京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

私を生かしておる力というもの

2022年02月26日 | 日々の暮らしの中で

本堂のお花を立て替えて三人を迎えた。
二月も終わるというのに手のかじかむ寒さだったが、今日は春がほんそこまできたという陽気に一変。

名付けて“寺子屋エッセイサロン”に参加の仲間で、一年間に綴ってきた作品をまとめようという時期になり提出作品の校正に携わることになった。本人さんが何度見直しても見落とす箇所はあるもので、他人の目が入る意味は大きい。四人で意見を交わし、今一度本人さんに戻してみて、最終の段階へと詰める。

「元気」と「勇気」と「やる気」を“三気”と言うらしいが、こうして健康で、指名にものおじせず気力を点せるのも、役に立てる喜びがあればこそ。そして私自身が、師やたくさんの仲間に育てていただいたおかげで今があると気づかせてもらえることも役得と言えそうだ。
日常の小さな折節に、おかげさまに気づかせていただくことが「私を生かしておる力というもの」に当たるかもしれない。

自分可愛さゆえ、ともすると勝ち負けや、優劣、できるかできないかといった価値観に囚われて生きている。
「わが身をたのみ わが力をたのみ 頑張っている毎日 仏はそれを 永劫うかばれぬ 地獄の道と おさとしくださる」
主催する他寺のご住職を交え、こんな言葉を教えてていただいた。念仏者・浅田正作さんのものという。
周囲に心をひらき、耳を傾け、はかり知れない恩徳を賜っていることに日々気づいていきたいものだ。


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2 コメント

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“寺子屋エッセイサロン” (Rei)
2022-02-27 11:24:24
もう少し近くて、私が若かったら
参加させていただきたいのに残念です。
プロの出版社でも発行後ミスがでたりがありますね。
大勢の人の目をスルーしてしまうのですね。
“三気”どれも気持ちはありますが、
体力的にできなくなってしまいました。
“三気”は体力とリンクしていると痛感しています。

本当に可愛いバッグになりました。
いろいろなことがおできになって感心しました。
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気力を点しかた、Reiさん (kei)
2022-02-27 16:20:31
中学生の年代からの参加があり、芽を摘まないよう、持ち味を失うことないように配慮をしながら。
今はどこも年代の高い方が中心になりますが、開催の曜日を工夫するだけで多彩な顔ぶれになるものですね。

体力の衰えは自然の流れでしょうか。
そうした中でのReiさんの社会参加や好奇心の向け方はお手本とさせていただけます。

熊野古道や琵琶湖北部の山中まで歩きましたが、
10年も経つとそんな気力体力はさっぱりなくなりました。
80歳を越えられても山歩きをされる方がおいでになりますのに、
思えば残念ですが、自然消滅状態です。

誰の目に触れるものでもありませんので
あるもので間に合わせて楽しめます。、
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