「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

合言葉は、3年後に会いましょう

2008-08-05 08:35:56 | NPO・地域力
住吉神社例大祭、終りました。
天気に恵まれ、晴れ。昨日も終盤、雷が空で光ってはいましたが、
雨に降られることなく無事終了。
ちなみに、明けた翌日の今日は、雨。

街が、一つになり、御神輿を担ぎました。
その街の力は、ものすごいものを感じました。
逆に、行政の地域の枠や、行政ができている地域創りのあり方を、
それはそれで必要で、比較はできないのだけど、考えさせられました。
ここまで、地域の力を高められるかどうかと。。。
行政が、しなくてはならないことは、
この地域を守っていくこと。
安易な再開発を、地域の合意形成なしに、いれてしまうと、簡単に、
人の絆が引き裂かれてしまうことになると思います。
このすばらしい伝統ある地域を絶対に守らねばなりません。

御神輿は、老若男女いっしょになり、担ぎます。
町会、自治会、商店街、企業がいっしょになって担ぎます。
彼等は、御神輿の休憩所をつくり、担ぎ手を慰労して下さいます。
その時に、日頃はわからない、
そこで住んでいたり、
働く人たちの素顔が垣間見れます。

御神輿は、町会ごとにあり、いい意味の競争と協力があります。
八角神輿を、町会から次の町会に手渡す、厳かな儀式があり、
協力しあいます。
お互いの街の神輿を、どちらが威勢よく担いでいるか競い合います。
たまたま、清澄通り交差点真ん中で、
うちの町会神輿と隣りの町会神輿が出くわしました。
お互い前へ前へと、威勢よく担いで行き道を譲らずに、
お互いの担ぎを見せ合いました。
いい担ぎ手が集まるには、
いい人材を育成しなくてはという町会同志の、
いい意味の競争が生まれるのだと思います。

御神輿は、大勢で担いでいますが、そのひとりひとりが、とても大切です。
疲れた個人は、抜けます。抜けても誰かが入り補います。
日本の社会の縮図のようなものです。
その個人ひとりひとり、思いをもって担いでいます。
店の繁盛を祈って担いでいる人、
亡くなられた親族の元気な姿を思い起こしながら、担いでいる人、
私も、これしきの御輿を担ぎきれないで、
東京都とは戦えないとの思いで、最後まで担ぎきりました。
月島の街がとてもとても広く感じました。
終着地に到着しても、そこで、御御輿は前後します。
これがまたきつい、しかし、皆最後の力を振り絞り担ぎきるのです。
最後、手だけで、お御輿を掲げて終了。
先頭の高台に、拍子木をもって御輿の位置を指示する役員がいます。
その指示が、早く終わりの指示にたどり着かないかと、
半ば願いながら、半ばもっともっと担ぎたいが名残惜しみながら、
力を振り絞ります。
飛行機が目的地に到着し、停止位置へ最終誘導をかける人も、
拍子木ならぬ誘導灯をもっていますが、
おそらくしばらくの間、拍子木に見えるのではないかと、
そこまで目に焼きついています。

御神輿の担ぐコツは、
だれに教わったわけでもないですが、おそらく、
ランニングと一緒。
頭、胸、腹、腰のラインが、一直線であることだと思います。
背筋を伸ばすこと。
三日目の昼一番の御輿は、午前中八角神輿を送り出した後で、
人の集まりがわるく、本当に重く感じました。
理想がいってられず、背を丸めて、肩にのせて、へなへなでした。
それが逆に、力が出ず、重くさせるという悪循環。
御輿の重心が低くなり、背を伸ばせないのだから仕方ないが、
いやーあれは、重かった。

同じ地域というけど、
顔を知らない同士が、
肌と肌をぶつけあい、
力を合わせて、担ぎました。
担ぎ終えて、
お陰で担ぎきれたと、周りの人や、
睦の人にお礼をいい、
充実感に浸りました。
いつの間にか、一体感が生まれ、
三年後にも、お互い元気で、
担ぐことを誓い合いました。


道には、たむろしている中学生の集団。
お疲れ様と声をかけました。
きっと、彼等は、地域を思い、まっすぐに育ってくれるはず。
三年に一度は、地域にもどり、
たとえ、地元をはなれても、この年は、帰ってくるでしょう。


診療しながらでしたので、
すべてに参加できたわけではありませんでしたが、
学び感じることの多いお祭りでした。
この街には、確かに地域の力が息づいています。
祭りを終えた、合言葉は、三年後に会いましょう。

町会・自治会の皆様、睦の皆様、
企業、商店、地域の皆様、
警備の警察官の皆様、
本当にお疲れ様でございました。
ありがとうございました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする