の続きです。
なにげに、1話で思っていた事が、明らかにされていったなと思いました。
怪しいと思ったやつが犯人で、狙いは心優しいアイシャに自殺をさせる事でした。
だけどそうすると、アレは脚本の計算だったのですね。
何がかというと、「アイシャの死は右京のせい」というやつ。巷でもそう言われ、私も「右京の大失態だと思う。」と書き込んでしまったわけですが、この2話のシナリオの中に、「アイシャの死は杉下のせいだと、思っている者も多い。」と出て来て、物語と視聴者の感情がリンクするって、面白いしライターの罠かも(笑)
つまり、ちゃんと彼のせいだと思われるような計算されたシナリオだったのかと思ったわけです。
だけどそれでも犯人の動機があまりにもゲスで(また月並みで)、1話目で、犯人が何をしたいのか分からないなと思ったのは当たり前のような気がしました。
そして描かれようにはとてもつまらないお話になってしまったかも知れません。
それを動機以外の部分の物語や役者さんの演技・演出・ロケーションなどで、かなり面白く仕上がったように思いました。
1話は、私的には面白いと思いながらも少々文句もあったので、2話の方が断然楽しめました。
宮澤エマさんの透き通った声でテキパキとした話し方がとっても良かったです。
聡明で、だけどちょっと怖い、そんな感じがしましたから。(なんたって北条の女ですからね^^)
それでも亀山夫婦を事故に見せかけて殺すなどせず、国外退去、しかも外交官のような対処をしてきたのは、せめてものミウの気持ちの表れだったのかも知れませんね。
厩谷、馬鹿ですよね~。
きっと最後のその時、右京が言った「帰らなかった事をきっと後悔する。」、または片山雛子の言った「帰国を強くお勧めします。日本の方が民主主義・・・・」の意味を深く理解し、本当に後悔する事でしょうね。(セリフは不正確です。)
今回のお話の中で、一番のどんでん返しは、この人間の人格だったような気がします。実に傲慢の極みのような人でしたね。
それと切なかったのは、薫が言った
「1輪しか咲かなかった~!」でしょうか。
なぜなら薫がサルウィンに行った目的は、→相棒7-9「レベル4~後編・亀山薫最後の事件」
の中にも書いておきましたが、
「教えたいのは正義なんです。」
と、言っていたでしょう。
その彼の想いをミウにはその弟には伝わらなかったのかと思うと・・・・ってところですよね。
でも人生に無駄なんて事は、(無いとは言い切れないかも知れないけれど)、私は「ない」と思っている方です。
失敗に見える事も実は失敗じゃない事も多いし、あの時の惨めな経験も、実は何年も経ってから必要な時間だったのだと分かる事もあるじゃないですか。
嘆く薫に(あんなクールな顔をしていても)励ます右京が良かったですよね。
かなり貢献してきたと言うのに、追い出されて二人は日本に帰ってきました。
どうやって警視庁に戻って来るのかと思ったら、イタミンが動きました。
嘱託でしたが、「特命係の亀山復活」でしたね。
彼が特命に戻って来る時、ちょっとトキメキました。あの廊下を荷物を持って歩いてくるシーンは、「相棒」の初回で亀山が「特命係」にやって来るシーンと同じじゃないかしら。
「土下座しろ。」「俺の股をくぐれ」「お願いする時は土下座一択」と、イタミンには笑わせてもらいました。
あれも・・・・
「先輩の知っている部長は死にました。」ってやつ。
本当に、こっちの新生部長の方が数倍面白くていいですよね^^
そして最後の留めは「美和子スペシャル」。思わず頭の中がピンクに染まってしまいました(笑)
しかし今のレギュラーさんの多くは、亀山薫が去ってからの人だったんだなと思うと、なんか時の流れにしみじみとしました。
(ああ、、そう言えば鑓鞍先生の黒い計算については、ねじ込みづらくてスルーしてしまいました。「妄想モンスター・右京」。新しいニックネームサンクスですねぇ^^
しかし想像と妄想とはどのように違うのか・・・・新たなる私的謎が・・・・?)
すみません。また追記します。書き込もうと思って、つい忘れてしまった私的メモです。今回、ロケ地、どこで撮ったんだろうってちょっと気になってしまいました。サルウィンの貧民街は、何処かの映像を持ってきたのでしょうか。外でのセットなんかも作られたような気もしました。ラストのEDで確認しながら見ていましたが、結婚式場などが多かったように思いました(本当は調べました。(^_^;))、結婚式場は行けませんが、横浜市の大倉山記念館などは歴史ある建物で、行ってみたくなりました。