昨日、夫殿がネットニュースを読みながら「へえ」と言ったので、何かと思ったら
「早くも"5代目相棒"に個性派俳優の濱田岳(28)が浮上している。」と言う所を教えてくれたのでした。
その記事は→こちら
濱田君は凄く好きな俳優さんなので、それも良いなと思いつつ、その記事に対しては別の事をちょっとだけ思ってしまいました。もしも「相棒」が低迷しているのだとしても、それは反町さんのせいじゃないと思います。彼は中途半端なポジション設定が訂正されたのが良かったのか、「相棒」としていい感じです(私的に。)
だけど次の相棒って誰かななどと妄想するのは意外と楽しいですよね。私は実は…ってこれはまたの機会に書きます。例えば来週の水曜日などに。だって今年はもう「相棒」はないのですよ。12月は1本だけ。
14日も21日も28日も(まあ、28日は普通はないよね。)ないのよ。←しつこい
私はこういう局側都合の番組編成にも、低迷になる理由があると思うなー。
「低迷」と言う言葉を思わずつい繰り返して使ってしまったわけですが、それと言うのも、5代目浮上のニュースを読んでいたら、別の記事にも目が行ってしまったのです。
それは
「水谷豊「相棒」視聴率12・9%に急落 同時間帯トップも今シリーズ最低記録」
と言う、視聴率の記事だったのです。
― そうだったのか。けっこういい話だったと思うのに。
と言うわけで、ようやく今回の感想です。
なんかこれって、角田課長の「スタンド・バイ・ミー」・・・!?
そんな感じがしました。
かつての子供たちはある時点で起きた、または起こした出来事から抜け出せないでいました。人生が狂うほどに。
だけどそれでも生き直そうとしていた人を、理不尽な思い込みだけで危害を加えその命を奪ったのは許せない事です。
不正確なセリフではありますが「カイジ」の中で
「おのれの心が蛇である者は、相手の心も蛇に見える。」と言う名言があるじゃないですか。
「カイジ」の方は、その後「蛇でいてくれてありがとう。」と続くわけですが、こちらの「相棒」では、犯人の蛇の心が「天文」を殺してしまった動機だったのだと思いました。
そっと遠目で見た妻の目には、この人はそのうち(立ち直って)自分から帰って来ると確信できたのです。それなのに、被害に遭ってその先の未来の物語は無くなってしまったのでした。
本当に憎い犯罪だったと思います。
犯人は出てきた時点で、「この人だな。」と思いました。
話の流れに合わない事を饒舌に語っている人が犯人ってことは良くある事ですが、ドラマって普通にしていても分かってしまう事ってありますよね。だから、別に凄いだろうって自慢しているわけではないし、同じような方がいっぱいいただろうなって書きました。少なくとも右京さんよりは早く犯人は分かったわよねって^^
元写真部のメンツの個性はすこぶる良かったです。
これは出来たら、この人たちにもっと活躍させて欲しかったような気がしました。
みんなのカメラが役に立つと言うか・・・。
元写真少年たち、今おっさんの元少年の探偵団的なお話だったら、もっと引き込まれたかもしれません。
事件の攪乱要因みたいになってしまった、現場監督の仁藤の供述場面に、たまたま帰って来た息子のルート君が、その場面を見ていて
「なんと辛いばかりの人生だな。」と同情していました。
だけどこの人たちには、名前を聞いただけで心が動く大事な先生がいたのですよ。
クラスの中で光っていた連中の後ろで目立たないやつらにピントを合わせてしまう「あとピン」と言うニックネームの先生が。
「天文、早く来いよ !」
「うん。」
空を見上げる少年。
「綺麗だ。」
そこには満天の星空が広がっていました。
この物語はこんなシーンから始まりました。
過去のトラウマに押しつぶされたような人生だったけれど、そんな彼にもちゃんと確かな時間があったのだと、きっと作者は言いたかったのかもしれません。