京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

8歳に

2024年11月29日 | 日々の暮らしの中で
娘家族が大阪の地に住まいを移したのが2016年5月でした。孫娘は小学校5年生に編入。弟は幼稚園年少組に。
その年の11月29日、第3子Lukasが誕生しました。
日本を離れることになった2021年6月まで、生まれておよそ4年半を暮らしたというのに、今では日本語がおぼつかない。なんてさびしいこと。
コロナ禍で閑散とした関空から、「オートスラリア」なんて言いながら父と姉の待つAUSへと飛行機に乗り込んだのでした。


1歳過ぎた冬の朝。
カラスが「カー、カー」と鳴く声を耳にしたとき、空を見上げて「あー、あー」とLukas.
「るーちゃん、あーちがうよ。かーだよ」
するとまた「あー、あー」とLukas。
(よけいなことを言ったものです)

まもなく3歳になろうという秋の夕暮れどき。
「みて! くも!」
夕飯の支度に精出していたときLukasが驚いたように窓際に私を誘います。
建物と建物の間の空が真っ赤に染まっていました。
「かじ、かじ」

「夕焼け」という言葉を教えたときでした。

家を出て少しのところに西を遠望できる場所があります。山並みの向こうに太陽が沈んでいくのが見える場所。
どうして真っ赤な空を見あげに外へ連れ出さなかったのか。
ボクシングジムに通っていた兄のTylerがお腹を空かしてもうすぐ帰ってくるだろう時刻で、夕飯の支度を優先してしまったのです。
あとになって悔いを感じたのでした。

たくさんの想い出をしまっています。

今日8歳の誕生日を迎えました。幸いなことに前日にカードは届きました。今朝は、母親に作ってもらったクラスメートぶんのカップケーキを持って登校でした。

 

2か月にわたるトーナメントの決勝戦が先日の日曜日に行われ、惜しくもの2位。


市のアカデミーのクラブに属していて、サッカー漬けですが、楽しそうです。
(ベンキョー〈も〉ちゃんとしてるかな? 言いたいけど言わずにおこう)

一日一日を全力で過ごしているのです。親に叱られたり、きょうだい喧嘩をしたりしながらも、誰かに見守られていることをしっかり感じられることで、安らぎも自信も持てるようになるようです。
「家族ってそういうあたたかいものなんです」
ある日突然Tylerの口から飛び出した言葉が思い出されます。

コメント
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