森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

冬からの贈り物

2009-12-14 12:57:26 | お散歩&写真日記

  冬の景色に真っ青な青空が良く似合うことは知っていますが、またこのような曇天の空も良く似合うと思いました。寂しげで空気さえもシンとしている様な気もします。モノクロに近づく影の世界。 

上と下は同じ場所で、腕の角度を少し変えただけ。でも木々の沈黙の中に秘められた何かの思いが違うように感じるのです。

 

それは私自身の問題。
私が私と会話する。

 

 

 「絶望」と言う言葉は、よくみると凄まじい言葉ですね。

この公園を散歩していたら、友人が首くくりの木を教えてくれました。思ったより枝が細いなと私は思いました。その枝にその人の最後の人生がぶら下がってしまっても、その細い枝は折れなかったのかと思ったのです。

そんな木を知ってしまって、怖くなかったのかと言えば、その時はそうは思いませんでした。いつか夕闇迫る頃、一人で歩いていて思い出したら怖く感じるかも知れませんが。

「迷惑よね、こんな所で死んで。」と友人が言いました。
「周りの事を思う余裕がないのよ、きっと。生きる勇気をなくしてしまったから。」

近頃、頻繁に人身事故で電車が止まっていると情報が入ります。電車に飛び込む人も、きっと後のことなんて考える事が出来なくなっているのでしょう。

余裕がないから、周りの事もそうですが目先の事しか考えることが出来なくなってしまうのですよね。

まだ見ぬ明日はどんな日なのか分からない。希望は明日遣ってくるかも知れない。明日という日はエンエンと続く。

ならば、望みが絶たれる事を絶望と言うのなら、真の絶望はあり得ない。

 

 

重い曇天の空の冬の光景を、ネガティブな心象風景に捉えるなら、それは木々たちに失礼に当たるというものかもしれません。葉を落とし幹を休ませて次の季節の準備を怠らない彼らだからこそ、見ているだけでパワーを感じるのです。

そしてしーんとした沈黙の空気が、心の平穏を呼び戻し、自分と向き合う時間を与えてくれる様な気がします。

私達はもっと自然から多くの事を学ぶべきなのかも知れません。

自分の中の明日への力を信じよう、そんな事を思う冬の公園でした。

 

 Tへ
今日微笑めば、明日には何かが変わる。また今日になってしまった明日に微笑めば、そのまた明日には何かが変わる。きっと、変わる!

 

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