さて感想を書こうかなと思ったのだけれど、なんだか凄いなと感じたのは、たった45分の間に物語がぎゅっと詰め込まれ、そしてまったく飽きさせられていなかった事でした。ぎゅっと詰められたシーンの数々に何をどう書いて良いのか分からないような気持ちです。
なので物語は追わずに印象に残った順に書くと、実は予告編のきりと幸村のシーンに思わず胸がキュとなりました。堺さんが「あさイチ」で言っていたのはこのシーンなのですね、きっと。
凄く楽しみです。
そのきりの佐助の告白に秒の単位で「ごめんなさい。」には笑ってしまいましたね。
佐助が消えるのも速かったです !!
その佐助の家康暗殺シーンは、サッシの良い方々は、きっと影武者だと即座に思ったと思うのですが、と言うか、ここで家康が死ぬわけがないので、そう思う事が自然だと思うのです。
でも私、意外と幸せな人で、即、違う可能性を考えてしまって、ザワザワザワと違う漫画の効果音が頭の中に響いてハラハラしました。
それと言うのも、私はたぶん三谷作品に過度の期待をし過ぎているのかもしれません。ここに来てとんでもない事をするんじゃないかと期待してしまったのかもしれません。
それにここらあたりで家康が死んでしまう映画もあったじゃないですか。
それもアリなんじゃないかと思えたのです。
その映画・・・・・なんだっけなあ。
そうとう吃驚した映画だったんだけれど・・。
と言うわけで、検索してみました。もう本当に便利な世の中になったものです。
そしたらヒットしましたね。
そのタイトルもズバリ「真田幸村の謀略」でした。
ほとんど内容など覚えていないのですが、最後に幸村が家康の首を持ってると言う衝撃的なシーンがトラウマになり、それもアリかなと言う発想になったのだと思います。
でもこのドラマでは普通に影武者で家康は二条城に入り、ゆっくりお茶などを頂いていました。
悔し泣きの佐助。そして可哀想な影武者。
まあ、このドラマで幸村の謀略的な事をしたら、いくら何でもネットで炎上してしまうと思います。
そして今回で有楽斎様ご退場。
でも彼、豊臣に不利になる事は流していないって言ってたじゃないですか。怪しいのはこの人だけじゃないのかもって、やっぱり思ってしまいました。
井上さんが演じているので怪しさ満点なのですが、この人にはこの人なりの正義があって、決して豊臣を思っての事ではなかったと言うわけじゃないんですよね。
ナレーションで茶道三昧の生涯をこののち送ったと言われましたが、それがこの方には合った人生だったと思いました。
茶々は茶々で、相変わらずギャンギャン言う大蔵卿に
「もうあの人たちに任せてもいいんじゃない。」と物わかりの良い事を言うのですが、それも少々遅いと言うか・・・
牢人たちに褒美の金を渡せば、武器を買いそろえてしまうし、思慮も足らずに堀も掘り戻そうとしてしまったりとで、いろいろな事が裏目に出て行った回でした。
だから幸村がつぶやくように言った
「戦が起きるときは誰も止めることができぬ」と言う言葉は胸に突き刺さりました。
それから利休の茶室あとから出てきた短銃の意味はいかに。
私は利休からのメッセージのような気もしたし贈り物のような気もしました。
そしてやはり最後に胸が熱くなったのは、幸村からの手紙を受け取ったお兄ちゃんは、
「弟は死ぬ気だ。俺には分かる。」と大阪に行く事を決意するのです。
この兄弟の想い合う気持ちには、本当に心が温まり、そして切なくもなるのです。
こんな兄弟を見続けてきたので、大野兄弟がちょっぴり悲しく感じてしまったのでした。
と言うわけで、後二回ですね。ドキドキ。
あっ、そうそう。一応貼っておきます。
これはこれで、ある意味傑作だと思う・・・かな^^
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