かれこれ2か月余り放置されている。
北山通りの一交差点、東西の横断歩道手前。
この近辺は、地下鉄への入り口が2か所、2大学・府立資料館・府立植物園・コンサートホールなどがあり、また結構人気のスポットでもあって人の流れは絶えず、交通量も多い場所である。
子どもやお年寄りがつまずくかもしれない。自転車で乗りあげ突起で滑ったりはしないだろうか、通るたびにそんな思いを抱くのだけれど…。
ある日は、四角い1枚が裏返しになっていた。
元に戻し並べておいてもみたが、またひっくり返り…、でも、それを誰か直した人がいた。とんでもない場所にまで蹴飛ばされていく、ずれていく。
「点字ブロック」と呼ばれるものだ。
線状ブロックで移動の「方向」を示し、点状ブロックで「注意」を喚起する。
横断歩道へ線状と点状の突起で誘導するわけだ。
危険な電車のホームの端を、白線に沿うように点状のブロックを敷き詰め、乗車位置を知らせるブロックがあるのも日常目にするところ。
視覚に障害のある人にとって、これでは情報を得られないばかりか、たちまちけがにも結び付く恐れさえある。
施設の拠点になっている所に話してみたが、「聞いてみる」ってことでそのままだ。これってどこへ直接言っていけばいいのだろう。
警察?そういえばこの近辺に交番がないなあ。道路工事の管理事務所かな?
どこが補修するんだろう。知らないことだらけなのを改めて思ったが、いずれにしてもこの長期にわたる放置状態は、やさしくない光景だ。
点字ブロックの上を歩く人、白杖の先で認識しながら歩くという人。必要としない人もいるらしい。
一方、車椅子利用者、杖をついて歩かれる方などにとっては、この突起が障害物にもなると聞く。
みんなにやさしい社会づくりってなんなのだろう。
思っているだけでは…、動かなくちゃ!、気づいているのだから。
「ピンポーン・ピンポーン」
地下鉄への入り口から、有人の改札口があることを知らせる電子音が聞こえる。
これだって本当に人が出歩く時間帯には聞こえない。利用者が少ないからというが、本当にそうだろうか。