ああ。しまった。
この絵画展、どんなに良くてもオススメ出来ません。なぜなら21日に終了していました。
まあ、私のお出かけ日記ということでお許し下さい。
先日、「木の上の軍隊」を観るためにbunkamuraシアターコクーンに行ったので、一石二鳥狙いの私はミュージアムの方も訪れたのでした。
ルーベンスと聞くと、「フランダースの犬」を思い出す方も多いのではないでしょうか。少年ネロが死ぬ前にもう一度観たいと最後の力を振り絞って訪れた教会の天井絵・・・だったかな・・・。
またまた横道にそれてしまうのですが、私、「フランダースの犬」って子供の時に、母が本を買ってくれて読んだのですが、お話が好きじゃないんです。「マッチ売りの少女」もそうですが、現実の厳しい世界から解き放された時、ちょっと太った天使ちゃんたちが現れて彼らを導きアノヨーってところで幸せになるっていうのが、子供心にも好みではなかったのですね。
で、アニメもほとんど見ていなかったのですが、どのようなラストなのかと最終回だけ見たように思います。泣き虫の私のことですから、自分の予想通り泣きました。才能が満ち溢れていたのに、なんの花も咲かすこともなく散っていく―「フランダースの犬」はやっぱり厳しいお話です。
今思うとそして視点をちょっと遠目にして眺めてみると、あまたの多くの人達が、実はこのネロと50歩100歩の人生なんじゃないかなとも思うのです。
ただ読んだ本の中ではどうだったかは忘れましたが、アニメの中では、ネロは最後までルーベンスという、絵を描くと言う自分ワールドの中の大きな力を見続けていたのですよね、その最後の時まで。そのブレなかった人生が何故か救いのような気がしてしまうのでした。
ルーベンスは1577年~1640年の人で17世紀バロック時代にヨーロッパにその名をとどろかせた画家でした。
じゃあ、このバロックと言うのはと言うとわけがわからなくなると思うので次のところを参照して下さい→バロック
それからルーベンスの説明もドウゾ→ルーベンス
私的には、「工房」という発想が斬新でなおかつ驚きだったのですが、その事については上記の「ルーベンス」の説明の「工房について」を読んでいただきたいと思います、
「作品」と言うと、一人の芸術家の丸抱えのように思っていましたが、ルーベンスの「アントワープ工房」では違いました。ルーベンスは親方画家で優秀な弟子を何人も取っていました。
下書きと要の部分と仕上げをルーベンス本人が描き、この工房は多作をしたのです。時には静物画のまたは風景画のスペシャリストに外部発注などもしたようです。
世界の歴史にその名を刻んだのはたった一人の男の名前でしたが、その名の向こう側には多くの名もない人たちが大勢いたのだとしみじみもしたのでした。
←音声ガイドチラシ
以下はチラシから
これらのちゃんとしたのも上記リンク先にあると思います。
↓以下は絵葉書