「サラセニア」は北米原産の食虫植物で、
筒状の補虫葉を持ち、変った花を咲かせます。
生きミズゴケで植えた3種のうち、今年開花したのは1鉢だけで、
「ドラモンディ」(またはレウコフィラ)という大型品種です。
5月下旬に咲いた赤花は、
長く伸びた花茎の先に1個だけ着きます。
ガクが5枚、花弁の基部に平に広がり、
5枚の花弁は、メシベの柱頭の間に位置して下向きに長き垂れます。
多数のオシベは花弁の内側に収まります。
メシベは1個で、
先端が5つに分かれて雨傘のように大きく反り返ります。
花弁とオシベを落とした7月中旬の花、
葉は50~80cmに伸びて、筒状の補虫葉となります。
先端部には網目模様が出来ます。
筒の中は下無向きに毛が生えていて、下部に水を蓄えています。
中に入った虫は出ることが出来ません。
8月中旬の筒状葉と花、ガクの下に果実が出来ています。
今朝、子房を開いてみると、中に種子が出来ていました。
「フラバ」と「プルプレア」は葉だけで、今年は花が咲きません。
アフリカ長葉モウセンゴケの白花種です。
6月10日、異常な暑さの中で咲き始めましたが、
南向きの玄関前はコンクリートの照り返しもあって、
暑さと乾燥で、花弁が開き切らないで萎んでしまい、
たくさんの蕾を着けたのに、今年は綺麗に咲けずに終わりました。
画像が少ないので、補虫の過去画像を参考に、
「アフリカ長葉モウセンゴケ」は、
南アフリカ原産のDrosera Capensisで、熱帯性のモウセンゴケです。
細長い葉を多数伸ばし、葉には細い腺毛から粘液を出して補虫します。
小鉢にミズゴケで植え、冬は納屋に置きます。
6月中旬から咲き始めました。
7月上旬です。
その4日後、桃紅色の花は、径2cm程です。
花は、花茎の片方だけに生じ、
下から順に開花し、蕾の部分は下を向きます。
食虫植物の「ハエトリソウ」は、北アメリカの温帯湿地に自生し、
葉をロゼット状に出し、虫が触れると棘を付けた葉を素早く閉じて、
獲物を捕食します。
小鉢にミズゴケで栽培し、6月に白花を咲かせました。
5月中旬、蕾を着けた花茎を2本、長く伸ばしてきました。
6月10日、花が開いてきました。
その時の葉、2枚貝のような形で、周辺に棘が並びます。
1枚の葉が虫を捕えていました。
その1週間後、6月中旬の花です。
花後の7月上旬、真夏のような高温の中で、
実を結ばずに、花茎先が枯れこんだようです。
「ヨツマタモウセンゴケ」は、別名がドラセラ・ビナタで、
オーストラリア・ニュージーランドに分布します。
和名は葉がたくさん分枝する茎葉の姿から、
大型になるモウセンゴケです。
生きたミズゴケで鉢植えし、
毎年夏に白い5弁花を咲かせてきました。
7月下旬、自宅西側のブロック塀脇の山草棚で、
花茎を50cmほど伸ばして、
頂に10数個の白花を、下から順に咲かせています。
8月上旬の花、玄関前に移して、
8月中旬、若い葉が、先を4本に分けて伸ばしてきます。
8月下旬の花、
9月上旬、
9月中旬
9月下旬、まだ名残り花が咲いています。
一昨日の玄関前で、真ん中に元の鉢が埋まっていますが、
生きた水苔で植えっ放しなので50cm程のマットになっています。
長く伸びきった茎葉は下に垂れ、若い葉が上に伸びています。
花茎は30~50cmほど伸びて花を着けましたが、
長い花茎は、左に倒れて終い花を咲かせています。
粘毛で虫を捕えたこの葉は、7又に分かれています。