前回の「「ポーの一族」ユニコーンVol.3 バリー・ツイストが逃げた」
の感想の中で、バリーの名前の事を自分なりに整頓していました。また話的にもよく分からない部分があって、以前の号をまた読み直してみたりしましたが、分からなくて当然だっただと、今回のお話を読んで思いました。
やはり私の頭が固くなっていたのだと思いました。この新シリーズが始まってから、物語は時系列に沿って展開しているわけではないと言う事を、いまだにうっかりすると忘れてしまっている私がいるのかも知れません。
アランが言った「あんな気持ちの悪いものを見せた。」←(前号を読み直していないので不正確なセリフです。)
と言うのは、今回描かれていたのです。
そしてなんと、なんと・・・・・・・。
バリーの本当の名前が、今、明かされたのでした。
兄しか呼ばなかったその名前。
それをバリーはアランに伝え、そしてすぐに忘れると言う暗示をかけたのに、アランはそれを覚えていたのでした。
バリーはその名前を呼ばれると、言う事を聴かねばならないらしいのです。
その名前を呼ぶのは彼の兄だけ・・・・・・。
バリーよ、あなたの慕っていた兄は、あなたが思うような人でないんじゃないかしら。想うに値する人なのかしら。ふとそんな風に思ってしまったのでした。
だけどなぜ彼はアランに、忘れると暗示を掛けつつも、本当の名前を教えたのでしょうか。バリーを惹きつけたアランの魅力とは。(まあ、アランは相当に素敵な人だと思いますが。)それとも違う真意があるのでしょうか。
しかし、今回の「ポーの一族」の表紙の絵がよく見ると、けっこう気持ち悪いです。バリーの世界観を表しているのかもしれません。
これは「バベルの塔」のブリューゲル風味と言う感じと言えるのでしょうか。
もう本当に格調の高い世界で、短いページでも満足度が高いです。
写真に撮ってお見せしたい衝動に駆られましたが、やはり止めておきますね。
(追記:ツイッターに情報を載せている方から教えてもらいました《永井 祐子@cafebleunet 様》。
表紙の絵はボッスの『快楽の園』をモチーフにしているのだそうです。『バベルの塔展』でボッスの絵も見ていて、本当はどっちよりなのかと思ってはいましたが、このように元の作品名まで教えて頂けると、凄く嬉しいですよね。その絵は→こちら)
表紙の絵はボッスの『快楽の園』をモチーフにしているのだそうです。『バベルの塔展』でボッスの絵も見ていて、本当はどっちよりなのかと思ってはいましたが、このように元の作品名まで教えて頂けると、凄く嬉しいですよね。その絵は→こちら)
じゃあ、バリーの本当の名前はと言うと、(まだ読めないけれど、とにかく知りたいかなと言う方はいらっしゃるかしら。)次の記事の下の方にさりげなく書いておきますね。・・・・・・・・まっ、いないか(笑)
・・・・・
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※ 真夜中に書いた「いだてん第16回「ベルリンの壁」」もよろしくお願い致します。