3月29日 続き
午後、ふくれたお腹を抱えて向かった先は北投温泉。
東京で言えば箱根にあたるようなところだが、台北の中心からMRTに乗ってわずか30分で着いてしまう。
降り立ったのは北投駅から支線で1駅の新北投。
駅の入り口には立派な門が建ち、駅前も整備されてこぎれいになっている。
駅前から放射状に伸びる道の右側の一本を行くとすぐに川沿いの公園になる。
川向こうになにやらしゃれた建物。
レストランかと思って確認すると
これがなんと市立図書館。
温泉街にこんなおしゃれな図書館を建てるなんて、台北市も余裕があるなあと感心。
中は覗かなかったが、台湾情報の宝庫、こちさんのブログに内部の詳細なレポートが。やっぱり覗けばよかった。
ここを通り過ぎてちょっと先にあるのは北投温泉博物館。
入り口は日本のしもた屋風だが
横から見るとしゃれた洋館風というおもしろい建物。1913年の日本統治時代に公共浴場として建てられたのだそうだ。
中に入ると2階には畳の大広間
昔はここで日本人の役人や軍人がでかい顔して騒いでいたんだろうな、と思うとちょっと複雑。
この横の小さな部屋では北投で撮影されたと言う昔の台湾映画を流していて、その壁にかかっていたのがこのポスター
「鹿小姐痴情」なんて書いてあるこの映画、見てみたい!
1階に降りると周りをステンドグラスの窓に囲まれた大浴場
そしてこれが有名な北投石。硫酸鉛やラジウムなどの鉱物元素が結晶した貴重な石だそうだ。
お勉強が済んだ所で、さあ、温泉、と向かったのは博物館からほど近いこちら。
1907年創業の瀧の湯
入ると銭湯のような説明書きがあり
しっかり日本語の但し書きも。
そして出てきたおじさんは当然のように日本語で「はい、女湯はこっち。入ったら靴脱いでね」って、日本の銭湯そのまんま。
料金90元(270円)を払って中に入るとそこは小さな下足スペース。
ここで裸足になるとその先にはいきなり浴槽があって、脇をすり抜けた向こうに洗い場と奥の壁に脱衣棚がある。鍵付きのロッカーなんてなくても入浴中全部見えているので安心。服脱いでいる所も見えるけど。
中にはおばちゃんたちを中心に10人ほども先客がいただろうか。
早速裸になってまずは体を洗おうと持参の石鹸をタオルに擦り付けていたら、「ここは石鹸使わないほうがいいわよ」とこれまた日本語できれいなおばさんが教えてくれた。この温泉のお湯はPh1.2という強酸性。実際泡立てようとしても泡など立たないのだ。ラジウムも含んだここの泉質はガンにも効くと有名な日本の玉川温泉と同質とか。
汗を流した所でそれでは、と浴槽へ。石造りの浴槽の縁はぬるぬると滑りやすく、気をつけながらお湯に入るとこれが熱い。44度はあるだろう。透明のお湯だが、入っているとアトピーの傷にしみて指先がじんじんしてくる。これは絶対に効きそうだ。でも5分と入っていられない。
見ていると他の入浴客もお湯に入るよりもまわりで休んでいる方が多い。休んではちょっとお湯に入り、また休んで。これを3回も繰り返せば汗が引かなくなる。
大胆な格好でくつろぐおばちゃんたちを見ているのは楽しいが、まだまだ長居しそうな親切なおばさんに挨拶して、我々は先に入浴終了。
いや~、強烈だけどいいお湯だった。こう書いているだけでまた入りたくなるほど。
(この温泉についてもこちさんのブログにさらに詳しいレポートあり)
この日は天気が悪く、3月の台湾にしてはかなり寒かった。でもこのお湯に入った後はポカポカ。上着も着ないで温泉街のさらに奥へと進む。
道の脇には温泉が流れ、ここでは足湯をする人たち多数。
この自然のままがいい。
この川を遡っていくと地獄谷がある。
青いお湯からはもうもうと煙が上がり、強い硫黄のにおいに温泉卵になったような気分。
この池の上にはもう一つ日本風の温泉宿「松の湯」があるが
ここには入らず、さらに奥へ。
そしてたどり着いた本日2軒目
亜太温泉生活館
hot spring
こちらは瀧の湯とはうって変わって新しいホテル風の施設。
フロントで500元(1500円)を払うとサンダル、ゆかた、タオルとロッカーの鍵を渡される。
2階の更衣室でゆかたに着替えたらお風呂へ。
女湯はL字型の檜風呂で広く、屋根はついているが露天になっている。瀧の湯とは泉質のちがう白濁したお湯は42度ぐらいの適温で、ここは長湯をするのにぴったり。打たせ湯やジャグジーもついて、なんといっても裸で入れるのがいい(台湾は水着着用の所多し)。
瀧の湯も良かったけどここもいいねえ、と連れとまったり。
入浴後はきれいなロビーで若いお姉さん達と写真撮影会。
北投にははじめて来たというお姉さん達、上手に日本語を話すのでどこで習ったのと聞いたら「テレビ!」だって。台湾の人たちって本当にフレンドリーで楽しい。
帰りはこの温泉の車で北投の駅まで送ってもらって入浴終了。
瀧の湯も夜9時まで開いているというし、この次台北に出張で来たらさっさと仕事終わらせてまたお風呂入りに来ようっと。
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午後、ふくれたお腹を抱えて向かった先は北投温泉。
東京で言えば箱根にあたるようなところだが、台北の中心からMRTに乗ってわずか30分で着いてしまう。
降り立ったのは北投駅から支線で1駅の新北投。
駅の入り口には立派な門が建ち、駅前も整備されてこぎれいになっている。
駅前から放射状に伸びる道の右側の一本を行くとすぐに川沿いの公園になる。
川向こうになにやらしゃれた建物。
レストランかと思って確認すると
これがなんと市立図書館。
温泉街にこんなおしゃれな図書館を建てるなんて、台北市も余裕があるなあと感心。
中は覗かなかったが、台湾情報の宝庫、こちさんのブログに内部の詳細なレポートが。やっぱり覗けばよかった。
ここを通り過ぎてちょっと先にあるのは北投温泉博物館。
入り口は日本のしもた屋風だが
横から見るとしゃれた洋館風というおもしろい建物。1913年の日本統治時代に公共浴場として建てられたのだそうだ。
中に入ると2階には畳の大広間
昔はここで日本人の役人や軍人がでかい顔して騒いでいたんだろうな、と思うとちょっと複雑。
この横の小さな部屋では北投で撮影されたと言う昔の台湾映画を流していて、その壁にかかっていたのがこのポスター
「鹿小姐痴情」なんて書いてあるこの映画、見てみたい!
