森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

天地人第三回「殿の初恋」

2009-01-19 09:18:39 | ドラマ (大河)
 戦国ホームドラマって言う言葉がありますが、今日の「天地人」見ていたら、戦国青春コメディと言う言葉が浮かんできてしまいました。

 口が重く、なんだか一見パッとしない殿の為に兼続は身を挺して仕えます。

たとえそれが裏目に出ることばかりでも、その一生懸命さが伝わってきました。そしてそれは演じている妻夫木君の熱心さのような気がして、高い好感度で持って見ることが出来ました。

殿の名前で意見を言ってみたり、殿に変わって手紙を書いたり・・・
景勝が舞を断り宴の場が白けそうになると間髪いれずに、名乗り出て舞を踊ったりする兼続。健気じゃないですか~。


初回二回でテレビの前の視聴者の心を掴んだ与六の子役の子も、回想シーンで登場で、ちょっと嬉しかったりもします。
御館の女性陣の心を鷲掴みしている玉山景虎、役どおりに美しいです。どちらかと言えば、私も景虎派になってしまいそう・・・

その景虎と比較して、殿には違うものがあると励まそうとするシーンは面白かったですね。女性人気も書も何もかも上の景虎。
「でも殿には・・・」
・・・・
「何も思い浮かびません。」
こける景勝。

怒った景勝に追い回されたり(じゃれて・・)、仙桃院に武田の領地に入ったことを、危ないことをするでないと、長々説教されたり、兼続にとって既にそこは主君の側でもあり、兄の側もうひとりの母の側、生きて行く場所であることが窺い知れます。

そしてそれは初陣の叶わなかった兼続が、景勝を送り出すときに涙ながらに側にいられないことを、申し訳なく思う姿に繋がって行くと思います。
「兼続、留守を頼む!」
「はい!」
殿の言葉こそ、兼続の支え。

ああ~、教育って怖い!! アッ、違う違う、ちょっと心の声が・・・

でもこの時微笑ましく嬉しかったのは、共に育った仲間達の仕草でした。みんな兼続の気持ちが痛いほどわかっていました。さりげない仕草で、「殿は任せておけ。」「お前の分まで頑張るぞ」「留守は頼むぞ」と言葉ではない言葉を送っているようでした。
それらのメッセージを受け止めながら、兼続はしっかりと彼らを送り出すのです。


殿の初恋の相手の船が登場してきましたが、暴れ馬のなだめ兼続の危機を救う・・・なんかちょっと在り来たりで詰らない・・・って言ったら我侭かしら。

今週の兼続キラリン
「京に進めと進言しましたのは、信玄は亡くなったものと思えるからです。」
なぜそう思うのかと言う問いに
「勘です!」

勘って、脳が視覚聴覚既にインプットされている情報から、言葉にしない部分で情報分析してくれている部分の結論だと思うのですよね。少年兼続、冴えています。

母のお藤の容態も気になるところですが、
今週は織田信長のセリフで出て来た「天地人」はメモしておかなければならないところですね。

「天の時、地の利、人の和、この三つが揃っている武将が天下を取ることが出来る。それは信玄かと思ったらそうではなかった。・・・」
そう言って、自分に風が吹いてきたことを猿(藤吉郎)に語るのです。
これは元は謙信の言葉。意味的にはもっといいことを言っていると思います。そのことはNHKのHPに載っていて、フムフムとは思いましたが、自分の言葉で書き直すのが面倒なので読みに行って下さい。
またその出典は孟子。
その孟子の言葉を調べると、さらにもっと良い事を言っているように思います。
天が与えてくれたチャンスは地の利には及ばず、その地の利は、人の和には及ばない・・・みたいなことなんじゃないかなと思うのですが、その辺は孟子に詳しい方にお任せします。でも、少し調べただけなんですが、孟子の考えって結構魅力があって、時間があるときに、もう少し丁寧に調べて見たいと思いました。


とにかくですが、私が勝手に思いこんでいた「天地人」の意味は修正されました。私は勝手に
「天アリ 地アリ その間に人アリ」だと思っていたんですよね。オープニングなんかを見ているとそんな気がしませんか。よく考えてみると、そんな言葉はないですね。私が作ってしまったのかしら・・・
まっ、いいか。修正したんだし。


コメント (6)
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