いつも会いたいと思っていたその人は、母を殺した憎い男の弟だったー。
憎しみとそして愛。
まだ若いまひろには受け止められるわけ間もなく、倒れこみ寝込んでしまった。
巷では、身分が低い者が五節の舞などを踊るからだなどと噂されたり散々な感じだ。
果ては憑き物がついたなどと、市井の者たちまで噂されたりもしていたまひろ。
倫子のサロンでも、早速欠席裁判が如く噂が飛び出すも、倫子はそれを窘める。
この人は決してこの先も、まひろの敵にはならないのだと思う。
五節の舞の時に倒れた女性が、藤原為時の娘だと知って道長は文を出す。
父親に会って、詫びを入れ、そしてこれからは身分を隠さずに堂々と会おうと思ったのかもしれない。どんなに身分が違っても、世の中には玉の輿と言う言葉だってあるわけだし・・・・って、それは江戸時代以降に生まれた言葉か・・・
この先「妾」というポジションに落ち着く可能性だってあったと思う。
この時代は通い婚で、一夫多妻制。決して「妾」という立場は見下すようなものではないのだと思う。
ただ、かの有名な「道綱の母」が出てきて、ドラマの中の彼女を見ていると、何となくかなり格下感が否めなかったが。
このドラマの中では「寧子」と言う名前がある。
ちょっと横道に逸れるが、私はこの「道綱の母」が書いたと言う「蜻蛉日記」が、昔からあまり好きな方ではない。内容がネチっとしているからというわけではなくて、たぶんその名前が嫌だったのではないかと思われる。私だったら「ルート君のママ」と言う名前で呼ばれ続けるようなものだから・・・・
アッ、でも今だったら、それも良いかもね。
だけどとにかく道綱ちゃんのママの寧子は、なにげに必死と言う感じがした。ものの言い方から、頭は良さそうではあったが。
つまり夫が通って来なくなってしまったら、その結婚は消滅してしまうのだろうか。
確か古典の授業では、保護者である父などが死去して、自身も歳を取ってしまったのちには、その家に入ると言う風に記憶している。
でも彼女の場合は、きっと道綱のところで、静かに暮らすのに相違ない。(いや、ちっとも静かではないと思うが)
だから必死で「道綱をよろしく」と訴える。
まあ、それだけじゃないかもしれないけれど、ちょっとそんな風にさえ感じてしまったのだった。
いや、ちょっと待て・・・・。
なにげに私はこの「蜻蛉日記」の内容を知っているみたい。
ネチネチとした内容が面白くて、そして何やら悲しくて、きっと昔読んだに違いない。もちろん現代語訳されているものを。
今だと
などといろいろあるね。また読み直したら面白いような気がする。
などと、横道逸れまくり・・・・・(;^_^A
元に戻します。
「妾」という道もまひろにはあったはず。右大臣の息子となれば、父だって喜ぶはず。
だけどそうはならなかった。
憎い男の弟だから。
まひろから涙ながらの告白を受けて、道長は家に飛んで帰って、兄に詰め寄り殴り掛かる。
そんな道長に、父はすべてを知っていたと言い、そして激昂を見せた道長を頼もしいと笑う父の姿に驚愕し絶望する道長。
すべてを道長に話すことは、凄く辛く苦しいことだったと思う。
だけどもう二人の間に秘密はない。どんなに苦しい真実だったとしても。
二人は同じ世界にいるー。
その他の感想としては・・・
直秀、かっこ良かった。
実資、かっこ良かった。
詮子、かっこ良かった。
花山天皇、可愛らしかった。
帝の子供を呪詛しようとする上級おっさんズ、怖かった。
というわけで、また次回^^