・「約8年 その13」の続きです。
「その13」を書いたのが、8月の初めで、いくらランダムに続くと言っても、続いてないなと自分でも思いました。
実は最初は、わざと空けていたのです。ひとつの理由には、せっせと書いていたら終わってしまうからと言う気持ちになってきたからというのもあるんです。
なんですか、それはってな感じですよね。
スノウさんが亡くなった時、私は彼女と私たち姉妹の事を、しっかり記憶しておきたくて、この「約8年」を書き始めたのでした。
だけどある時、夢を見たのです。
「なんだ、夢の話か。」と思われた方は、もうここで終わりです。
私は時々夢の話を書きますが、私の夢は私の矢印。通過しては語れない事がままあるのです。
その「ある時」というのは、スノウさんのお葬式が終わったすぐ後の事です。
どんなに長い夢を見ていても、はっきりと覚えているのは最後だけっていう事も多いのではないでしょうか。
その時も、姉の蝶子さんと末の妹の名都さんと私とで、夢の中で、
「ああ、終わっちゃったね。」と言う感じで、お葬式も初七日も終わった労を、お互いにねぎらっていました。
「ちょっとそこで、お喋りでもしようか。」と言いながら実家(たぶん)の和室に座ると、思わず
「あれっ ?」と声を出してしまいました。
蝶子さん、名都さん、スノウさんと、普通にそこに並んでいたからです。
「えへへ」とスノウさんは笑いました。
「いや、別に平気だよ。怖くないもん。寧ろ嬉しいよ。しかもさ、なんか綺麗だよね。なんか若いしさ。」と私。
すると名都さんが
「うん、まるで18歳ぐらいに見える。ズルいぞ、お姉ちゃん。」と言いました。
「だけどこれ、どうやったの?」と私は一番強く思った事を聞きました。
「あっ、だからつまり・・・」と又言いかけました。この話の流れだと、
「どうやったら、そんなに若返る事が出来るの ?」と聞いているかのようにも取れなくはないからです。
だけどスノウさんには、ちゃんと質問の意味が通じたようです。
「うん、これね。吃驚するぐらい簡単だったのよ。
想いを込めて名前を書いて、ペッとその辺の壁に貼っておくだけなの。」
「えっ、そんだけ?」
「そうなの。」とスノウさんがニコニコして言いました。
それで私も、大きな声で
「なーんだ、それいつもやってることじゃん。」と言ったのでした。
しかし声が大きかったのが災いしたのか、謎が判明したのがいけなかったのか、夢が・・・夢が覚めていくのが分かってしまったのです。
えーっ、うそ !?
ここで起きちゃダメじゃん、私。
これからみんなでポテチ食べたりビデオ見たり、「あの時のお葬式ではさ」みたいな事をみんなでおしゃべりするのに、ここで起きたら、「スノウさん登場」だけで終わっちゃうじゃないか~!!!
と、心の中で叫んだものの・・・・・
パチリ
目が覚めてしまいました。
「想いを込めて名前を書いて、ペッと壁に貼る ?
何が、『いつもやってることじゃん』じゃないよね。
一度もそんな事やった事ないわい。」
目が覚めて一番初めに、私が思った事はそれ。
だけど朝の珈琲を飲みながら、ブログ画面を開いた時に
「あっ、これかぁ~。」と私は思いました
せっせと書いたら終わってしまうー。
他の理由も。
超えなくちゃならない箱根の関所みたいなエピソードがあって、それをなんとなく越えられずに逃げていたと言うのもありー。
また日常の生活に追われていたと言うのもありでしたが、止まっていたこのテーマ、またランダムに続きます。