「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

中央区立子ども家庭支援センター きらら中央 視察

2008-02-28 15:29:46 | 子育て・子育ち
2/28、「中央区立子ども家庭支援センター きらら中央」
(中央区勝どき一丁目)を、視察させていただいた。

昨年9月3日にオープンしたばかり。
前回視察は、夏にオープン間じかの施設であったが、
半年をたって、利用状況を是非見たかった。

視察して、驚きに近い喜び!!
あかちゃんや子ども達で非常に賑わっていた。

「子育て交流室」では、子どもと親御さんが、
気軽に集い、
仲の良いグループで、語り合ったり、
スタッフと子ども達が遊びをしたり、
思い思いに、時間を過ごしていた。
いいのは、シルバー人材センターのスタッフが、
午前2時間、午後2時間、一名ずつ来られていること。
“三世代交流”の実現がなされていた。
祖父母の年代の方とは、核家族化の中央区では、
一緒に暮らすことが少なく、交流が少ない。
そんな中、子ども達が、祖父母の年代の方と、
楽しく遊んでいた。
シルバー人材センターのスタッフにとっても、
よい生きがいになっているとのことであり、
相乗効果を表していた。
他に保育士2名、
区の職員(社会福祉士、心理士ら)1名が入る。
一緒に遊ぶ中で、気軽に親御さんが、
スタッフに子育て相談のちょっとしたことも、
聞けているようであった。
ちょっとしたことを、気軽に、自然に聞ける環境がよい。

となりの「情報交流室」、
事故予防の展示、地域の情報、地域の児童館のお知らせ一覧掲示などが
なされていた。
さらに、12時から1時の間は、その場所で、
お弁当を食べてよいとなっているのである。

「幼児室・乳幼児室」では、
保育士スタッフ5人に定員20名の「一時預かり保育」。
今日は、十数名の子ども達がお預かりされていた。
預ける理由は、上の子の学校の行事や、お仕事。
一時間800円で、9時から17時。弁当は持参。
非常に利用者の受けの良いサービスであるとのことであった。

「児童室」では、「トワイライトステイ」がなされる。
17時~22時、一回2000円。食事を出す場合1食400円。
「一時預かり保育」から「トワイライトステイ」という流れもあるらしい。

その他のサービスとしては、
「育児支援ヘルパー」、
これは出産前から出産後のご家庭の支援で、
ホームヘルプをすることで、
お母さんの身体的・精神的負担を軽減するサービス。

「緊急一時保育」
出産や突然の病気での入院で、
保育が一時的に難しくなった子を保育する。
①ホームヘルパーが出向く(その費用助成)
②保育所で預かる
③保育ママが預かる
などで行う。

「ショートステイ」
親の疾病などの理由で、保育が一時的に難しいとき、
委託施設で、子どもを預かるサービス。
現在のところ、利用者ゼロ。


それぞれのサービスが、
機能しているのを見させていただいた。


直接は関連ないが、
虐待等に対応していくための
地域のネットワークも、機能し始めているとのことであった。


子育て支援の充実が、
子ども家庭支援センターを中心になされている。
子育て支援が充実することで、
子ども達が、心も体も健やかに育つことが、
一番の願いである。
更なる子育て支援の充実に向けて、
大いに可能性を感じさせてくれる施設であった。

皆様も、是非ご利用いただければと考えます。

お忙しい中、ご案内していただきました所長様には、
感謝申し上げます。ありがとうございました。
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家庭教育学級:発達障害を考える 

2008-02-28 05:15:47 | 教育
「発達障害を考える」と題して、
リソースセンターone 上原芳枝氏の講演会が、
区民部文化・生涯学習課主催で2/27開催された。

AD/HD、LD、広汎性発達障害の子ども達への
支援は、どうあるべきか。

クリニックスタッフが聴講し、
私も、クリニック午後診療の合間をぬって一部聴講した。
(私は診療の関係上、途中退席だったので、教室の外で聴講)

現場を見る方の、お話であり、
非常に、実践的なお話をお伺いでき、
たいへん有用であった。

内容が膨大で、こちらでは、書ききれないが、
そのご講演のまとめを書きおく。

*子どもの状態を考慮せずに、無理に子どもを伸ばそう、直そうとすると子どもは不適応・二次障害を起こします。

*脳機能の視点からの不適切な言動の要因の分析なくしては、効果は期待できません。

*現場における特別支援教育では、「伝統的な子ども観・教育観」の転換が鍵となります。

*特別支援教育を効果的に展開させるにあたり、問われているのは、現場の力量頼みではない、実効性のあるシステムの構築という教育行政の手腕です。

上原氏は、教育行政のあり方への深い考察をお持ちです。
是非、その分析を生かしながら、ここ中央区の特別支援教育の充実を図って行きたいと考えます。

今回、30名程度の聴講者がありましたが、多くの方に、発達障害を知っていただくことも、発達障害の子ども達への支援の始まりであり、とても大切なことだと思います。

区民部文化・生涯学習課の皆様、いつも有益な学習会・勉強会の開催をありがとうございます。
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中央区立福祉センター ふれあい作業所 視察

2008-02-28 04:49:42 | 医療
2/27、中央区立福祉センター ふれあい作業所を視察させていただいた。

パンフから引用させていただくが、
ふれあい作業所とは、「一般の雇用になじまない、高齢者などのために、区が仕事のお世話をし、生活の安定を図ると共に、生きがいを得ていただくことを目的とした施設」。
利用できる方は、
「中央区内に居住し、働く意思と能力があり、次のいずれかに該当する方。
①年齢60歳以上の方
②心身に障害のある方
③生活保護を受けている方
④低所得世帯の方(生活中心者の区民税所得割額が9万円未満)」
利用時間は、午前9時から午後5時まで。
仕事内容は、タオル・ハンカチの袋入れ、箱入れ、包装、パンフレットの丁合・封筒入れ、訂正シール貼り、等。
福祉厚生として、
①健康相談月一回と②利用者懇談会がある。


見学させていただいて、
課題として、あげられることは、
①工賃
働くという生きがいづくりとともに、
工賃も、さらに増加させていくことが必要である。

②世の中の景気に左右される
仕事を依頼する業者の数は、
平成18年度実績で39社(区内26社、区外13社)
業者数は、変動は少ないが、
昨今、依頼の仕事数(量)が減少傾向にある。

③業者の開拓
年に2~3回区報に掲載して呼びかけている状況。

④新規にサービス利用希望者の待ち
新規にサービスを利用したい人がいる場合、
しかし、その方の能力を測ることもむずかしく、
数名ご利用を待っていただいている状況。
その方にあった仕事内容が入れば、利用いただく予定。

⑤シルバー人材センター
作業指導員として、勤務されている方は、
シルバー人材センターからの人で構成されている。
シルバー人材センターの人材活用のよい場である。

⑥コミュニティ・バス
今回の予算の中で、コミュニティ・バスを考えて行くことになる。この施設は、日本橋、京橋、月島の作業所を統合した経緯があり、場所柄、日本橋、京橋の方にとっては、距離があるために利用しづらい状況。よって、コミュニティ・バスの路線にこの場所をいれることで、改善を図る必要があると考える。


今後、利用者の声を反映させながら、
さらに生きがいを得る場、生活の安定に寄与する場となるよう
考えて行きたい。

お忙しい中、ご案内いただきました所長様には、
深く感謝申し上げます。
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