Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ヨルダン縦断3 砂漠の城

2008-05-28 02:14:25 | 中近東/北アフリカ
5月4日 続き 

市場の戦利品を部屋に置いて、午後はホテルの車で「砂漠の城」を見に行った。
当初の予定では街中で安いタクシーを捕まえていこうと思ったのだが、遠くて道が良く分からないらしいのでホテルの高い車にしたわけ。
 アンマンの市内を出て東に向かうと、まわりはまっ平らな砂漠。この運転手さんもこちらの方にはあまり来たことがないようで、道を聞き聞き走っていく。

めざすはアムラ城。世界遺産にも登録されている所なのだが、実は旅行前に「地球の歩き方」を見るまでは聞いたこともなかった。しかし本には「色鮮やかなフレスコ画が残る」とある。壁画フェチを自認するからには行かないわけにはいかない。

砂漠を走ること小一時間。ようやくたどり着いたアムラ城。
 想像していたよりさらに小さくかわいらしい建物。城と呼ばれているが、8世紀、ウマイヤ朝時代の隊商宿らしい。
 入り口ではおじさんが楽器を鳴らしながら下手な歌を歌っていたが、私たちが入っていくと張り切ってガイドをはじめてくれた。

入ってすぐは大広間。状態がいいとは言えないが、なるほど壁も天井もぎっしりフレスコ画で覆われている。
 
  
建物の一番奥には浴室があり、その丸天井には星座の絵、控えの間には女性の裸体像とおよそイスラムらしくない。
  
次の間にも狩りの場面や楽器を弾く熊の絵
  
 王(?)とそのライバル達と言われる肖像画などもあって、ローマの流れを汲むビザンチンの香りが強い。

薄暗い中でしつこく写真を撮っていてもおじさんはニコニコと辛抱してくれたので、珍しい壁画を堪能することができた。そのうちフランス人の一団がやってきたので我々は退散することにする。

次に寄ったのはすぐ近くにあるハラナ城。
 
こちらの方が堂々とした姿で城の名にふさわしいが、これも8世紀の隊商宿らしい。
  
門をくぐると四方を部屋に囲まれた中庭になっていて、建物の中は次々に部屋がつながっている。
 屋上から屋根の崩れた部分を見ると造りが良く分かる。
 さらに目を東に向ければ、この先はイラクだ。

ところでこの城の管理人のお兄さん、時間がもう遅かったのに我々が日本人と知ると入場料も取らずに入れてくれて、ガイドが終わるとコーヒーと紅茶をふるまって、さらに王様の絵葉書までくれた。
ヨルダンの人は日本人に親切だ。


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コメント (4)
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