「アリドオシ」(蟻通し)はアカネ科の常緑小低木で、関東以西の薄暗い林下に
自生し、冬の赤い実が美しく、別名「一両」とも呼ばれます。
関西では、「千両・万両・有り通し」と称して正月の縁起物とされるそうです。
苗木を鉢で育て、初めて開花結実した1年がかりの記録です。
1月10日の朝陽を受けての撮影です。 対生する葉は硬質で表面に光沢があり、
葉腋には、蟻をも刺し通すと言われる鋭く長い一対の棘があります。
果実は小さく、径5mm程です。 鋭い棘で守られて、春まで持つのだろうか?
主茎はまっすぐ伸び、側枝は分枝しながら横に広がり、樹高が30cmになりました。
振り返って・・・、
常緑ですが、陽に当たると葉焼けを起こして落葉し、成長がゆっくりな苗木を育て、
初めて出来た花芽は、昨年の1月3日でした。 1年かけての開花・結実・赤熟です。
白い蕾に成長したのが、5月初めです。
5月中旬、筒状の白い4弁花を咲かせました。
清楚で気品を感じさせる花でした。
花後、7月中旬の緑実です。
果実の色付きが遅く、10月下旬でも、こんな感じ、
12月上旬になって、ようやく赤くなり始め、
球形果実の先端には、ガクが残っています。
12月末で、ほぼ赤熟しました。
自宅北側軒下の山草棚で、陽を避けて育ちましたが、記念撮影だけは青空の下で。