美和子の陶芸作品、いきなり大作。
植木鉢カバーに間違えられるのは良いとしても、「素敵な洗面器」はやっぱりないだろうって笑っちゃった。
でもおこがましくも、私、最近陶芸と名前の付く趣味をかじってしまったものだから、あの陶芸教室のシーンはちょっと違和感がありました。
それが雑なドラマだなぁと言う感想に繋がってしまいそうなのですが、やはりテレ朝の美術さんは凄いですね。美術が凄いので、「雑なドラマ」という感想には至りませんでしたが。
あの百舌鳥の墨絵の掛け軸、本当に素敵に感じました。
あの絵から、孤高、寂しさ、清々しさなどを感じましたが、あの道明寺から見放された青年・関口の復活の絵が、飛び立とうとしている(または飛び立った)鳥の絵だったと言うのも、素敵でした。
最後に右京が道明寺に言った「真実の愛情とは手放す事」は、母の愛と同じような気がしました。
ただ道明寺・・・・、穏やかな品の良い男性のように見えて、その実はかなり歪んだ愛の持ち主に感じました。その時々の形相も怖かったです。小林隆さん熱演でしたね。
しかしライターさんも(今回は岩下悠子さん)大変だなとつくづくと思います。
こんな変な考え方をするキャラを産んでいかねばならないのですから。(自分が死ぬときにすべてのコレクションも道連れにする・・・という考え。それはフェイクでも、孤独になって自分と向き合った時に、真の芸術作品は生まれる。犯罪者になれば人はその人から離れ、孤独にならざるを得ず成長すると言う考え方。)
しかしあの二人の若者はどうなってしまうのでしょうか。道明寺のせいで海外留学もパアですか。
なんか気の毒すぎます。
あと「道明寺」って名前、名前からしてお金があるって感じがします。あの漫画の影響かしら。「花より何とか」とかいうやつの・・・(笑)
ああ、それよりも右京が最初から道明寺に違和感を抱いていたと言うことの方が大事ですよね。
こういう刑事ものドラマには、偶然が多発。でもこのお話の中では、その偶然は道明寺の計算で、それを右京は見逃さなかったのですね。
刑事である右京を自分の計画の駒にしようとしたなんて迂闊でした。それも最初に彼とチェスをしてしまうなんて。自分でも言っていたじゃないですか。棋風にはその人間の本性みたいなものが現れると。人の好さそうなチェス好きな良いところの旦那に見えて、実は策士であると言う事を自分でばらしてしまったようなものなのですから。
それからあの薫ちゃんのティーカップのプレゼントの事もほのぼのとしたので、書き留めておきましょう。
そして美和子の作品・・・・・あのブルーの大皿にピンクの御料理が乗ったら・・・なんかおぞましい・・・・・