「ああ、どうして。」
と姉が言った。
「どうして悩みは一個ずつ来てくれないんだろう。」
「そうだね、うん、そうだ。」と私も言った。
だけど今日も私はぼんやりと何も考えずに、時間という砂が人生という入れ物の中にサラサラ落ちていくのを眺めているばかり。
※ ※ ※
せっかく昨日の5日は晴れて春らしい陽気になったと思ったのに、また今日と明日は春の嵐なんですって。
ああ、嫌ですね。本当に「春の嵐」は名前だけ超カッコイイ。だけど来たら本当に迷惑。来ないでくださいと言って遣りたいが、
「はい、分かりました。」といってくださる相手ではないので、仕方がない。
何事も無く通りすぎてくれますように。
先日4月2日はルート君がお休みでした。
それで彼を誘って近くに出来た新しい和食のレストランに行きました。
しかも彼の奢りです。
ふふふふふ~ん♪
実はそのお金の元々の出処は、私の母なのです。母は、孫達にずっと誕生日の時に、そのお祝いとしてお小遣いを渡し続けてきました。
でも彼らも社会人になったわけですし、父の病気のこともあって今年が最後なのだそうです。
まあ、そのお金がなくても彼がお金を出してくれたと思います。
本当に毎日は同じ様な繰り返しに見えるのに、日々少しずつ変化しているのですよね。
いつしか少年は大人になっていて
「今までいろいろお世話になってきているので返せる時には返します。」など言ってくれるのでした
その帰り道、細かい雨が降り始めていました。
でも桜の花は満開で・・・・
「桜の花には真っ青な青空が似合うのにね。」と言いながら、二人で見上げた桜の花は、とっても愛らしかったのです。
木立も私も彼も、みんな雨の中に立っていました。