小児科医にも、資格がある。
一番大事なものの一つは、
日本小児科学会認定 『小児科専門医』である。
そして今、子ども達の心の問題が言われ始め、
日本小児科医会認定 『子どもの心 相談医』という資格ができた。
私も、両者当然持っているが、
この『子どもの心 相談医』の研修会に昨日参加してきた。
講師は、臨床心理士の高田知恵子氏。
(創造学園大学ソーシアルワーク学部)
カウンセリングは、カウンセラーが行うものであるが、
カウンセラーでなくとも、
カウンセリングマインドを持つことで、
クライエント(相談者)の心を大切にし、
気持ちに沿った自己決定が行うことに
寄り添うことができる。
そして、子育てをする親御さんも是非、
“カウンセリングマインド”をもって、
子どもの話を聴いてあげてほしいと願っている。
これができるのであれば、
世の中から、ひきこもり、いじめ、少年犯罪は、確実に消える。
(もう一つ、親御さんにもっていただきたいものに、
“コーチングスキル”があるが、これは、今後取り上げる。
ちなみに、うちの藤城看護師が詳しい)
ここでは、昨日の高田氏の講演をもとに、
カウンセリングの基本的なところを述べる。
カウンセリングで大切なことは、
①共感
クライエントを批判せず、受け入れ、
共感・理解することから、始まる。
②問題整理
クライエントの悩み・問題をともに整理し、
ともに解決法を考える
③解決主体=クライエント
解決するのは、クライエントであって、
カウンセラーが答えを与えるのではない
④自己決定を援助
クライエントの力を信頼し、自己決定を援助する
注意することとして、
①プライバシーが保たれ、安心して話せる場所を用意する
②カウンセラーの価値観で判断しない
③カウンセラーはいつも同じ態度である
カウンセリングの基本は、
「聴く」「観る」「返す」
①「聴く」
傾聴すること。
言葉を注意深く聴き、言葉の背後にある感情を理解する
②「観る」
客観的にクライエントを観ること。
特に言葉と表情が一致しているか観る。
身振り、まなざしなどを通し
非言語的コミュニケーションをしているのである。
③「返す」(フィードバック)
カウンセラーの理解したこと、感じたことを
クライエントに伝える。
コミュニケーションはキャッチボールであり、
返していくことで、また相手から返ってくる。
では、カウンセリングマインドを養うには、
どうしたらよいか。
①感受性訓練
感じる力を高める、
相手の気持ちとともに、自分の気持ちを感じること
②反復練習
まずよく聴いて、聴いたことをそのまま、反復する。
例えば、
練習するパートナー「私が好きなことは、山に登ることです。」
練習する本人「あなたが好きなことは、山に登ることなんですね。」
といった具合に、そのまま反復するのである。
③ロールプレイ
クライエント(小児科の場合、親、子ども)と
カウンセラーの役割を割り振る。
場面・状況を設定し、その役割を演じること。
できれば、壁(客観的にその場面を評価する人)があると、
練習がなおよい。
このロールプレイで、何を練習するかというと、
相手の気持ちを感じつつ行う
自分のコミュニケーションスタイル、感じ方に気づく
自分の言葉やしぐさが相手にどのような影響を与えるかに気づく
~をロールプレイの後、「振り返り」をし、気づくのである。
昨日、ロールプレイの練習をしたが、
私自身「振り返り」で、感じたことは、
「子ども」役を通して、
「親」と「医師カウンセラー」の世界から取り残された気分を経験でき、
子どもの気持ちを汲む大切さを感じた。
「医師カウンセラー」役を通して、
「親」の気持ちを受け止めて聴く努力をしたのだが、
「親」役には、
「では、この先生は、何をやってくれるのか、結論がほしかった。」
と言われ、親の気持ちの受け止め方の難しさを感じた。
では、最後に、
カウンセリングマインドを
日々の子どもとの接し方で、活かすポイントは?
①子ども達、ひとりひとり皆違うことを忘れない
同じことを言っても、兄弟でも受け止め方は、違うはず。
お兄ちゃんに通じても、弟には通じないこともあることをお忘れなく。
子ども達の受け止め方は、千差万別なのである。
②子どもの伝えようとしていることを理解しようと努力する
それには、言葉とともに、
言葉の背後にある気持ち・身振り・眼差しを通して感じる
③急がばまわれ、
心をきめて、こどもに向かう。
そして、時には待つ!!
