欲しいとの依頼です 
自家塗装は塗料代を掛けても皮膜の強い塗装は出来ないし 
本職に頼んだら? と言ったのですが 
Kino さんに塗って貰うのが良いんです と殺し文句を言われて
受けてしまいました(笑)



 
直ぐに手を付けられないので フレームに傷が
付かない所に吊って、預っておきます






結構古いクロモリフレームです このフォーククラウンは
形が好きです






ダウンチューブには W レバーの直付台座 リアは
ショートエンドの 126 mm 巾 少なくとも 30数年経った
フレームですね





明るくて綺麗な花ですね 眩しいくらいです
突然の訪問者で今日の整備はここで置きます フレームの塗装はその時の気持ちがそのまま出ます
気持ちを入れて取り掛らないといけません 気持ちを高騰させる理由が必要です、そんな時は相手が
喜ぶ姿を想像するのが一番です
CARRERA カレラの方は次回 BB カップを取付けましょう 次もお付き合い下さい

前回の作業 【 Campagnolo CHORUS チェーンリング脱着 清掃 】

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Campagnolo CHORUS チェーンリング脱着 清掃

2017-06-13 20:16:02 | 自転車整備 B.B
ハンガー付近から異音が発生するロードバイク それを預かりその対策整備を行っています
今回はこの自転車に使われている Campagnolo CHORUS カンパ コーラスのチェーンリングを
一旦外し組み直します、ベアリングのグリスアップと並行し進めて行きましょう





今回預った自転車は CARRERA ERAKLE TS カーボンフレームのロードバイクです
そのハンガー付近の異音対策でここまで整備を進めて来ました 今回はこのチェーンホイールの
チェーンリングの脱着とシールドベアリングのグリスアップを同時に行います






このベアリングは一旦高性能グリスをシールの隙間から
押し込みましたがもう一度しっかりとやり直します
チェーンリングを外すボルトは 4 か所有ります




チェーンリング用のボルトはトルクスネジで
サイズは T-30 の工具を使います








一度どの程度のトルクで締まっているのかトルクレンチで
確認してみます 11N.m の数字が出ました






インナーリングを止めている 4 個のピンを外しました
ネジには緩み止め剤が使われている様です




ギア板自身は直ぐに外れます






次はアウターリングです インナーリングの下に
リングピンが有ります ※ 全部正ネジです






アウター用のリングピン 4 個を外し ギア板も外します




次の作業が有るのでギア板はここに吊っておきます






クランクに圧入されたベアリングのグリスを入れ換えます






先が細くて薄い道具を使います これはソルダーエイドです








道具をベアリングケースとシールの隙間に入れシールを
持ち上げます 後は元に戻らない様に全体を外しケースから
抜き取ります






隙間から押し込んだ SPIN スピンのグリスが効いていますが
綺麗に洗浄して新しいグリスを入れ換えましょう






洗浄は外で行います 洗浄に使う容器の掃除です








容器も綺麗になりました 整備の環境も大切です
ベアリング内部にパーツクリーナーを吹き付けます
これを何回か繰り返すと良いですね






先日シールを外さず少し内部の洗浄を行っているので
それ程酷い汚れは出ませんでした





ベアリングケース内を綺麗にし整備テーブルに戻ってきました これからグリスを入れます
グリスは Campagnolo LB-100 を使います








ベアリングケース内に多目のグリスを充填します 
この構造ではグリスは多い方が良いですね



 
スチールボールの隙間にも良くグリスが入っています




次はシール=リテーナーケースをはめ込みます






その前に偏ったスチールボールを有る程度リテーナーに合せ
整列させておきます それからリテーナーケースを装着すれば
上手く行きます




手で感触を確かめています グリス切れのシャラシャラ感と
汚れたグリスのザラツキ感は消えています
これ以上の状態を望むならベアリングの交換が必要ですね




チェーンリングを装着する前に汚れを落しクランクに
ワックスを掛けておきます






チェーンリングを取り付けます その前に汚れは
良く拭き取っておきます






リングピンの汚れも落します






グリスを薄くクランクの金属部分に塗っておきます
腐食防止が目的です








チェーンリングのクランクアームに接触する部分にも
グリスを塗布 グリスはサラサラ感が有り汚れを呼び難い
Super Lube スーパールーブを選んでいます






チェーンリングをクランクに取り付けますが その位置に
注意が必要です チェーンリングに一本ピンが打って有りますが
それがクランク本体の裏になります この A の印字はこの後
意味が出て来ます






チェーンリングピンのネジにもグリスを塗りトルクスレンチで
軽く締まる処まで 4 個、均等に締め込みます








ここからはトルクレンチを使います 外した時に確認した 11N.m に
セットしています 一ヶ所を一気に締めるのではなく 4つのピンを
対角に順番に締め込んで行くと良いですね




締め付けが終わればはみ出したグリスを綺麗に拭き取ります






インナーリングを取付けます




インナーリングにも A の文字が印字されているので
先程のアウターリングの A と同じ場所にセットします






そして同じ様にリングピンを締め込めば完了です
はみ出したグリスや手で汚れた部分はウエスで綺麗に
拭き取っておきましょう





ベアリングの不具合は音鳴りにつながるので良い状態に整備するのは当然ですが
このチェーンリングのピンも ピキピキと音を出す事が有ります 
音鳴りの原因が解らない時は 色々な事を考え少しでも可能性が有ればそこを
間違いの無い様に整備して行くしかないですね これで概ね主だった部品の整備が
出来ました 次はこれらを組み付けて行きましょう

前回の記事 【 Campagnolo カンパ ウルトラトルク ベアリング グリスアップ 】

次の記事 【 CARRERA カレラ ロードバイク 各部増し締め そして来客 】

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