森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

図らずもひとり旅その2【金閣寺】

2014-03-18 11:39:59 | お出掛け日記

 

この前ワタクシが
「あーあ、また一人旅に行きたいな。」
と願っていたのがいけなかったのか、それとも猫のもも吉がラッタとルートのお世話では不安だと密かに夫に呪いをかけていたのか、突然彼が具合が悪くなって引き換えし、図らずも一人旅になってしまった京都。

だけど「ひとり旅」と言っても、一人で京都まで行ったらひとり旅と言えるのか、または一人ではもったいない広さのツインの部屋に一人でお泊りしたらひとり旅と言えるのかと、タイトルに「ひとり旅」と打っても少々その定義に疑問を感じないわけではありません。何故なら、私自身も姑がずっと夜まで私と共に行動してくれるとは思っていなかったのです。お見舞いに行ったら、その後は清水寺まで行き、夕闇迫る産寧坂でも散策すれば良いかなぐらいに考えていたのでした。それでバスの一日乗車券などを買い求めたのです。だけれど、病院を訪問してから夕食後まで姑と一緒にいて、数時間は二人旅、って・・・まあ、細かいことは無しってことで。

 

と言うわけで、「図らずもひとり旅その1」の続きです。

 

二日目。

3月10日のお出掛け日記。

どうせ夫は来なかったのだから、自分の行きたかった所に行こうと予定を組みなおしました。

と言うのは、夫は池田屋跡地とか壬生寺とか新撰組ゆかりのところをに行きたかったのです。私もそういうところに行くのは何も不満はなかったのですが、金閣寺というのも近頃気になるところだったのです。

だけど夫は金閣寺には全く興味なし。

「金閣寺なんか行っても仕方がないじゃん。それだったら銀閣寺の方がいいだろう。」などと青臭いこというのです。

いや、何でそれを青臭いと言うかっていうとですね、若い時は私もそう思っていたからです。中学の時の社会の先生も

「私なんかは華美な金閣よりも銀閣のほうが心惹かれます。」などと言っていました。そんなことにも影響されていたのだと思いますが、銀閣の質素な書院造の中にこそ、日本人のわびさびが存在するような気もしていたのです。

ところが歳を重ねて自分の気持ちに正直になってみると、書院造のような建物には何度も訪れなくてもいいやという気分になってくるから不思議です。きっと若い時には感性がきちんとそのような建物の魂に響くものがあったと思うのですが、今の私のレベルではなんだかもっとダイレクトな「へええ」みたいなものに心惹かれるのでした。

だいたい「金閣」「銀閣」と称し、学校でも北山文化東山文化と比較して学ぶので、ついどちらが好きかなんて考えてしまう・・・・ってのはよく考えてみるとおかしなことだと思います。

で、今の気分は「金閣寺」だったのでした。

 

もちろん、今回の旅の目的は「お見舞い」です。

だからまた朝一番で病院にも行きました。

姑―義母は先生に私のことを話していたみたいです。嫁が今日は北野天満宮に行くみたいだと言うと、一緒に行けと言われたと言っていました。私はそれも良いかなと思ったのですが、その日はわざわざ義母の友達がお見舞いに来てくれることになっていたのです。そのお友達とも行動を共にしても良かったのですが、どうもそれはそのお友達の計画と合わなかったようで〈事前に打診したみたいです。〉、朝の訪問で義母の元を去ることにしました。40分ぐらいいたらいいかなと思っていたのに、1時間半ぐらいずっとおしゃべりしていました。

前日と違って気温がぐっと下がっていました。寒いからいいよと言ったのに義母は病院の出口まで送ってくれたのでした。

「今日雪っていう噂があるよ。」と私が言うと、

「大丈夫、京都の雪はキラキラって舞うようなものだから。」

「ああ、風花ね。」

 

病院を出てバス停でバスを待っていると、早くもその風花がキラキラと光っていました。

すごく寒いけれど、風情のある京都観光ひとり旅の始まりでした。

 

 

 

 

金閣寺では方丈拝観もしました。上の画像はそこから撮ったものです。白い点描みたいなのはレンズが汚れているからではなくて、雪が舞っているのです。

方丈と言うのは元は僧侶たちの住いの部分に当たるものだと思います。金閣寺は鹿苑寺というお寺で今も檀家を持ち、そのために葬式やら法事とかを今も営まれるそうです。

方丈拝観はガイド付き。

金閣寺の檀家っていうのは京都の人にとっても、ちょっとしたスティタスですって・・・。

ふーん、そうかもなあと思ったけれど、あまり聞きたくなかった部分かも。

それはともかくとして、古い襖絵や、これから古くなっていくだろう新しい襖絵などを見る楽しみはありました。百鳥図などの掛け軸も良かったかな。

そして此処の見どころは、金閣寺舎利殿のてっぺんにある鳳凰の1代目2代目を間近で見る事が出来る事です。

頭は鶏、首は蛇、胴は龍、背は亀、翼は孔雀、足は鶴、尾は魚(金魚の一種リュウキンの類)と合体して出来ているのが鳳凰なんですね。

 

      

 

 陸舟の松。方丈側から。この松は足利義満の盆栽を育てたもの。樹齢600年だとか。

その反対側から見ると

この船に見立てた先には金閣舎利殿があるというわけですね。

方丈庭は相阿弥の作と言われているそうです。

入口の所にあるのは後水尾天皇お手植えの侘助椿。

 

  

 

  

 

 

 

 

 以下はちょっと似たような画像が続きます。金閣舎利殿は美しかったです。そのいろいろ・・・。

 

 

 

 

 

 

   おまけ

ダウンのジャケットがかなり短めだったので、上半身は良かったのですが、かなり足からヒエヒエになってしまいました。バスで回ろうと思っていたのですが挫折しました。

で、タクシーで次の目的地、北野天満宮へGO!

 

 


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