Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

ラジャスタン横断 17 サンガネール

2011-03-10 01:01:41 | インド
12月26日

ラジャスタン、特にジャイプール周辺は伝統工芸が盛ん。
というわけでジャイプールから16キロ、ブロックプリントで有名なサンガネールへ車を出してもらった。

 ジャイプールからの道路上に広がるのは何の変哲もない郊外の町。
行けばそこらじゅうにブロックプリントの工房があるのかと思っていたらそういうわけではないらしい。
「これからどこに行けばいいんですか」って、運転手のあんたがどこか知っていると思っていたのに。

仕方ないので適当な横道に入ってもらうと
   
なるほどここには軒並み版木を彫る工房が続いていた。

  
きれいな包み紙のようなものから下絵を書き写していたり、木を彫ったり、すべて素朴な手作業。
  
我々の顔を見るとすぐに出してきた象やラクダはお土産に売れるのだろう。

版木工房の間に一軒だけ小さなプリント工房があった。
  
大きなテーブルの上に広げた布にブロックをペッタン、ペッタン。かなりの速さでリズミカルに押していくが、ちゃんと唐草模様がつながるのが見事。

もっとこんな工房が見たいが周りには見当たらない。
運転手がそこいらへんを歩いている人に聞いてなんとか工場のありかを見つけた。
しかし入ってみるとそこはシルクスクリーンプリントの工場。
「ブロックプリントが見たいんだけど」と言うと工場のおじさん、「私のお茶が終わるまで待ってなさい」

でバイクで先導してもらって住宅地の中にあるもう一つの工場へ。
  
小さな学校のような建物だが、半地下から3階まで大きな部屋にずらりとテーブルが並び、布がかけられている。
  
  
が作業工程は小さな工房とまったく変わらず。木製のブロックをペッタン、ペッタン。
唐草だろうが直線だろうが、ろくに確認している風でもないのにちゃんと模様が連続してしまうところがすごい。

この単純な作業を飽きもせずに眺めていたら「ボスから電話だ」と工場のおじさんに携帯を渡された。わざわざ日本人が工場を見に来たのでビジネスだと思ったらしい。
すいません、私達は単なる観光客なんです。

とは言えペタペタしているプリントはかわいいし、ちょっと布を買って帰りたい。
しかしここは工場そのもの、お土産に出来るような布など売っていない。
おそらくツアーで来ればお土産を買えるような工房に連れて行ってくれるのだろうに、とこんなところで不自由な思いをする。

工場を出て表通りに戻ってもちょっとした布が買えるような店は見当たらない。
代わりに紙工房の看板が出ていたのでそこへ行ってみる。

行ってみるとそこは結構大きな工場。申し込むとすぐに工場見学をさせてくれるが
 
ここではぼろ布を裁断、粉砕してそれを手漉き紙にしている。
  
できあがった紙は色とりどりで華やかだが
  
これを手作業で袋や箱にしているのには驚いた。
おじさんたちがずらっと並んで、紙に糊を塗るだけの人、紙を折るだけの人。まるで小学校の工作みたい。
 こちらの女性達は袋に紐をつける作業中。
確かにオール・ハンドメイドではある。

工場見学の最後にここには売店がある。
 
ここでやっときれいな包装紙が買えたけれど、布が買えずに欲求不満のサンガネールであった。


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コメント (9)
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