④親の意見を押し付けない
繰り返しになるが、カウンセリングマインドは、
子育てにとっても大切なものと思っている。
いじめ対策というと、皆いっせいに、
『学校にスクールカウンセラー配置を』という。
これは、これで正しい。
ただ、他人任せにする前に、することがある。
『すべての親御さんにカウンセリングマインドを!!』
文責:小坂和輝
一番大事なものの一つは、
日本小児科学会認定 『小児科専門医』である。
そして今、子ども達の心の問題が言われ始め、
日本小児科医会認定 『子どもの心 相談医』という資格ができた。
私も、両者当然持っているが、
この『子どもの心 相談医』の研修会に昨日参加してきた。
講師は、臨床心理士の高田知恵子氏。
(創造学園大学ソーシアルワーク学部)
カウンセリングは、カウンセラーが行うものであるが、
カウンセラーでなくとも、
カウンセリングマインドを持つことで、
クライエント(相談者)の心を大切にし、
気持ちに沿った自己決定が行うことに
寄り添うことができる。
そして、子育てをする親御さんも是非、
“カウンセリングマインド”をもって、
子どもの話を聴いてあげてほしいと願っている。
これができるのであれば、
世の中から、ひきこもり、いじめ、少年犯罪は、確実に消える。
(もう一つ、親御さんにもっていただきたいものに、
“コーチングスキル”があるが、これは、今後取り上げる。
ちなみに、うちの藤城看護師が詳しい)
ここでは、昨日の高田氏の講演をもとに、
カウンセリングの基本的なところを述べる。
カウンセリングで大切なことは、
①共感
クライエントを批判せず、受け入れ、
共感・理解することから、始まる。
②問題整理
クライエントの悩み・問題をともに整理し、
ともに解決法を考える
③解決主体=クライエント
解決するのは、クライエントであって、
カウンセラーが答えを与えるのではない
④自己決定を援助
クライエントの力を信頼し、自己決定を援助する
注意することとして、
①プライバシーが保たれ、安心して話せる場所を用意する
②カウンセラーの価値観で判断しない
③カウンセラーはいつも同じ態度である
カウンセリングの基本は、
「聴く」「観る」「返す」
①「聴く」
傾聴すること。
言葉を注意深く聴き、言葉の背後にある感情を理解する
②「観る」
客観的にクライエントを観ること。
特に言葉と表情が一致しているか観る。
身振り、まなざしなどを通し
非言語的コミュニケーションをしているのである。
③「返す」(フィードバック)
カウンセラーの理解したこと、感じたことを
クライエントに伝える。
コミュニケーションはキャッチボールであり、
返していくことで、また相手から返ってくる。
では、カウンセリングマインドを養うには、
どうしたらよいか。
①感受性訓練
感じる力を高める、
相手の気持ちとともに、自分の気持ちを感じること
②反復練習
まずよく聴いて、聴いたことをそのまま、反復する。
例えば、
練習するパートナー「私が好きなことは、山に登ることです。」
練習する本人「あなたが好きなことは、山に登ることなんですね。」
といった具合に、そのまま反復するのである。
③ロールプレイ
クライエント(小児科の場合、親、子ども)と
カウンセラーの役割を割り振る。
場面・状況を設定し、その役割を演じること。
できれば、壁(客観的にその場面を評価する人)があると、
練習がなおよい。
このロールプレイで、何を練習するかというと、
相手の気持ちを感じつつ行う
自分のコミュニケーションスタイル、感じ方に気づく
自分の言葉やしぐさが相手にどのような影響を与えるかに気づく
~をロールプレイの後、「振り返り」をし、気づくのである。
昨日、ロールプレイの練習をしたが、
私自身「振り返り」で、感じたことは、
「子ども」役を通して、
「親」と「医師カウンセラー」の世界から取り残された気分を経験でき、
子どもの気持ちを汲む大切さを感じた。
「医師カウンセラー」役を通して、
「親」の気持ちを受け止めて聴く努力をしたのだが、
「親」役には、
「では、この先生は、何をやってくれるのか、結論がほしかった。」
と言われ、親の気持ちの受け止め方の難しさを感じた。
では、最後に、
カウンセリングマインドを
日々の子どもとの接し方で、活かすポイントは?
①子ども達、ひとりひとり皆違うことを忘れない
同じことを言っても、兄弟でも受け止め方は、違うはず。
お兄ちゃんに通じても、弟には通じないこともあることをお忘れなく。
子ども達の受け止め方は、千差万別なのである。
②子どもの伝えようとしていることを理解しようと努力する
それには、言葉とともに、
言葉の背後にある気持ち・身振り・眼差しを通して感じる
③急がばまわれ、
心をきめて、こどもに向かう。
そして、時には待つ!!
④親の意見を押し付けない
繰り返しになるが、カウンセリングマインドは、
子育てにとっても大切なものと思っている。
いじめ対策というと、皆いっせいに、
『学校にスクールカウンセラー配置を』という。
これは、これで正しい。
ただ、他人任せにする前に、することがある。
『すべての親御さんにカウンセリングマインドを!!』
文責:小坂和輝