森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

麒麟がくる 第二十七回「宗久の約束」

2020-10-12 08:30:44 | ドラマ (大河)

時に「教育とは恐ろしいものだ。」と言うようなことを言う場合がありますが、まさに今回それを感じてしまいました。

武士として育ったものは、同じ1千貫でも、それが弓や刀や鎧に変わるものに見え、僧侶として育った義昭には金の一粒一粒が、街角で配る食べ物に見えるー。

人は育てられたように育つのだと思いました。

そんな義昭に光秀から聞いていたとはいえ、武士として育てられた信長はやはり驚きを禁じ得ないようでした。

 

HPから得た知識では、1貫は15万円で、1千貫はおよそ1億5千万。

義昭談。

「これだけあれば、1万の貧しき民が、ひと月は過ごせよう」

だそうです。

これだけのお金や義昭のための鎧や名刀を献上した信長の心意気が伝わって来そうでしたね。ゆえにちょっとだけ肩透かしにあったような気持ちも分かるような気がします。

(でも今の日本に住む私には、義昭の発言の方に寄り添いたいような気がし、だけど夫などは

「やはりこの人には荷が重かったね。」と感じたようです。だけど二人で共通して感じたのは、この義昭の丁寧な義昭の描き方への好感でした。これは何気に、最近言葉を変えて毎回言ってるような気もしますね。)

 

そして都から戻った光秀が宗久との約束を会議の場で伝えると、もうとても冷静な会議の場とは言えなくなってしまいました。

その約束とは上洛の際には鎧を脱いで京の街に入る。

そしてその代わり、堺の会合衆は三好に対しての金銭支援を止めると言うものでした。

 

怒鳴り合い、とてもまともに議論など出来なくなってしまった家臣たちの会議の様を見て、信長は上座にて一人静かに脳内打算機を打っていたに違いないと思います。

 

「自分たちだけで決める事ではない。義昭さまに伺ってみよう。」

と、信長は言いましたが、あのような義昭では必ず思っていたような答えをすると、信長は確信していたに違いありません。

思っていたようなと言うのは、まさに「鎧を脱いで上洛を果たすと言う考えは良い考えだ。」ということ。

信長はそれでも敢えて光秀に、本当は柴田勝家たちの意見に「是」であると言うのでした。立場は彼らの方、だけど義昭に従うと言う形を取っているけれど、堺が手に入るのなら、信長の心中は最初から決まっていたと私は思いました。

将棋や碁の勝負の如く、これを動かしたら盤上ではどうなっていくのかを考える事もなく、「武士は武士は」「危険危険」と怒鳴り合っている会議を収める、これもひとつの手かなと思いました。

 

あれだけ強さを見せつけていた三好勢も、堺が金の支援をたつと一気に崩れて、そして鎧を脱いだ上洛で人々は安心して家の戸口から往来に出て来て、義昭たちを迎い入れるのでした。

 

今週も他にも見るべきシーンはたくさんありました。

伊呂波太夫と光秀。

伊呂波太夫が言った

「世の中は醜いものと美しいものしかない。」←のような事 ? いつもセリフは不正確です。

心に残るセリフでした。

 

駒ちゃんと宗久。

結局この京への上洛の形を作ったきっかけは駒ちゃんじゃんと思った人、テレビ前で多数と思います。

 

光秀と藤吉郎。

光秀は藤吉郎を侮っているなと感じました。菊丸と接する時と態度が同じような気がしました。この時代、人はみな平等と言う考えは逆に不自然な思想だったのでしょう。

お喋りで少々煩くも感じる藤吉郎でしたが、その内容には耳を傾けるものがありました。藤吉郎の信長への信頼は彼が「約束を守る大人」だったからなんですね。

 

信長と光秀。

またも光秀は信長からの家臣オファーを断ってしまいました。

信長が「大きな国」を語りだしたのに、だからと言って瞳をキラキラさせて飛びつて行こうとすわけでもない光秀。

少々モヤッとしますね。

 

しかし私が最近気になっているのは、この時の三河勢。菊丸は何処にいるのかしら。

やっぱりあのラジオでの不用意発言から尾を引いて、出番をセーブされてしまっているのかしら・・・・。

などと、とっくに世間では風化しつつあることを、出てこないとまたも思い出してしまう私。まあきっと物語も、早くも10月ゆえに立て込んできて、出す余裕がないのでしょう。

帰蝶すらセリフの中でしか出てこないわけですし。

でもなんか寂しいなと思っていたら、他チャンネルで、元極道のその男よりも強い妻になっていました。

「極主夫道」は笑いっぱなし、面白かったです。

と言うわけで、日曜日は楽しみが二つ出来ました♡

 

 

 

 

 

 

 

 


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