Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

「スラムドッグ$ミリオネア」

2009-03-20 01:17:04 | 機内食・映画・美術展
久しぶりの出張でおなじみ香港へ。
機内で今年のアカデミー賞作品 「スラムドッグ$ミリオネア」 を見る。

この映画、インドでは複雑な反応だったと聞く。
インドが舞台だし、オール・インド人キャストなのもうれしい。でも監督はイギリス人だし、スラムの悲惨な生活などインドの負の部分ばかり描かれて、いかにもインドはひどい国に見える・・・。

確かに主人公の兄弟の生活は悲惨で過酷だ。特に孤児を集めて物乞いをさせる親玉の残酷さには目を背けたくなるし、本当にこんなことが行われているのかと疑いたくもなる。しかし描かれるスラムの情景にも、その中でしたたかに生きる孤児たちにもリアリティがあって、画面からインドのにおいがし、インド人の体温まで感じられそうで、そこがすごい。

しかも孤児のこれまでの人生をクイズ番組の問題にからめて語り、サスペンスを盛り上げる。この脚本のよくできていること。これはアカデミー賞をとって当然だろう。

映画全体としてはこぶりでこれが作品賞というのはちょっと意外な気もするが、よくできた優れた作品であることは確かだし、去年の「ダージリン急行」とはちがってインド好きもきっと満足できる。エンドタイトルのいかにもインドなダンスシーンも大好き。

それにしてもクイズ・ミリオネアのインド人司会者、まさに「インド版みのもんた」で、この番組の司会者って世界中あんな感じなんだろうか。


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コメント (4)
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