旅行2日目の6月9日は本当に盛りだくさんの観光でした。
五重塔→雪舟庭→津和野観光→松陰神社→萩の城下町。
そして長門湯本にやってきました。
この日は私は結構な歩数を歩きました。
実は翌日はもっと歩くことになるのですが、なんたって津和野の太鼓谷稲荷に上ったものですから足はパンパンです。
が、しかし・・・
泊まったホテルはお部屋からお風呂までの距離が半端ないかった~。
日帰り温泉のお客さんを取ってる所は、こんな感じになってしまうのでしょうか。団体さんも多くて、そちらに従業員を取られるのかお食事時の対応も悪く、ちょっとなと思ったりもしたのです。だいたいお部屋にバスがあるのにバスタオルがないのですよ。
温泉に来て部屋のお風呂に入るやつなんかいないと思うのかもしれませんが、その考えは間違ってると思います。特に女性の場合いろいろあるのです。
私も場合はそのいろいろではありませんが、食事時間やその後のイベントのスケジュールの事を思うと、お風呂に行く時間はあまり取れないことが分かりました。
夫が、シャワーで汗だけ流しちゃえばと言うので、そうすることにしたのですが、前述のとおりバスタオルが部屋になかったのでした。
バスタオルもフェイスタオルも大浴場前での貸し出しのシステムになっているのですが、泊り客対応ではそれではだめなんじゃと思いました。
でも「え~?」とか「なによ、これ!」と言うことは、後々面白かったと言う想い出に変わっていくことも多かったりするのですよね。
だけどこのホテルを去る時、バスの中から顔は笑顔で手を振りながら
「もっと、頑張るんだよ~。」と添乗員さんがホテルの皆さんに小声で言っているのが聞こえ、私が驚いてちらりと見ると
「ちょっと苦言を呈してきたものですから。」と彼は言いました。
「どんな?」と聞いてみたかったけれど、また来るかどうかもわからないホテルの悪い所を聞いても仕方がないと思いました。
それにこのホテルに着いたばかりの時、荷物を持ってくれたホテルマンが、狭いエレベーターに乗れないと分かった途端に、ダッシュで階段を駆け上り4階の部屋までその荷物を運んでくれたのが物凄く好印象だったのです。
それから女性には浴衣貸し出しサービスもやっていました。
こういうサービスは女性には嬉しいですよね。
そしてようやく本題です。
この温泉の町は「ホタルの天然記念物指定地」だったのです。夜はその鑑賞会がこの町のイベントとしてありました。
自慢にはなりませんが、ワタクシ、こう見えて横浜と言う都会育ち。今住んでいるところは都会ではありませんが、すでにホタルが住めるような環境ではありません。だから私がホタルを見た経験と言うのは九州に修学旅行に行ったときに、出島のホテルで窓にへばりついているのを見つけてクラスメイト全員で大騒ぎをしたと言うのが唯一の思い出なのです。しかも一匹です。
夫が行かないと言っても私は一人でも行くのだと張り切っていたら、ツアー友がじゃあと付き合ってくれました。
ホテルの周りはこんな感じの風景です。
この川沿いの狭い道をバスに乗って行くのです。どこかで降りるのかと思ったら、鑑賞会はバスの中からだけでした。
ツアー友とおしゃべりしていたら、急にバスが止まって他の人がキャーと言いました。
えっ、もう見えるのかと目を凝らすと、蛍ではなく鹿の親子がバスの前を横切ったのでした。車を横切って山の麓で振り返ってバスを見ている野生の鹿はとっても可愛かったです。でもお友達は
「あの鹿は悪さしに山から下りてきたのよね。」とシビアな事実を言いました。
この辺の農業の方はイノシシと戦ったり鹿とも戦い、大変なのだと思います。
だけれど観光客の私たちは無責任に「ラッキー」などと言っているのでした。
「ああ、鹿だったのか。」とまた視線を窓の外に戻すと、今度は緑色に光るものが見えました。
「あっ、いたわ。」ときゃぴきゃぴ。
でもこの先バスが進んでいくと
「うわぁあああ!!」と、叫びたくなるような光景が広がっていたのです。
私のホタル観賞のイメージはふわりふわりとホタルの飛び交う中を歩くと言うものでしたが、それがバスの中からのものであっても、まったくがっかりしなかったのは、その数に圧倒されたからです。木の中で光る蛍はまるでツリーを飾るイルミネーションの様でした。
残念ながら画像はありません。
でもこの温泉街のHPにその画像がありました。そのHPは→ここ
だけれど、1枚お借りしてきました。
私が見た時はもっと綺麗でした。思わず津和野の風景も萩での出来事も頭の中から飛んでいきそうになりました。
と言うわけで、本当に充実の1日だったのですが、寝る前に喉が渇いた私は缶コーヒーを飲んだのです。まさか缶コーヒーにそんな威力があるとは思ってもみませんでしたが、朝まで一睡も寝る事が出来なかったのです。精神が興奮しすぎてしまったのかもしれません。力を抜いて横になっていれば体の疲れだけは取れると居直って、明け方までそうしていました。
不思議な事に一緒にホタル観賞に行った友達も、朝、まったく同じことを言ったのです。
やっぱり寝る前のハイテンションは危険なのかもしれませんね、睡眠には。
だけれどこの睡眠不足はすべての事には理由がある・・・・って、また思うことになるのです。
それはまた次の機会にです。