「満月の空に浮かぶ漆黒の影<その1>/夜のタージ・マハル」の続きです。
さらに吃驚する事と言うのは、夜のタージマハルのセキュリティチェックは昼の比ではありません。
三脚などは論外で、大きなカメラも危ない所。それらはもちろん私には関係のない事ですが、携帯電話・スマホもダメなんです。
ガーン !!!
ス、スマホがダメって・・・・ !?
この日の為に買い替えたって言うのにか~(ノД`)・゜・。
そしてバッグもダメなんですよ。
その事を事前に知らされてなかった私たちは、カメラとお財布、パスポートをポケットにねじこんでバスを降りました。
この事は一度ガイドさんが言ったみたいなんですが、いつ言ったのかと後でツアーの皆さんに確認したら、
私たちがいない時に言ったみたいで聞いていなかった人が他にもいました。
いなかったのは、私たちが他の所でちゃらちゃらしていたからではなくて、お部屋でいろいろとあったからなんです。
この件はこの旅の唯一の不愉快な出来事だったのですが、またこれが不思議な事に良いように絡みあっていくのですよ。
それはまた別に書くつもりですが、物事は単体では存在しないのですよね。
だけどこの重要事項は、そんな直前に言わないで(たとえ1時間前でも同じ事です。)、予定表の注意事項に書き込むような内容だと思いました。
日本人ほどカメラ好きな国民っていないんじゃないかしら。
日本人にとって(みなさんを巻き込んだ言い方でスミマセン。)「この目で見る」と「カメラに収める」はほぼ同義語じゃん。
私のようにスマホで夜間撮影の練習をする人も居るかも知れないし、
今時の若い人はカメラなんか持ち歩かないでスマホオンリィで旅行に行く人も多いのですから。
実際にそう言う方もいらしたのです。
「夜間見学会は厳しいセキュリティチェックのため、持ち込める撮影機材はカメラのみになっています。」
と、だからあらかじめ書けばいいのですよ。
これ、大事なお知らせで必要事項だと思いますよ。もっと丁寧に書くのなら、
「またかなり暗いので撮影にはベストな状態ではありませんので、あらかじめ設定などを考慮ください。」などとあったらもっと親切ですよね。
さてパスポートも入る大きなお財布を小さなポケットに押し込んで、二度のセキュリティチェックを受けて入場したわけですが、
私の懸念はこの財布が財布と認識されるだろうかと言う事。
「お財布って 『wallet』だよね。」
焦ると度忘れをするので、思わず確認し、自分に言い聞かせました。
案の定、二度目のチェックの時に
「これは?」と聞かれ
頭の中で復唱していたので
「wallet」と答え中を見せました。
でも私、一度目のチェックで悟ったのです。
チェックする人は何を確認しているのか。
それは一番に、携帯&スマホを持ち込んでいないのかと言う点なんですよね。
ボディチェックの時に、真っ先に
「cellphones ?」と聞いて来て、後は何もチェックされなかったんです。
なるほどなあって思いました。
スマホを持ち込めば、それは第三の目を持ち込むのと同じようなもの。
それに今時はそれで爆弾も起動させることが出来るわけだし・・・
って、私は出来ないけれどね、サスペンスで出てきそうなお話ですよね。
その事を星子さんに言ったら、
「藤原竜也もドローンを飛ばしてたしね。」って。
それはドラマのお話です^^
私のお財布は、ちょうどスマホがすっぽり入る大きさだったので、検査する女性もスルーと言うわけにはいかなかったんですね。
だから中を見てパスポートとお金しか入っていない事を確認すると
「悪かったね。」みたいな顔をして「ありがとう」って言ったのだと思いました。
あっ、もちろん英語でね。
このノートに貼ってあるのは、この時カメラに付けたタグです。
このタグが付いていないカメラは持ち込めません。
そして下の画像が目元も暗くて、何の調節も出来なくて勘で写した夜のタージマハルです。
心がピュアな人にだけ見えると思います…なんちゃって。
下の画像、載せるかどうかちょっと悩みました。
いくらなんでもと言うレベルだからです。
でも雰囲気だけは伝わるかもしれないと思って載せたので、ご勘弁のほどを。
目が暗闇になれるように、じっと見ていると黒い影が浮かんできますよ。
真ん中の白い点はゴミが付いたんじゃなくて、王と王妃の眠る部屋だけ明かりがともっているのです。
こんな写真しか撮れないので、すぐに写真を撮る事は諦める事にしました。
タージを囲む森からは夜に鳴く鳥たちの澄んだ声が絶え間なく聞こえてきました。
夜空の大スクリーンに貼られたように存在する影絵のような漆黒のタージマハル。
耳を澄ましつつ心も澄まし、そして私は手を合わせて祈ってきました。
「遠い時代の王と王妃よ。安らかにお眠りください。」と。
早朝のホテルの庭にて。
まだ白い月がぽっかりと西の空に浮かんでいました。
「象と月」
江戸の敵を長崎で・・・
って、それってだいぶ規模が違うかな。
セキュリティチェック、かなり厳しいんですね。宗教や民族が紛争の火種になるって嫌ですね。
「闇」の中の霊廟、ピントはきちんと合っているように感じます。ちゃんとした画像処理ソフトを使えばいい写真が浮かび上がるかも。(あ、素人考えですけど。)
日本はまだまだ平和な国で良かったと、しみじみと感じています。
画像処理と聞いて、科捜研みたいなと思ってしまった私は、相当頭がサスペンス脳ですね(笑)
問題は画像処理ソフトをどうやって使うとか、そこから分からないと言う悲しさが・・・・(:_;)
情けないです(汗)
もしかしたらお持ちのカメラ自体のマニュアル補正機能で明度とかコントラストを調整できるかもしれません。暗闇がうす暗闇くらいにできるかも。
試してみる前にPCとかに元データをとっておくことをお忘れなく。大切なご旅行の思い出ですから。
もう少しまともになるかもしれませんよね。
いつもありがとう。頑張ります ♪