「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

【報告】第2回中央区 保健医療専門部会

2008-08-27 08:07:13 | 医療
8/25 第2回 保健医療専門部会が開催された。
概要をご報告します。

議題は、
(1)安心して産み育てられる環境と子どもの健康づくりについて
(2)青壮年期、高齢期の健康づくりと生活習慣病予防について

*のあとに、出た意見の羅列という形で書きます。
見難いのですが、どうかご勘弁を。
どのような視点が出されているかを、お伝えできればと思っています。


まず、
(1)安心して産み育てられる環境と子ども健康づくり

<検討の視点> 
① 母親のメンタルヘルス
② 子ども健康づくり
③ 発達障害の早期把握

*母親のメンタルヘルス
子どもを安心して生み育てるために、妊娠期や出産後のうつ症状など母親のメンタルヘルスに関する問題がある。

*母親学級の参加を促す。
母親学級の参加者 19年度 300人(24%)

*高層住宅住人へのアンケート調査を実施中

*子ども健康づくり
肥満児の増加による子どもの生活習慣病予防の問題
食育推進
子どもが自身の体を学ぶ機会を。
他区では、小児メタボリックシンドローム健診あり。

*発達障害の早期把握
早期の相談体制の整備・保護者の支援
保健所・保育園・福祉センターの連携

*厚生労働省の訪問型の推進への対応の新生児訪問を昨年より実施。
年間1100人出生の半数程度に実施、
こんにちは赤ちゃん事業(新生児から4ヶ月)。

*お産の状況
中央区側で出産した人は調べていないが
約4割が聖路加病院(聖路加しか中央区にはお産ができない現状)
区外産科との連携を。
区民の産科やお産に対しての要望を聞いていくべき。

*虐待防止について
気がつくのは医療機関である。しかも噂を嫌い地元の医療機関ではない所で受診する。中央区以外で受けている可能性高い。医療現場でも強化すべきだ。
どうフォローするか。

*虐待防止ネットワークへの通報、年間20件、中央区で相談がある。
保育園、幼稚園などからであり、ここ数年の中で、医療機関からは1~2件。


*高層住宅者への家庭訪問の問題
希望のみ訪問は行っている。
今後は、高層住人の母子に対してアンケートを7月8月に実施。
外出の頻度、周りの交流など調査し、対応策を考える。

*訪問できないところから問題はおきているのが問題である。
区は100%訪問を目指す方針である。
なぜ、訪問できないのかの分析を。
民生委員との連携も。

*虐待に、中央区だけでなくネットワークを広げる必要がある。

*虐待など、どこに相談すべきかの電話番号をわかりやすく、広報を。

*仕事を持っている親より、専業主婦の方が人間関係が狭くなりがちである。

*母親学級の推進において中央区の気質を考えた場合「~学級」という形式でなく気軽さを感じる「サロン」のようなネーミングや親子が教えて学ぶでなく教え合う環境(いろばた会議のような)参加しやすい環境が必要である。

*予防接種について
麻疹の接種率が23区中22番。
予防接種率向上の広報活動の見直し。
今後は、インフルエンザ菌b型(ヒブ)ワクチンの実施の話も必要である。

*小児救急
平日準夜間救急もあり、小児救急に関しての区民の要望は区へは届いていない。

*保育園待機児
平成23年度までにゼロを目指す区の方針。

(2)青壮年期、高齢期の健康づくりと生活習慣病予防について
<検討視点>
生活習慣を予防し「自らの健康は、自らが守り、つくる」という積極的な姿勢を育て、生涯を通した健康づくりを推進するためには。

具体的取り組み
①健康づくりと生活習慣病予防 
②タバコ対策
③特定健診・特定保健指導
④がん予防の対策充実

*心の問題を加えるべきではないのか、
自殺予防も含め

*入院施設がない
需要の1/10
在宅医療の場合、バックアップ体制の充実が必要

*禁煙
厚労省が、年内にひとつの方針を出す。

以上。

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