Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

香港でプーアル茶のお勉強

2010-07-16 02:17:40 | 東アジア
香港ではポーレイと発音されるプーアル茶。
友人に頼まれたのでこのお茶の専門店に行ってみた。

 入ったのは尖沙咀にある新星茶荘。
この店、コーズウェイベイのビルの中にもあって、当初はそちらに行こうと思っていたのだが、夕食の後歩いていたら支店を偶然見つけたので早速入ってみた。

 店内の壁の一面には写真のような丸い餅茶がずらり。一口にプーアル茶と言っても種類が多すぎてわからないので、いかにもお茶に詳しそうなお兄さんに相談してみた。

欲しいのは雲南七子茶と言うブランドであること、熟茶と言う種類で、初心者なのであまり癖の強すぎないものが良いと思うと言うと
 すぐにこれだけの種類を選んでくれた。

がこれらの違いがまたわからない。
まずはそれぞれのお茶についた小さなラベルの説明から。
 ラベルの左上の数字は製造年、その下に熟茶か生茶かの表示があり、右下には製造場所、そしてその上の4桁の数字のはじめの2桁は中国で1985年から作られている種類であること、3桁目はお茶の葉の大きさ、4桁目は生産地を表していて、わかる人が見ればこれだけである程度はどんなお茶か想像がつくらしい。ちなみにお茶の葉は小さいほど味が濃く、大きいと穏やかになる由。

がもちろんこちらはそれだけでは味の想像がつかないので、次には試飲をさせてもらう。
 
まずは包みを開いて固まったお茶を指先で割り、5グラムほどを蓋付きの茶碗の中へ。この茶碗が急須の役目をするのだが、お兄さんの曰く、中国茶は急須を選ばず、何で入れてもいいんだそうだ。

お湯を注いで一杯目は洗茶といって捨ててしまう。2煎目から3煎ほどがもっともおいしいということで、2種類のお茶を3杯づついただく。確かにわずかづつ味が変化しておもしろいけど、小さな茶碗と言えどもお腹はタブタブ、微妙な味の違いに関してはこちらの舌ははなはだ怪しい。

というわけで、雑味が少ないかなーと思える方のお茶を、実は適当に選択。
きれいに包まれた新しいお茶を確認のためにわざわざまた開けてくれたが、プーアル茶の保存は和紙のような包装紙のまま紙袋に入れ、そのまま常温で保管すれば何年でも品質は変わらないのだそうだ。缶に入れたり、冷蔵庫に入れるのはご法度、お茶は呼吸をするので、長く保存する場合は素焼きのつぼに入れるとか。

古いプーアル茶と言えば、この店には鍵のかかったガラスケースの中になんと1900年製というお茶まであった。写真には撮らないで、と言われた貴重なお茶、見た目には枯葉のようにしか見えないが、飲んだことのあるというお兄さんに言わせると「まろやかと言う以外に言葉が見つからない。表現のしようがないがおいしかった。でもこれはお茶というより骨董品」なんだそうだ。

台湾でもそうだが、お茶の買い物はこんな風にお店の人にいろいろ教わりながら、ゆっくり試飲しながらするのが楽しい。

Yさん、次はぜひ香港までご一緒しましょう。


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コメント (2)
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