冬枯れの公園で、常緑のコウヤマキ(高野槙)の並木がとても美しい。
コウヤマキ(高野槙)は日本特産の科でコウヤマキ1種からなる。
以前はスギ科に含められていたが、葉の形態の違いなどから、
現在は独立の科として扱われている。
コウヤマキ科コウヤマキ属
別名「マキ」
撮影 2008年12月20日午後4時半ころ
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↓ コウヤマキ(高野槙)の並木
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↓ 樹形の美しいコウヤマキ(高野槙)
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↓ 長枝の先端に短枝が輪生し、短枝の先に針葉がつくので、
針葉が輪生しているように見える。
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↓ 雌花
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↓ 雄花
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↓ 雌花がいっぱい(種子が飛んで、球果だけになっているのかもしれない)
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↓ プレート
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メモ
・分布は本州(福島県以西、九州。紀伊半島や四国に多い。
・生育地は山地の岩場。モミ、ツガ、クロベ、トガサワラ、ツクバネガシ、アラカシなどと混生。
・常緑高木、大きいものは高さ30m、直径80cmにも達する。
・枝には、長枝と短枝がある。
・長枝には、褐色の小さな鱗片葉がらせん状につく。
・短枝には、長さ6~13cm、幅3~4mmの緑色の針葉がつく。
針葉は2個の葉が合体したもので、先端は少しへこみ、しなやかで、触れても痛くない。
・花は雌雄同株で、花期は4がつ。
・雄花は長さ7mmほどの楕円形で、枝先に20~30個かたまってつく。
・雌花は楕円形で枝先に1~2個つく。
・球果は、長さ8~12cm、直径8cmほどの楕円形、翌年10~11月に熟す。
・種鱗は長さ2.5cmほどの扇形で、内側に7~9個の種子がつく。
・球果は種子を出したあとも、長く枝に残っている。松ぼっくりのよう。
・名前の由来は、和歌山県の高野山に多いことによる。
山渓ハンディ図鑑「樹に咲く花」より