鳴子滞在6日目にしてとうとう最終日。
せっかく東鳴子にいるのだからもう少しここのお風呂に入ろうと、荒尾川の反対側にあるお宿を訪ねてみる。
うらうらと気持ちのいい日差しの中、川向こうにおなじみの温泉街を見ながらしばらく歩くと
看板がなければ大きな民家にしか見えない「阿部旅館」に到着。
最近新しくしたらしいきれいな玄関を開けると中はいかにも湯治宿らしい鄙びた感じ。
声をかけると予想外に若いお姉さんが出てきてくれて、300円を支払うと廊下の奥のお風呂場まで案内してくれる。
お風呂は2か所、奥は単純泉、手前は硫黄泉と説明されたが、空いていれば男湯、女湯、貸切の札のどれかをかけて入る仕組み。
手前のお風呂はすでに貸切で入浴中、他にお客さんもいなそうなのでこちらも奥のお風呂を貸切にして入らせていただく。
入って見るとシンプルな浴室ながら窓が大きくて明るく、浴槽も10人ぐらいは入れる大きさ。
そしてお湯はハマグリの潮汁のようにうっすらと濁り、香りはここでは珍しく金気臭がする。
湯温はいつまでも入っていられるほどのぬるさで、肌にまとわりつくような優しいお湯がこれまた気持ちいい~。
ぐずぐずとこちらのお湯に入っていたが、隣のお風呂もそろそろ空く頃、と一度服を着て隣に移動。

すると左右対称の造りながら、こちらのお湯は白い湯花のたくさん舞う白濁湯で典型的な硫黄泉。タイルも隣のように茶色くなっていない。
こちらのお湯はちょっと熱めで44度ほどだろうか。決して悪いお湯ではないのだが、何しろ隣のお風呂が気に入ってしまったので見劣り(入り劣り?)する。
いっそもう一度移動しようかとも思ったが、もう一か所行く予定なのでいい加減に切り上げる。
帰りしなに玄関で声をかけるとお姉さんの他におじいちゃんが挨拶に出てきてくれた。
正直なにをおっしゃっているのかよくわからなかったが、ニコニコと感じが良くてこちらまでニコニコ。
立派な自炊場のあるこの宿は古いながらもどこも清潔で、ここに泊まるのもよさそう。
ほくほくしながらまた川べりを歩いて、次は川をまたぐ橋のたもとにある「旅館紅せん」へ。

大きな看板の出ているこちらは建物も大きくて立派。
ロビーも広々しているが、湯めぐりチケット2枚を渡すと「露天はお湯を張ってないけど」って、あらら。
ここも浴場は建物の一番奥。
広くて備品もいろいろそろった脱衣場から入るお風呂場も明るくて広々。

変形の浴槽も10人ぐらいは入れるほど大きいが、あふれるお湯は無色透明で湯の花もにおいもない。
適温に調整されたお湯は入りやすくて、他の温泉地ならば上等のこのお湯も、ずっと個性的な温泉に浸かり続けた後では物足りない。
塩素のにおいもまったくないが、かけ流しが当たり前のこの地では「循環」とあるだけでがっかりしてしまう。
それでもここに来たのは露天が目当てだったのだが
なかなか良さそうな造りだけに残念。
この宿の湯めぐり受付は11時から14時までなのだが、その時間にお湯を入れていないということは日帰り客は重視していないということ。
日帰りで感じが良ければ次は宿泊しようと思うこともあるのだから、これはもったいない。
大体こちらのお宿、ハードはなかなか立派だが、廊下に桜の枝の造花が並んでいたり、どうもセンスがよろしくない。
先の阿部旅館を気に入っただけに、「なんだかなあ」と思いながら外を歩くと体がポカポカとなかなか冷めない。つまらないお湯と思った紅せんのお湯もしっかり効能はあったのだ。
東鳴子のお湯、侮るべからず。
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せっかく東鳴子にいるのだからもう少しここのお風呂に入ろうと、荒尾川の反対側にあるお宿を訪ねてみる。



看板がなければ大きな民家にしか見えない「阿部旅館」に到着。
最近新しくしたらしいきれいな玄関を開けると中はいかにも湯治宿らしい鄙びた感じ。
声をかけると予想外に若いお姉さんが出てきてくれて、300円を支払うと廊下の奥のお風呂場まで案内してくれる。


お風呂は2か所、奥は単純泉、手前は硫黄泉と説明されたが、空いていれば男湯、女湯、貸切の札のどれかをかけて入る仕組み。
手前のお風呂はすでに貸切で入浴中、他にお客さんもいなそうなのでこちらも奥のお風呂を貸切にして入らせていただく。


入って見るとシンプルな浴室ながら窓が大きくて明るく、浴槽も10人ぐらいは入れる大きさ。
そしてお湯はハマグリの潮汁のようにうっすらと濁り、香りはここでは珍しく金気臭がする。
湯温はいつまでも入っていられるほどのぬるさで、肌にまとわりつくような優しいお湯がこれまた気持ちいい~。
ぐずぐずとこちらのお湯に入っていたが、隣のお風呂もそろそろ空く頃、と一度服を着て隣に移動。


すると左右対称の造りながら、こちらのお湯は白い湯花のたくさん舞う白濁湯で典型的な硫黄泉。タイルも隣のように茶色くなっていない。
こちらのお湯はちょっと熱めで44度ほどだろうか。決して悪いお湯ではないのだが、何しろ隣のお風呂が気に入ってしまったので見劣り(入り劣り?)する。
いっそもう一度移動しようかとも思ったが、もう一か所行く予定なのでいい加減に切り上げる。
帰りしなに玄関で声をかけるとお姉さんの他におじいちゃんが挨拶に出てきてくれた。
正直なにをおっしゃっているのかよくわからなかったが、ニコニコと感じが良くてこちらまでニコニコ。

ほくほくしながらまた川べりを歩いて、次は川をまたぐ橋のたもとにある「旅館紅せん」へ。


大きな看板の出ているこちらは建物も大きくて立派。


広くて備品もいろいろそろった脱衣場から入るお風呂場も明るくて広々。


変形の浴槽も10人ぐらいは入れるほど大きいが、あふれるお湯は無色透明で湯の花もにおいもない。
適温に調整されたお湯は入りやすくて、他の温泉地ならば上等のこのお湯も、ずっと個性的な温泉に浸かり続けた後では物足りない。
塩素のにおいもまったくないが、かけ流しが当たり前のこの地では「循環」とあるだけでがっかりしてしまう。
それでもここに来たのは露天が目当てだったのだが

この宿の湯めぐり受付は11時から14時までなのだが、その時間にお湯を入れていないということは日帰り客は重視していないということ。
日帰りで感じが良ければ次は宿泊しようと思うこともあるのだから、これはもったいない。
大体こちらのお宿、ハードはなかなか立派だが、廊下に桜の枝の造花が並んでいたり、どうもセンスがよろしくない。
先の阿部旅館を気に入っただけに、「なんだかなあ」と思いながら外を歩くと体がポカポカとなかなか冷めない。つまらないお湯と思った紅せんのお湯もしっかり効能はあったのだ。
東鳴子のお湯、侮るべからず。
