いつもなら、紅白かまぼこでいいかしらとすっとぼける所ですが、彼も節目の歳を迎えました。だからと言って我が家では、特別に何かをプレゼントするわけではなく、みんなでお食事をして終わりです。
そういえば、しばらく家族ネタを書いていないので人物紹介をすると、
ある時はパパさん、あるときはだんな、ごく稀に夫と呼ばれるこの人→
すっかり居直って「ダイエットは明日から」のメタボなワタクシ→
恐怖のレベルE的性格、世界は俺様を中心に回っているラッタ兄ちゃん→
超マイペース、言葉知らずの寡黙なお出掛け好きなオタク(?)ルート君→
近所で暮らすパワフル独居老人の姑→
そんな五人で出かけてまいりました。
当初、私が企画したお店は。豆腐料理中心の懐石料理。
そんな所はどうだろう、と言うパパさんと姑の言葉に不安になりましたが、子供には出来るだけいろいろな味の経験が必要なんじゃないかなと思って、懐石料理なんかを考えてみたのでした。
先日、その店のパンフレットを取ってきてルート君に見せたところ「いやあ~、僕はまだ健康ですよ。」と、やんわりお断りされてしまいました。
なるほど、豆腐料理は健康料理に見えるのですね。健康な者は食べる必要がないと言いたい訳です。そう、若い人にはやはりお肉や魚でしょうね。
そういうわけで、出かけたお店は洋食コースのお店です。お酒もO.Kな訳ですから、ワインをデキャンタで取りました。
前菜、ピザorパスタ、メインはスズキのお料理orチキンのカツレツ、デザートのケーキに珈琲。美味しかったですよ。
ところが、ふと見ればルート君、ガチガチにあがっています。「学校でマナー教室やったことなかったっけ?」
「ああ~、俺はある。」
「ああ、確か・・・。」
そう、やったことあるけれどこの子達は経験不足。贈りたかったのは、美味しいお食事もそうだけれど、「経験」なんです。女の子だと自分から求めて、いろいろな場所に出かけて行く事もあるでしょう。でも、うちの子供たちは、そういう子供達ではないんですよね。おばあちゃんの所で、美味しいお魚とお肉を食べさせていただいているので、「味」はけっこう知っていると思うのです。
もちろん、そんなに気取る必要なんかはないお店ですよ。ただ、普段はナイフとフォークがたくさん並んでいるお店には、男の子なんかはあまり連れて行きません。あまりと言うかぜんぜんかな。だって高校や大学生なんかはそういうお店より、焼肉店とかファミレスのようなお気楽でパクパク食べる事が出来るお店の方が、喜びますものね。
「美味しく食べるのがマナーだよ。」
「楽しく食べることが一番よ。」
「だけど、お前、ナイフとフォーク、内側から取っているぞ。期待通りだ。」
「アッ、」
「私の友達だって、ちゃんとフォーク使えない人が多くて、お箸もらってあげることが多いのよ。御箸あるか聞いてあげようか。」
「それは、ダメー。」(甘い!練習にならない、かっこ悪い・・心で思ったことは別)
けっこうお腹がいっぱいになりました。そういう時は、夜ご飯なんか食べる事が出来ないような気がします。
「夜は納豆ご飯or玉子賭けご飯よ。」
「ぅワーイ
」
リッチなお食事も納豆や玉子も、美味しければ皆ご馳走ということですね。