Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

カム・アムドの旅 9

2007-08-03 20:30:03 | チベット文化圏
8月4日 マチェンから貴徳(標高2255メートル)

マチェンを出て北に向かい、峠を越える毎に標高を下げて行く。

町から70キロほどでまた黄河を渡る。
 だいぶ川らしくなった。
川のほとりにラプギャ・ゴンパという寺がある。
 
 
最近再建されたようだが、中の壁画が大胆な筆致で面白い。

標高が下がるにつれて菜の花畑が多くなる。
 一面黄色。
こんなところで写真を撮っていて、また事件発生。突然飛び出してきた犬に同行者の1人が噛まれてしまったのだ。どうやら畑の中はこの犬の縄張りだった様子。幸いにして厚着をしていたので怪我はたいしたことはないが、こんなところの犬は狂犬病の恐れがある。というわけで、今夜の宿泊地、貴徳へ急ぐ。
 もう緑の草原はなく、乾いた土林が続く。

急いだので貴徳の町には午後早めに到着。この辺りでは大きな町だが、探し回ってやっと一本あったワクチンを打ってもらえたとのこと。犬は要注意。

 
この日のお宿は「温泉賓館」。名前の通り、温泉のあるリゾート・ホテルだが、温泉プールをのぞいてみるとどうにもお湯が汚い。中国人家族が浮き輪で遊んでいたが、さすがの私でも入る気にはならずパス。そのかわり久しぶりの温水シャワーでさっぱりした。

夜はホテルの向かいになにやら縁日のような屋台がたくさん出ているのでおば様方と見学に。
 
安物衣類の店やギャンプルの店で大賑わい。公園の広場では昔なつかし、野外映画の準備中。
さらにこんな小屋が!
 あられもない姿で踊る「ゴーゴーガール」!!なんてのもあって、もう笑いが止まらない。何十年かタイムスリップした気分。

8月5日 貴徳から西寧(標高2265メートル)

いよいよ旅の最終行程。ゴールの西寧に入る手前、湟中でお昼を食べてからタール寺へ。
  
ゲルク派の祖、ツォンカパの生まれた土地で、ゲルク派6大寺院の一つという由緒ある寺だが、いまや観光バスで中国人が大挙してやってくる観光地。お寺はぴかぴかだが見所はなく、なによりも五体投地をして祈るチベット人を中国人がまたぐようにして通るのが腹が立つ。自分も「観光」に来ているのだから中国人を非難する権利はどこにもなく、なんだか気分の乗らないタール寺。写真もおざなりだ。

西寧には夕方早く到着。成都から2430キロ

西寧はますますほこりっぽい都会になった。

8月6日 西寧から北京経由で成田到着。

あの夢のような緑の草原にぜひまた行きたいと思う。

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コメント
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