森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

さよなら、イリヤ・クリヤキン

2023-09-26 15:08:27 | 同じ時代の船に乗る

懐かしい名前を見つけました。

でもそれは訃報記事でした。

英俳優のデビッド・マッカラムさん死去 90歳 「NCIS」ダッキー役で人気博す (msn.com)

「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」と言うドラマのタイトル名は知っていましたが、そのドラマを見たことがなくて、これにデビッド・マッカラムさんが出ていたことも知りませんでした。

このドラマで変わらない人気を保ち、そして90歳で自然死したのですね。なんかしみじみとします。

 

私にとってデビッド・マッカラムさんは、子供の時に見ていた「0011ナポレオン・ソロ」のイリヤ・クリヤキンです。

1965年に日本で最初に放送された時は、白黒でしたが、我が家のテレビも白黒テレビでしたので、何の問題もなかったのです。

その頃、私はまだ小学校の中学年だったので、この放送を見ているクラスメイトは他には一人ぐらいだったと思います。

ちょっと楽しい昔語りですが、その頃は、良い子はみんな9時には眠りの中にいたのです。今みたいに子供番組もしくは学園物が9時だの10時だのと言うこともなく、アニメが深夜だなんて考えられない時代です。録画機能がなかったのもありますが、区分わけがされていたのだと思います。このスパイドラマは、9時、9時半、10時とシーズンごとに時間帯が違いますが、子供には少しだけ厳しい時間帯でした。

「0011ナポレオン・ソロ」の前の番組が、何やらすごくまじめな番組で、ある意味箱根の関所みたいなものでした。でもそこを乗り越えて見た、ちょっと大人の香りがした「0011ナポレオン・ソロ」はとっても面白い番組でした。父と姉と三人で見た、懐かしい時代です。

イリヤ・クリヤキンは、最初はそんなに重要な役ではなかったのに主役を食う人気ぶりで、ナポレオン・ソロの大事な相棒役になっていきました。

私は、まだ男性の好みなどはっきりしていませんでしたので、姉がイリヤ派なら私は主役のソロ派で二人の子供部屋には、彼らの写真が飾ってありました。

日本にこの番組の二人が来日した時、声優さんの野沢那智さんとの対談があり、顎が同じだと言っていたのが印象的でした。

 

ソロ派と言っても、その後も彼が出ていた映画を見れば、やはり目がそこに行きました。

「大脱走」では脱走後に一人でそそっと逃げられたのに、仲間が見つかったと知って、わざと目立つように走り駅で撃たれて死んでしまった時は悲しかったです。

そういう悲劇が似合う線の細い美しい人でしたから。今の時代は便利です。その時の役名も分かるんですから。アシュレー=ピットっと言ったのですね。

「NCIS~ネイビー犯罪捜査班」と言う番組に、彼が出ているのを知っていたら、きっと私は懐かしく見たかもしれません。

この先、見る機会があったら、やはり懐かしい思いで見るでしょう。

 

しかし彼は何と、母と同じ年の人だったのですね。

「イリヤ、素敵ね。」

「でもやっぱり、ソロの方が良いわよ。」

なんてことを子供部屋で話していた私たちは、ちょっとませた小学生だったかも。

 

自然死だなんて、なんか立派なスパイでしたね。

安らかにお眠りください。

さよなら、イリヤ。

 

 (デヴィッド・マッカラム - Wikipedia)よりお借りしました。

トップ画像は9月25日の空。

 


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