朝からの好天気に恵まれた先週末の12日(土)、奈良県吉野の山奥にある天川村みたらい渓谷のハイキングを楽しんできた。
こうしたツアーに参加するのは2013年7月以来で、しかも今回は、孫娘Jessieと連れだっての一日だった。

天川川合バス停付近で下車。実はここから3.2キロの位置に天河大辨財天社はあるらしい。だが、渓谷ハイキングが目的の今日は、村内唯一だという信号を渡って、車道を南下するコースでスタートとなる。ようやく訪れた天川村行きの機会、行ってみたい思いが強かっただけにここまで来て、と残念。
この社、2011年9月の紀伊半島を襲った豪雨によって周辺が土石流に埋まるという甚大な被害を受けていた。(当時は、熊野古道を歩くツアーに参加していたときで、9月の回は中止となり、また、孫のTyler誕生の年でもあって、記憶は様々に重なってくる)
この災害の直後、 - 【天河大辨財天社の宝物館で600年間、再び甦る日を待ちながら眠り続けた能面の「阿古父尉」に復活の機会が訪れた。2年後の2013年に創立30周年を迎える東京の国立能楽堂が、その記念行事として梅原猛氏に新作能の捜索を依頼し、梅原氏はその主題として世阿弥と元雅の悲話を選んだ。その際、舞台で「阿古父尉」を使いたいと天河神社の宮司に申し入れた】、と。
そして、当代随一の能面打見市泰男によって面の復活が始まる。モノを作るのではない。神事とともにその過程が記録された映画、「地球交響曲 第八番」を見たのが昨年の事だった。


戦後間もない頃、白洲正子さんは古い能面を探してあてどもなくこの付近をうろついていた。近くの天川村役場も訪れていて、古びた弁天様の社で、ミカン箱様のものに押し込められていた能面や装束の中から「尉」を発見したときは「涙もこぼれんばかりに感動した」、と書いている。(『夕顔』収)


Jessieの後方を歩きながら、「石ころの上に乗ると危ないからね」「落ち葉の上は滑るから気を付けてよ!」「ちょっと休もう」などとたえず声をかけ、7.4キロの行程を完歩。ゴールは洞川温泉。

大人と同じペースで歩きとおした11歳。水分補給も上手にしていたし、初めてのトレッキングシューズの感覚も良かったようで、「また行きたい」の言葉が聞けた。楽しんでくれたんだ。誘ってみてよかった。私自身もこの子を誘うことで3年ぶりに新たな一歩を踏み出した。
こうしたツアーに参加するのは2013年7月以来で、しかも今回は、孫娘Jessieと連れだっての一日だった。

天川川合バス停付近で下車。実はここから3.2キロの位置に天河大辨財天社はあるらしい。だが、渓谷ハイキングが目的の今日は、村内唯一だという信号を渡って、車道を南下するコースでスタートとなる。ようやく訪れた天川村行きの機会、行ってみたい思いが強かっただけにここまで来て、と残念。
この社、2011年9月の紀伊半島を襲った豪雨によって周辺が土石流に埋まるという甚大な被害を受けていた。(当時は、熊野古道を歩くツアーに参加していたときで、9月の回は中止となり、また、孫のTyler誕生の年でもあって、記憶は様々に重なってくる)
この災害の直後、 - 【天河大辨財天社の宝物館で600年間、再び甦る日を待ちながら眠り続けた能面の「阿古父尉」に復活の機会が訪れた。2年後の2013年に創立30周年を迎える東京の国立能楽堂が、その記念行事として梅原猛氏に新作能の捜索を依頼し、梅原氏はその主題として世阿弥と元雅の悲話を選んだ。その際、舞台で「阿古父尉」を使いたいと天河神社の宮司に申し入れた】、と。
そして、当代随一の能面打見市泰男によって面の復活が始まる。モノを作るのではない。神事とともにその過程が記録された映画、「地球交響曲 第八番」を見たのが昨年の事だった。


戦後間もない頃、白洲正子さんは古い能面を探してあてどもなくこの付近をうろついていた。近くの天川村役場も訪れていて、古びた弁天様の社で、ミカン箱様のものに押し込められていた能面や装束の中から「尉」を発見したときは「涙もこぼれんばかりに感動した」、と書いている。(『夕顔』収)


Jessieの後方を歩きながら、「石ころの上に乗ると危ないからね」「落ち葉の上は滑るから気を付けてよ!」「ちょっと休もう」などとたえず声をかけ、7.4キロの行程を完歩。ゴールは洞川温泉。

大人と同じペースで歩きとおした11歳。水分補給も上手にしていたし、初めてのトレッキングシューズの感覚も良かったようで、「また行きたい」の言葉が聞けた。楽しんでくれたんだ。誘ってみてよかった。私自身もこの子を誘うことで3年ぶりに新たな一歩を踏み出した。
Jessieちゃん、大きくなられて、もしかして
背丈はKeiさんを追い越されたのでは?
「また行きたい」>Keiさんのお孫さんですね。
大分前「武相荘」訪れましたが
壁に能面かかっていました。
薄暗い部屋に能面、恐~い雰囲気でした。
お能のことは分かりませんが
本物の「阿古父尉」を使うと言うことですか?
よい1日を過ごされました。
Jessieちゃんの記憶の底に刻まれたことでしょう。
背丈もまだ追い越されはしませんが、何といっても11歳です。
調子に乗って滑って転んで、なんてことがないように気を使いました。
本物は600年も前の面で古いということもありますし、新たに復刻、打ち直すのでした。
制作過程において何度も神前に供え、しかも工房でではなく神社内で面打ちは進むのです。
ちょっとでも立ち寄りたいと思いました。
武相荘、Reiさんにご紹介いただき、ぜひとも行ってみたいところの一つです。
11歳は、もうエネルギーの塊です!
昔、息子たちが小学生の頃、山登りをしまして
頂上が見えたとき、止める間もなくダッシュで
駆け上った息子たちを、つい思い出しました。
大人はへとへとなのに〜。
Jessieちゃん、足が長い!!
山登りなどこりごりだと思ったのは、息子の小学校の行事で一緒に登った時でした。
途中息は切れるしで、もうやめたいと思いました。
かなりきつい上りも何度か経験はしてきましたが、「登山」となるとはなからパスです。
ケロッとしていて、本当にエネルギーの塊ですね(笑)
調子に乗らないようにブレーキをかけていたくらいです。
リュックが膨らんでいますが、中は脱いだ上着が1枚丸めて入っているだけです。
なんて素晴らしい! ジェシーさん益々美しい乙女になられましたね。
4059
ガイアシンフォニー8番、思い出します。
樹から現れる阿古父尉の面は人間の悲しくも深淵な
心情が現れていましたね・・・。
次回の紀行を楽しみにしています。
能面の事は昨年観た映画で心に残りました。
で、天川村ってどんなところ?と思いましてハイキングに参加しました。
Jessieにこうした体験をさせてやりたいと思ったこともありますが、
なかなかの健脚で頼もしいことでした。
洞川(どろがわ)温泉で汗を流して帰りました。
オーストラリアにも国定公園に指定された美しい森林はありますが、
趣きが違いますよね。
こうしたところを歩く体験もさせてやりたいと誘いましたが、すぐに乗ってきました。
ちょっとだけ息切れのした段々続きの道も、さっさと登っていくJessieでした。
よい映画にであって一つ興味が広がりました。