「中央区を、子育て日本一の区へ」こども元気クリニック・病児保育室  小児科医 小坂和輝のblog

感染を制御しつつ、子ども達の学び・育ちの環境づくりをして行きましょう!病児保育も鋭意実施中。子ども達に健康への気づきを。

なぜ、築地市場を守りたいと思うのか?そこには、ほんもののひとが集うから。

2011-10-30 23:00:00 | 築地を守る、築地市場現在地再整備
日時:2011年10月30日(日)13時30分 開場 /14時00分 開演
場所:すみだリバーサイドホール ミニシアター
内容:
・「ドキュメント築地市場移転」ダイジェスト版上映
・トークライブ 岩上安身 × 中澤誠氏(東京中央市場労働組合)
    × 畑明郎氏(日本環境学会 前会長/元大阪市立大学大学院教授)


 上記、トークライブに参加いたしました。
 トークライブを見る側と思っておりましたが、シンポジスト側に座ることに。

 岩上氏から、「私が、なぜ、築地市場を守りたいと思うのか?」
 
 という本質的な質問をいただきました。

 私の答えは、「ひと」でした。

 そこには、「ほんもののひと」が集っていらっしゃいます。
 日本一、世界一の水産卸売市場を支える「ひと」
 江戸開府後の日本橋魚河岸から数えて400年の歴史と伝統文化、今や世界の築地ブランドを担っている「ひと」
 日本全国、世界中からの集まってくる生鮮食料品を安全に適正価格で消費者に届ける「ひと」
 全国の水産産地を支えている「ひと」

 かれら「ひと」が、これからもずっと築地の地で、築地のブランド、食の安心安全を守っていただきたいと思うからこそ、築地市場を現在地で再整備していくことを希求しています。


 かれら「ひと」が、なぜ、東京都の行う不正義に、巻き込まれて行かねばならないのでしょうか。

 東京都が行う不正義

 すなわち、

 日本最大規模の土壌汚染の地への移転計画に伴う不正義
 
 汚染の原因者である売主東京ガスから、ブラウンフィールドと定義される移転候補地購入をし、なおかつ買主側東京都が土壌汚染対策まで行うという不正義

 築地での現在地再整備を一度着工していたものを頓挫させてしまう不正義

 東日本大震災で露呈した液状化現象、噴砂へ十分な調査を行うことなく規定の計画のまま土壌汚染工事を進めようとする不正義

 専門家会議で約束されたリスクコミュニケーションを含め、市場関係者、地元、消費者にきちんと真実を説明することなく、計画を進めていく不正義

 築地市場廃止が決定されていない状況での、市場の真ん中を分断する環状二号線工事着工という後先が逆の計画を進めていく不正義

 まだまだ、不正義はあると思います。

 現在執り行われておりますコアサンプル裁判(2011年12月22日東京地方裁判所、判決)では、9月7日第12回公判で、水産仲卸の山治雄氏(現、東卸組合理事長)と野末誠氏、一級建築士の水谷和子氏の三人が証言に立たれ、東京都の不正義についてを陳述されました。
 その内容は、築地関連裁判原告団ホームページhttp://tsukiji-wo-mamoru.com/coresample.html でぜひご確認ください。


 
 なぜ、わざわざ、日本最大規模の土壌汚染の場所に、移転させねばならないのでしょうか。

 あくまで、現在地再整備を目指していくべきです。
コメント (1)
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