「葛」(クズ)はマメ科のつる性多年草で、日本各地の山野に生え、
繫殖力が強く他の草木を覆って繁茂します。
基部は木質化し、
地下の塊根は食用の葛粉や、薬用の葛根に利用されます。
秋の七草の内、庭に無いのがこの葛です。
自宅から東に数分歩くと、信濃川の支流の1つ、栖吉川に出ます。
その堤防歩きで見る葛の花です。
花色には変異が見られ、濃い紺紫色~淡桃色~白色もあるそうです。
8月下旬の蕾から、
花房の下から順に開花していきます。
8月30日、
他の草や木を覆って繁茂します。
9月にかけて咲いた花の後、
昨日、10月10日の豆果(蒴果)です。
剛毛に被われた枝豆に似た、長さ15cm前後の果実です。
秋の七草とは、秋の野に咲く7種類の野草を指し、
万葉集に山上憶良が詠んだ和歌がもとになりました。
萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 藤袴 朝貌の花の7種です。
(尾花はススキ、朝貌はキキョウとされています。)
「萩」(ハギ)はマメ科の落葉低木ですが、木本とは言い難い面があり、
茎が年々太くなることは無く、毎年新芽が根元から生えてきます。
庭に植えた萩は「宮城野萩」(ミヤギノハギ)だと思います。
(通販で最初に江戸絞り萩を注文した時に送られてきた、別種の萩でした)
9月中旬の咲き始め、
その2日後、玄関前通路と南側のグロック塀との間で、
高さ1m数10cm~2m程に伸びて、枝垂れます。
南の歩道・市道側から撮りました。
9月下旬、
9月末、花の終盤です。
花が終えた後、株元から伐採しました。
来春には新芽が株元から出てきます。
9月には鉢植えの「江戸絞り萩」も、返り咲きして咲いていました。
(7~8月に咲いて、8月30日にブログアップ済みでした)
9月下旬の花です。
「オケラ」(朮)はキク科の多年草で、
本州・四国・九州の明るい林中や林縁に自生します。
根を生薬に、若葉は山菜に利用され、
厄除け植物として神事にも使われます。
アザミに似た筒状花は白か淡い紅色となり、花の下側に着く苞葉は、
魚の骨のように切れ込んだ、独特の形で花を包みます。
7号中深鉢植えで、草丈50cm余りです。
8月上旬、細く固い茎の先に、蕾を着けた草姿、
8月下旬、独特な苞葉に包まれた花蕾、
異常な暑さの中で、苞が緑から茶色に変わって来ました。
9月10日、白花が開花しました。
9月20日、オケラは両性株と雌株とがあるそうです。
先が膨れ、短く2裂するメシベがたくさん着いていますが、
花粉が着いたオシベが見当たりません。→雌株のようです。
9月30日、
まだ緑が残る株と、茶変してドライフラワー化した株です。
「イワタバコ」(岩煙草)はイワタバコ科の多年草で、
葉がタバコに似て(名の由来)、若葉は山菜として食用にもなる。
本州以南の山地で、湿った岸壁などに群生し、
花径1~2㎝で、花弁は5裂し紫色の花を咲かせます。
日陰を好むので、自宅北側の山草棚に置いて、
開花時は南向きの玄関内外に移動しました。
9月上旬の咲き始めです。
その4日後、
更にその翌日、
翌々日、
9月中旬、初めに咲いた花が終わり、次の花が開いて、
まだこれから咲く蕾が多くあったのですが、
9月になっても異常高温が続く中、長く陽に当ててしまい、
日陰に移しても綺麗に咲けずに終えました。
「ツユクサ」(露草)は、ツユクサ科の1年草で、
日本全土に生える道端の雑草です。
早朝に咲いて午後には萎むことが、朝露を連想させ、
古くは月草・着草と呼ばれ、転じてツユクサとなったという説もあります。
花色・花形に魅力を感じ、庭の一部で自由に繁茂させています。
8月上旬、鮮やかな青色の花、
花の青い色素は、着いても容易に退色するので、
染め物の下絵を描くための絵具として用いられたそうです。
花弁は3枚ですが、下部の1枚は白く小さく目立ちません。
ガクの中を覗き見ると、先に咲いた1個は種子を作り、
次の蕾が開花しようとしています。
8月中旬の花、1つのガクから同時に2輪咲くものが多くあります。
メシベ1本、
オシベは6本ありますが、うち2本が長く、花粉を出し、
残る4本は黄色く目立つが、花粉を出さない仮のオシベです。
メシベの無い花もあります。
8月下旬、自宅前南東隅、桃や梅の果樹とコンクリ通路との間、
生ごみ処理用コンポストの周りで繁茂してます。
9月上旬、
9月下旬、メシベが無い花です。
花数も減って来たので、全て抜き取りコンポストへ、
草丈1m40cm程もありました。