Luntaの小さい旅、大きい旅

ちょっとそこからヒマラヤの奥地まで

西小山の激シブフルーツパーラー 「たなか」

2012-04-08 18:42:00 | 食べ歩き
ようやく春らしさ満開となった先日の午後、しばらく前に情報を仕入れたフルーツパーラーに行ってみようと思い立った。

武蔵小山のアーケードをつっきってそのまままっすぐ、西小山の商店街までぶらぶら散歩する。

こちらの駅前商店街も安くて魅力的だが、さらにこれを突っ切って住宅街を抜けて行くと
 あった「フルーツパーラ たなか」

一見ただの小さな果物屋だが、よく見ると右側にショーウィンドウがあり、その横に目立たない扉がある。
 このショーウィンドウに並ぶサンプルからして何十年飾られているのか、最近の本物と見紛うようなものとは一線を画し、絵の具を塗ったようなサンプルでわくわくする。

これまた年代物の引き戸を開けて店内に入ると
 
昭和も30年代か40年代そのまま!
こちらは知識としてではなく、リアルタイムで知っているのだから間違いない。
カウンターの上のテレビだけがフラット画面の新型だけれど、地デジを見るためには仕方ない。

テーブルに座ってこのテレビを見ていたおばあちゃんに声をかけると、すぐにカウンターに入って注文を作り始めてくれた。
代わりにこちらがテーブルについて、肘をつきながらテレビに見入る。
子供の頃の食堂ってこんなだったよなあ。

そしてアルミのお盆に乗せられて出てきた
 フルーツポンチ、450円。
レトロな器の中にはリンゴ、ナシ、オレンジ、メロン、キーウィ―、バナナとイチゴが入り、緑のシロップがかかっている。
どれも店頭で売られている果物だが、お店と言うよりおばあちゃんちで果物をむいてもらったみたいな感じ。

途中でおじいちゃんも入ってきてやっぱりテレビを見ている。
食べ終わってお支払いをするとお二人にとても感じよく挨拶をされ、送り出された。
こんな店がいまだに残っているなんて。
こここそ有形(無形?)文化財に指定されるべき。

 駅前から延びる桜並木で花見をしながら帰る、いい午後だった。


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コメント (4)
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