こっぱもちの部屋

主に、読書感想のブログです。他に、日常生活で楽しかったことを書くと思います。

ディアスポラ

2006-08-27 00:00:00 | 未分類
グレッグ・イーガン氏『ディアスポラ』ようやく読み終えました。

30世紀、人類のほとんどが肉体を持たず、人格や記憶をソフトウェア化して、
ポリスと呼ばれるコンピュータ内の仮想現実で暮らしている。
少数の人間だけが、ソフトウェア化を拒み、肉体人として地球上で暮らしている。

ソフトウェアから親を持たずに生まれてくる人間(もちろん肉体無し)がいることも不思議な感覚ですが、
宇宙進出計画のため、多数の宇宙船に同じ人格をそれぞれコピー(でいいのかな?)して
どれかが遭難しても、全てが死滅しない限りは生存が保障されるというのも変な感じです。

ある船では、発展型コズチ・モデルを発見して地球に通信文を送ったが、その発見者と
別の船に乗っている同じ人格は、違う感覚なんですよね。
オルフェウスでは<絨毯>型生物を発見し、1個の分子だけでできているという
天敵がいないからこそできる生物を面白く感じました。

正直言って、この小説に出てくる数学・物理学のほとんどが解りません。
訳者あとがきでも書かれているように、解らないところは、どんどん飛ばして読み進めました。
これが理解できていたら、もっと面白さが増すんだろうと思いますし、残念です。

コメント
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