1階に降りると周りをステンドグラスの窓に囲まれた大浴場
そしてこれが有名な北投石。硫酸鉛やラジウムなどの鉱物元素が結晶した貴重な石だそうだ。
お勉強が済んだ所で、さあ、温泉、と向かったのは博物館からほど近いこちら。
1907年創業の瀧の湯
入ると銭湯のような説明書きがあり
しっかり日本語の但し書きも。
そして出てきたおじさんは当然のように日本語で「はい、女湯はこっち。入ったら靴脱いでね」って、日本の銭湯そのまんま。
料金90元(270円)を払って中に入るとそこは小さな下足スペース。
ここで裸足になるとその先にはいきなり浴槽があって、脇をすり抜けた向こうに洗い場と奥の壁に脱衣棚がある。鍵付きのロッカーなんてなくても入浴中全部見えているので安心。服脱いでいる所も見えるけど。
中にはおばちゃんたちを中心に10人ほども先客がいただろうか。
早速裸になってまずは体を洗おうと持参の石鹸をタオルに擦り付けていたら、「ここは石鹸使わないほうがいいわよ」とこれまた日本語できれいなおばさんが教えてくれた。この温泉のお湯はPh1.2という強酸性。実際泡立てようとしても泡など立たないのだ。ラジウムも含んだここの泉質はガンにも効くと有名な日本の玉川温泉と同質とか。
汗を流した所でそれでは、と浴槽へ。石造りの浴槽の縁はぬるぬると滑りやすく、気をつけながらお湯に入るとこれが熱い。44度はあるだろう。透明のお湯だが、入っているとアトピーの傷にしみて指先がじんじんしてくる。これは絶対に効きそうだ。でも5分と入っていられない。
見ていると他の入浴客もお湯に入るよりもまわりで休んでいる方が多い。休んではちょっとお湯に入り、また休んで。これを3回も繰り返せば汗が引かなくなる。
大胆な格好でくつろぐおばちゃんたちを見ているのは楽しいが、まだまだ長居しそうな親切なおばさんに挨拶して、我々は先に入浴終了。
いや~、強烈だけどいいお湯だった。こう書いているだけでまた入りたくなるほど。
(この温泉についてもこちさんのブログにさらに詳しいレポートあり)
この日は天気が悪く、3月の台湾にしてはかなり寒かった。でもこのお湯に入った後はポカポカ。上着も着ないで温泉街のさらに奥へと進む。
道の脇には温泉が流れ、ここでは足湯をする人たち多数。
この自然のままがいい。
この川を遡っていくと地獄谷がある。
青いお湯からはもうもうと煙が上がり、強い硫黄のにおいに温泉卵になったような気分。
この池の上にはもう一つ日本風の温泉宿「松の湯」があるが
ここには入らず、さらに奥へ。
そしてたどり着いた本日2軒目
亜太温泉生活館
hot spring
こちらは瀧の湯とはうって変わって新しいホテル風の施設。
フロントで500元(1500円)を払うとサンダル、ゆかた、タオルとロッカーの鍵を渡される。
2階の更衣室でゆかたに着替えたらお風呂へ。
女湯はL字型の檜風呂で広く、屋根はついているが露天になっている。瀧の湯とは泉質のちがう白濁したお湯は42度ぐらいの適温で、ここは長湯をするのにぴったり。打たせ湯やジャグジーもついて、なんといっても裸で入れるのがいい(台湾は水着着用の所多し)。
瀧の湯も良かったけどここもいいねえ、と連れとまったり。
入浴後はきれいなロビーで若いお姉さん達と写真撮影会。
北投にははじめて来たというお姉さん達、上手に日本語を話すのでどこで習ったのと聞いたら「テレビ!」だって。台湾の人たちって本当にフレンドリーで楽しい。
帰りはこの温泉の車で北投の駅まで送ってもらって入浴終了。
瀧の湯も夜9時まで開いているというし、この次台北に出張で来たらさっさと仕事終わらせてまたお風呂入りに来ようっと。
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